ヘルスケア
2016/08/05

更年期のおりものは多いの? 少ないの?

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おりものは、お気に入りの下着を汚してしまったり、またいつもと違って、量が多い? 色がついている? などに気づくと不安になりますね。しかし、更年期世代で閉経した人は感じていると思いますが、閉経に近づくとともに、おりものもなくなります。ただし、更年期でも注意すべきおりものは、あります。その見極め方と注意すべき点についてまとめました。

更年期におりものが多いのは、若い証拠!?

おりものは、体が発するサインです。
「おりものは下着を汚すからイヤ!」と嫌わないでください。おりものは腟を守る天然の殺菌クリームみたいなもの。いろいろな悪い菌の侵入を防ぐバリアの役割もしているのです。

おりものは、量や色など個人差が大きいですが、だいたい排卵のときと、生理前に量が多くなります。
ネバネバした透明なおりものが出たら、排卵期というサイン。排卵期には、少しだけ血が混ざったおりものが出ることもあります。
生理前になると、だいたいは白くて水っぽいおりものになります。

無色透明、無臭のおりもの、あるいは薄いクリーム色のおりものなら、問題ありません。多少、量が増えても心配しなくても大丈夫でしょう。

年を重ねて更年期になると、閉経に向けて、おりものは徐々に少なくなっていきます。おりものが出るのは若い証拠なのです。

おりものの臭いの元は善玉の乳酸菌

正常なおりものは、腟の自浄作用のしるしです。
おりものやちょっとしたかゆみは、生理的によくある症状で、腟には自浄作用があります。
個人差はありますが、正常なおりものの色は、透明に近いか、白っぽい色です。下着などについて、乾くと薄黄色に変色します。
臭いは、かすかに甘酸っぱさがある場合が多いです。この臭いの元は、デーデルライン桿菌という善玉の乳酸菌です。

おりものの量は、体調によって増減しますが、正常な状態では卵白のように伸びがあります。
おりものは、腟の中を酸性にして適度な潤いをもたせることで、外敵の侵入を防いだり、性交渉の準備をしたり、妊娠しやすい状態を作ったりする大切なものです。これが腟の自浄作用です。

においの対策は洗いすぎないことが大事です

おりものを気にし過ぎて、シャワートイレなどで、腟内を洗いすぎると、天然の殺菌クリームを洗い流してしまうことになります。自浄作用が弱まって、かえって逆効果です。

また、おりものシートを常用していると、かぶれたり、すれたりして炎症を起こすこともあります。
使う場合は、毎回トイレのたびに交換する、締めつける下着はつけない、などを心がけましょう。

婦人科を受診すべきおりものは?

注意しなくてはいけない、おりものは「いつもと違う…」と感じたときです。
量がかなり多くなった、色が違う、臭いが変わった、と思ったら、より一層注意してみてください。

注意が必要なのは、イヤな臭い、黄色や緑色、茶色、白くて泡立ったようなおりものの場合です。性感染症の可能性もありますので、婦人科を受診しましょう。

ほかにも体内の抵抗力が落ち、腟内の環境を守れず、炎症を起こしている可能性もあります。
カンジダ菌や大腸菌が繁殖していることもあります。カンジダ菌はかゆみも伴うことがほとんどです。
カンジダ菌や大腸菌の場合は、ひどくなる前に治療すれば、薬で簡単に治ります。早めに婦人科を受診しましょう。

どんな病気が考えられますか?

婦人科で病気を調べるためには、腟の分泌物(おりもの)培養による菌の検査を行います。
ヨーグルトや豆腐のカス状のおりものがある場合は、カンジダ腟炎を疑います。泡沫状の黄色のおりものが現れる場合は、性感染症のトリコモナス腟炎の可能性もあります。

下腹部痛や緑がかったおりもののある場合には、性感染症のクラミジアの検査(血液による抗体、もしくは頚管内での抗原採取)も行います。
また、初期の性器ヘルペスや尖圭コンジローマでないことも確認します。

おりものの異常で多いのはカンジタ腟炎です

おりものの異常で多いのは腟炎です。
女性ホルモンのバランスや体調を崩すことで自浄作用が低下し、腟炎を発症することがあります。
性感染の場合もありますが、セックス経験のない人にも発症します。

ほかにナプキンを長時間使用していることで腟炎を起こすこともあります。また、皮脂やアポクリン腺、毛嚢などの皮膚炎による場合もあります。
 
腟炎の場合は、早期治療で治療期間も短くすみます。
菌が同定された場合は、それに応じた腟錠や軟膏の処方(抗真菌剤や抗生剤)などで比較的簡単に治ります。また、強いかゆみにはステロイドの含まれた軟膏を短期間処方することもあります。

性感染症の場合は、パートナーが性感染症(SID)などの疑わしい症状がないかを確認することも大切です。性感染症の場合、パートナーと同時に治療をすること、治療期間セックスを禁止することで再発が激減します。
症状が軽くなると再検査を受けない人がいるため、性感染症なら、再発防止のために再検査の必要性をよく理解することも重要です。

更年期に、おりものに血が混じる原因は?

茶褐色や赤っぽい場合には、おりものに血が混じっている可能性があります。
悪臭がする、おりものが増加したなどの症状が重なっている場合には、子宮頸がん、子宮体がんなどが疑われます。
このような症状があったら、すぐに婦人科を受診してください。

女性医療ジャーナリスト
増田 美加さん
女性の健康情報&患者視点に立った医療情報について執筆、講演を行う。女性誌やWEBでヘルスケアやアンチエイジングの連載を行うほか、テレビ、ラジオにも出演。乳がんサバイバーでもあり、がんの啓発活動を行う。NPO…

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