ヘルスケア
2017/09/15

ほうれい線・顔のたるみの原因は骨にも!女性ホルモン減が引き起こす骨粗しょう症とその対処法

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illust : chiaki mori

高齢になるにつれて、足や腰の骨がもろくなり、骨折しやすくなる骨粗しょう症が発症することがあります。骨粗しょう症と聞くと足腰への影響が思いつきますが、実は顔にもその症状が出ることがあり、たるみやシワといった老け顔の原因に繋がるそうです。今回は、美容外科医として数多くの女性のお悩みに応えている聖心美容クリニックの鎌倉達郎先生に、骨粗しょう症と老け顔の関係について教えていただきました。

エストロゲンの欠乏が骨の劣化、さらに肌のたるみに影響する

「女性ホルモンのエストロゲンの欠乏がただちに骨粗しょう症につながることはないですが、要因の1つとして挙げられています。骨粗しょう症は『骨密度の低下』と、『骨質の劣化』の2つが原因で骨の強度が低下する疾患ですが、エストロゲン欠乏は、その2つの原因どちらにも関係しています。加齢による骨粗しょう症の場合は、足や腰の症状とは少し異なりますが、当然、顔の骨にも影響があると考えられます。ちなみに、日本骨粗鬆症学会が発行している『予防と治療ガイドライン2015年版』によると、骨粗しょう症の有病率は40代から増加し、主に女性に多いことがわかります」

顔に出る骨粗しょう症の症状はどのようなものがありますか?

「骨粗しょう症というと腕や足の骨の中身がスカスカになり折れやすくなるイメージが強いですが、顔の骨(頭蓋骨)の場合は少し違います。骨の中から痩せるのではなく、骨の際や継ぎ目の部分、つまり骨の角に当たる部分から骨密度が低下しはじめます。ドクロのイラストを思い浮かべていただけるとわかりやすいのですが、頭蓋骨には眼球や鼻の軟骨部分に穴が開いています。その穴の縁がどんどん削られるように骨が失われ、穴が広がっていきます。そのため、目が落ち窪んでまぶたがたるみ、ほうれい線やマリオネットラインがくっきりと刻まれてしまうのです。
つまり、加齢によってほうれい線が深くなる原因は、顔の土台である骨が痩せることによって地盤沈下を起こしていることにもあるのです」

出典:聖心美容クリニック

知らないうちに進む骨の劣化と骨粗しょう症

「骨粗しょう症の初期には自覚症状は全くありません。進行すると、腰背部に痛みを感じます。痛みの種類として、安静時の痛み~不快感、前屈時痛、起坐位時の痛み、歩行時の痛み、寝返り時の痛みがあります。顔については、日常生活で痛みはありませんが、身体の他の部位同様に、骨が脆くなっているため転倒などで骨折しやすくなっています」

骨粗しょう症によるたるみ顔にはどのような治療やケアがありますか?

「骨が痩せてしまったことが原因で起きた、ほうれい線やマリオネットライン、まぶたのたるみの治療には、骨の真上に注入療法を行い、骨の欠損を補う治療が効果的です。
具体的には、①ヒアルロン酸注入、②PRP注入、③脂肪注入などがあります。

若いころの写真と比べて、自分の骨格が変わってきたなと感じたら、土台である骨の変化も考えた施術がおすすめです。痩せてしまった骨を補えば、若々しい骨格を取りもどすことができ、ほうれい線やたるみも改善できます。熟練したドクターなら、ほうれい線やたるみの原因が筋肉なのか、表面上の皮膚なのか、あるいは骨によるものなのか判断できるため、まずは信頼できるクリニックでカウンセリングを受けるといいでしょう」

①ヒアルロン酸注入

「昔からあるという意味で最もポピュラーな施術ですが、数ヶ月で体内に吸収されてしまうため、効果を持続させるためには年1~2回などの短いスパンで再注入が必要です」(聖心美容クリニックの場合、ヒアルロン酸注入 1部位1回1cc 59,400円<税込>〜) 

PRP

「自身の血液から血小板を取り出して注入する方法です。ヒアルロン酸注入と同じくらい手軽な施術ですが、ヒアルロン酸注入と比較して、異物を使用しないという点で人気があります。また、成長因子も追加して注入することで効果も上がり、持続性も数年単位と長いため、コストパフォーマンス的にも優れた施術です。再生医療のため、施術するクリニックは国への届け出が必要な治療法です」
(聖心美容クリニックの場合、プレミアムPRP皮膚再生療法 1回2cc 313,200円<税込>)

③脂肪注入

「脂肪注入も自身の組織を利用します。太ももやお腹などから吸引した脂肪を注入します。デメリットとしては、脂肪吸引箇所のダウンタイム(痛みや腫れなど)があります」
(聖心美容クリニックの場合、脂肪注入1回 324,000円<税込>〜)

老け顔に見せる顔のたるみやしわの一因に、骨粗しょう症が考えられるとは驚きですね。鎌倉先生が指摘されていたように、老け顔の原因が何であるのかを見極めるのは熟練の医師の腕次第。不安な際はぜひ、美容外科や美容皮膚科をはじめとする専門医にご相談しましょう。



お話を伺ったのは

聖心美容クリニック
鎌倉達郎先生

宮崎医科大学医学部卒業後、九州大学医学部附属病院(現 九州大学病院)にて外科全般を習得。その後、大手美容外科に勤務し2004年より現職。患者の満足を第一に高品質な医療の提供を標榜し、最先端技術の再生医療分野にも積極的に取り組んでいる。
2017年からは横浜市立大学医学部の臨床教授も務める。

取材・文 飯田麻衣子

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