ヘルスケア
2018/02/04

【女性のがん特集】vol.5 大腸がんは40代からかかる人が増加し、50代で加速します!

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更年期世代以降に増える女性のがんについて、女性医療の視点で医療ジャーナリストの増田美加がお届けします。
女性のがんの5回目は、更年期世代から増える「大腸がん」。女性のがんで死亡数1位。罹患数2位という気になる大腸がん。正しい検診と予防のための対策をお伝えします。

20年で患者数4倍! 死亡者数、女性のがん第1位!

大腸がんにかかる割合(罹患率)は、40代から増加し始め、50代で加速され、高齢になるほど高くなります。

大腸がんは、男性に多いがんで罹患率、死亡率ともに男性が女性の約2倍と高い傾向にあります。
しかし、女性のがんの中で、大腸がんは相変わらず死亡数がトップです。依然として罹患率も死亡率も年々、右肩上がりに増えています。

大腸がんの患者数がこの20年間で約4倍に増えた理由は、食生活の欧米化にあると考えられています。
逆に言えば、生活習慣で予防しやすいがんでもあるわけです。そして、大腸がんは、早期発見して治療すれば、90%が治るがんなのです。

大腸がんのリスクを上げるのは肉食とアルコールと肥満です!

大腸がんは、肥満と赤身肉(牛、豚、羊の肉)や加工肉(ハム、ソーセージ、ベーコンなど)、アルコールがリスクを上げると言われています。

身体的な要因としては、高身長の人ほど発症リスクが高い傾向にあります。遺伝的な要因としては、直系の親族に「家族性大腸腺腫症」と「リンチ症候群(遺伝性非ポリポーシス性大腸がん家系)」にかかった人がいるとリスクが高いと言われています。

大腸がんは、早期の自覚症状はほとんどありません。
血便、下痢と便秘を繰り返す、便が細い、貧血などは、サインになります。もし、痔と勘違いしやすい症状を感じたら、医療機関を受診しましょう。

しかし、異常を感じたときには進行している可能性が高いのが大腸がん。早期発見には無症状のうちに検診で見つけることが大切です。

侮るなかれ! 年に1回の便潜血検査が命を救います!

国が推奨している大腸がん検診は、「便潜血検査」で40歳以上、1年に1回の間隔です。
有効性の高い大腸がん検診は、自宅で便を採取するだけの便潜血検査なのです。便潜血検査は、大腸がんを見つけるための優秀な検査です。決して馬鹿にしてはいけません。 

肛門からカメラを入れる大腸内視鏡検査は、便潜血で異常が見つかった場合に行う精密検査になります。
大腸内視鏡は、大腸がん検診に導入するには、まだ有効性を示す証拠が足りず、今、大規模な検証研究を行っている最中です。
ただし、症状がある方、遺伝的なリスクが高い方は、医師に相談して、大腸内視鏡を行ってもよいでしょう。

大腸がん全体の治癒率は、約7割です。早期であれば90%以上が治癒します。
にもかかわらず、大腸がんが死亡者数で女性の1位と高いのは、早期で自覚症状がほとんどなく、発見時には進行している人が多いからです。

現在、大腸がん検診の受診率は非常に低く、約25%しかありません。検診受診率が50%になると、年間7854人の命が救えると推計されています。大腸がんで命を落とさないために、ぜひ定期的に便潜血を受けてください。

大腸がんの予防には運動と食物繊維!

運動は、大腸がんのリスクを下げる予防効果があることが“確実”とされています。特に、デスクワーク中心で運動不足の人は、日常の中で体を動かす習慣をつけましょう。

また、食物繊維を含む食品は、近年、“確実な予防要因”と位置づけられました。さらに、にんにく、牛乳、カルシウムは、“おそらく確実”な予防要因とされています。

“可能性あり”、または“エビデンス不十分な予防要因”としては、葉酸、ビタミンD、野菜(でんぷん質を含まない野菜)、果物、魚などが挙げられています。しかしこれらは、“確実”との判定にはなっていません。

女性医療ジャーナリスト
増田 美加さん
女性の健康情報&患者視点に立った医療情報について執筆、講演を行う。女性誌やWEBでヘルスケアやアンチエイジングの連載を行うほか、テレビ、ラジオにも出演。乳がんサバイバーでもあり、がんの啓発活動を行う。NPO…

増田美加さんの【女性のがん特集】

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