和興白花油 / 和興白花油 口コミ

香港のお土産として有名ですが、台湾やシンガポール、東南アジアなどで至極普通に見かける大衆薬です。

青いラベルの水仙の絵がかわいらしくて大好きです。
平たい楕円形の瓶の形も味があります。
箱に書かれたレトロなイラストもいい感じです。
大きな瓶だと箱の裏側に創始者の顔写真と効能の図解が書かれていて、これもなんともいえない渋い味を出しています。

私は初めて台湾旅行したときにこの薬を知り、それ以来ずっとお付き合いがあります。
今となってはなくてはならない薬です。
ちょっとサロンパス系の匂いですが、清涼感のあるいい香りです。
頭がすっきりします。
水仙の花の香りに似ているというので瓶のラベルに水仙の絵が書かれているという話を聞いたことがあるのですが、水仙の香りとはだいぶ違うな〜。

この薬は精油のみでつくられています。
使用されている精油は、ウィンターグリーン（湿布などによく使われている）、薄荷、ユーカリ、ラベンダー、樟脳です。
成分が精油だけなので、すぐに揮発してしまうし、広い範囲に塗ってもステロイドなどの副作用の心配がなく、安心して使えるいい薬だと思います。

私は主に痒み止めに使っています。
虫刺されなら腫れがすぐに引きます。
あせもやアレルギーが痒くてたまらないとき、とりあえずこれを塗っておけば痒みが静まります。

そのほか、台湾で暮らしていた頃にあちらの友人に教えてもらった使い方ですが、
乗り物酔いで気分が悪くなったときや風邪で鼻づまりを起こしたとき、鼻の下にほんの少しちょんと塗っておくと楽になる。
こめかみと首筋に広げてマッサージすると頭痛に効く。
消毒薬になるので、傷や火傷の応急手当に。
肩こりや筋肉痛に、これをたっぷり塗ってマッサージするとよく効く。症状がひどいときは数時間毎にマッサージを続ける。

これを塗ってマッサージするときは、手でやるよりはマッサージ用の水牛の角で作った平たい板（台湾では普通に売られている）で肌をこするようにするのが一番よいとのことでした。
一度、知人の整体師さんにこの薬をお土産にさしあげたことがあるのですが、「ためしに患者さんの治療に使ってみたらものすごくよく効いた」と感心されていたので、筋肉系のトラブルにも確かな効果があるのでしょう。

あと、帽子をかぶるときに頭皮にちょんとつけておくと蒸れないというちょっとした裏技を見つけました。
うちの母は足の指の間に少しつけて靴の蒸れ防止に使っています。

たった一つ注意しなければならないのは、揮発性の薬なので、プラスチック類やマニキュアなどにこの薬が触れると溶けてしまうということ。

台湾では、携帯用の5ml瓶ならコンビニで普通に売られています。日本円で200円ぐらいでしょうか。
大きな瓶はコンビニにはありませんが、有名な薬なのでどこの薬屋さんやドラッグストアにも置いてあり、探し回らなくてもすぐに手に入ります。
私の家ではたくさん使うので、一番大きな1号瓶（20ml入り）というのを使っていますが、それでも日本円で1本600円ぐらいです。

日本でも個人輸入や通販で買えないこともないですが、恐ろしく値段が高くなってしまうので、自分が台湾に行ったときに買い込んだり、台湾の友人が日本に遊びに来るとき、あるいは日本の友人が台湾旅行に行くときに、お土産として多めに買ってきてもらっています。
安い薬なので気楽に頼めます。

このごろ台湾で出回っているものは「和興白花油」ではなく「萬應白花油」という商品名で、箱も青ではなく緑色です。
台湾の薬局でこれを買ったときに薬剤師さんに聞いてみたところ、「萬應白花油」は「白花油國際有限公司」というところが委託製造元で、類似品ではなく台湾の工場で作られている台湾仕様の商品で、成分は和興と全く同じだということでした。

これだけ安全で優秀な薬なのにどうして日本で販売されないのか？と考えてみたのですが、どうやら瓶の構造がアバウトすぎて液漏れを起こすことが多いので、その辺がネックになっているのでないかという気がします。
私もかばんに入れて持ち歩いていたら知らないうちに液漏れして、デジカメのプラスチック部分がだめになってしまったことがあります。

日本でも台湾ぐらいの価格で売ってくれたら、これぐらいうれしいことはないのですが…。

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