クリーン / シンプリーソープ EPS 口コミ

「一目惚れ」というものがもしこの世に存在するのならば、「一嗅ぎ惚れ」もきっとあるに違いない、常日頃そう思ってきました。

昔々その昔、トミー・ヒルフィガーの「フリーダム」を雑誌綴じ込み広告（多分アメリカ版Cosmopolitan)で嗅いだ瞬間「これが買えるならアメリカまで行こう」と決意した、あの17歳当時の馬鹿力といえるくらいの思い込みとオブセッション、それが多分、一嗅ぎ惚れ。化粧品でいうならジャケ買い。書籍でいうなら装丁愛。

・・・まさかその真逆の状態を、体験することになろうとは。何と呼びましょう、この感情を。このシンプルで美しい緑青色のボトルから、こんな匂いを、いえ臭いを嗅ぐことになろうとは。嗅いだ瞬間に顔を背けてしまうような香りを。

いえね、たいしたことを求めていたわけじゃないんです。シャネルは男性比率80%以上のうちの会社にはそぐわないし（それに小さいオフィスなので香害も心配）、パシフィカのネロラ・オレンジはあまりに気軽、あまりに軽快、あまりに甘く、曲がりなりにも責任の伴う仕事には合致せず（でも好き）。少々マスキュリンでもかまわないから、ありきたりになりすぎない、でも背筋の伸びるようなもの、が理想で、ボトルのデザインもとても気に入り、テスターを発射したのですが。

一言で表現すると、「刺激臭」です。これは何だろう、石鹸風の香りと説明がありますし、そう仰るならそうなのでしょうが、それにしてもこの鼻にツンとくる・・・腐敗臭のようでもあり、業務用トイレ洗剤のようでもあり（あ、それも一応石鹸か）、とにかく快い匂いでないことは確か。苦くて（苦みばしるの苦いではなく、ゴーヤみたいな苦さ。瓜系という意味ではなく、ただ苦い）、重苦しくて、そして取れない（コートに噴射したのですが、2日くらい取れず）。

パフュームやトワレは本当に着用者の体温に影響されるし、私の体臭と合致しないだけなのかもしれませんが、それにしてもちょっと。フォローする箇所さえ見当たらない。あ、ボトルは綺麗です。ボトルは。

使用した商品

• サンプル・テスター
• モニター・プレゼント  (提供元：未記入)