ヘルスケア
2018/07/21

プレ更年期は、更年期とどう違うの? あなたのプレ更年期度をチェックしてみましょう!~プレ更年期のすべて vol.1~

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30代40代の女性が気になる“プレ更年期”について、女性医療の視点で医療ジャーナリストの増田美加がお届けします。
プレ更年期シリーズ1回目は、「そもそもプレ更年期って何?」「更年期との違いは?」など、気になる疑問についてお伝えします。「プレ更年期度チェック」であなたがプレ更年期かどうかをチェックしてみませんか?

女性のライフステージで見るプレ更年期

「私、プレ更年期かも!」とプレ更年期を心配する20~40代の女性の声を聞きます。プレ更年期は、女性のライフステージでいったいどのあたりを指しているのでしょうか。そして、プレ更年期と、更年期はどう違うのでしょうか。
これを知っておくと、プレ更年期の症状や対策についてより理解できます。

女性は男性と異なり、妊娠、出産という体の機能が備わっています。ですから、一生の間に体の状態が大きく変化します。
この変化は、妊娠する、しないにかかわらず同じです。この変化を司るのが、女性ホルモン。女性ホルモンのサイクルは、今も昔も変わっていません。

女性ホルモンの分泌が盛んで、妊娠、出産が可能な10代から40代を「リプロダクティブ(性成熟期)世代」といいます。その後、女性ホルモンの分泌が低下し、閉経を迎える40代後半から50代を「更年期(メノポーズ)世代」と呼びます。更年期(メノポーズ)世代の次、60代からは「後更年期(ポストメノポーズ)世代」といわれています。

プレ更年期世代とは一体いつ?

この女性ホルモンのリズムの変化で、リプロダクティブ世代から更年世代に向かって変化するところの呼び名がありませんでした。そこで、その年代を「プレ更年期(前更年期)世代」と考えたのです。

女性ホルモンのピークの時期(リプロダクティブ世代)が続いたあと、だんだんと女性ホルモンの分泌が落ちてくる、そして、しばらくたつと更年期に入っていく…。30代後半から40代前半にかけて、この微妙な時期がプレ更年期なのです。

閉経年齢の平均は、50.5歳ですが、人によっては45歳で閉経する人もいます。この人にとって、いわゆる更年期は40歳から50歳くらいですので、プレ更年期は30代後半だったかもしれません。
逆に、閉経が55歳の人にとっては、50歳~60歳が更年期ですので、プレ更年期は40代だったかもしれないのです。ひとりひとり異なるので、年齢の正確な基準はありません。

プレ更年期とは医学用語ではありません

この「プレ更年期」という言葉が世の中で知られるようになったのは、2005年発売の『プレ更年期から始めよう』(対馬ルリ子著)の本がきっかけです。実はこの本を企画・編集、ライティングしたのは私です。
ですから、プレ更年期という言葉は、正式な医学用語ではありません。

プレ更年期という言葉を使ったのは、「まだ更年期世代の年齢ではないのに、更年期障害みたいな症状がある」「これから更年期が来て、更年期障害に悩むのが怖い」「更年期障害になる前に予防できるなら予防したい」という女性たちの声がたくさん寄せられたからでした。

更年期障害とは? プレ更年期とはどう違うの?

更年期とは、閉経前後の約10年間の時期をさします。日本人の閉経年齢の平均は、50.5歳。この前後10年ですので、45歳~55歳を更年期と定義しています。更年期障害は、この更年期世代に起こる自律神経失調症状と精神症状が相互に関係しあって起こると考えられています。

更年期障害について、おさらいしおきましょう。卵巣から分泌される女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)は、20代~30代でピークを迎えます。その後、40代に入ったころから、急激に低下し始めます。これにともなって、さまざまな身体的症状、精神的症状が現れるのが更年期障害です。

更年期障害を起こす背景には、心的ストレスや性格的なものが強く影響します。たいした症状を感じないまま過ぎる人もいれば、日常生活に支障をきたすほどひどくなる人もあります。更年期障害は、重い人も軽い人もいて、あまり不調を感じない人もいます。症状も千差万別、さまざまです。

更年期障害の代表的な症状は、ホットフラッシュ(顔ののぼせ、ほてり)、発汗などです。そのほか、冷え、めまい、耳鳴り、頭痛、動悸、息切れ、イライラ、落ち込み、不安、不眠、うつ、無気力、肩こり、腰痛、関節痛、疲労感、皮膚症状(乾燥、かゆみ、湿疹など)、腟の乾燥、性交痛、頻尿、尿失禁、膀胱炎など、人によってさまざまです。

一方、プレ更年期の症状とは、更年期世代になる前に更年期障害に似た症状が起こったことをいいます。

プレ更年期の症状とは?

プレ更年期は閉経前の、まだ更年期ではない時期に、更年期の予告症状が出始めた女性をさす言葉と考えてもいいと思います。ですから、このプレ更年期に起こる症状は、ひたひたと迫る更年期の予兆のようなものです。

更年期の前段階のプレ更年期の症状は、30代後半から40代に起こることが多いのですが、人によっては30代前半の女性が早くもプレ更年期に似た症状に悩まされているケースもあります。

プレ更年期の始まりの症状は、「自律神経失調症かしら?」「うつ病かしら?」「もしかして不安症?」「それとも免疫力が低下したの?」と思うことがあります。
そのくらいプレ更年期の症状は、多彩で、不安定で、揺れ動きます。うまく言葉で言い表せない症状なのです。自分でもよくわからない症状が起こり、それがプレ更年期の仕業と気づかないことも多いのが特徴です。

それでも「こんな症状はある?」と聞かれると、「そうそう」と、あてはまることがわかるのが、プレ更年期なのです。

プレ更年期かどうか、症状をチェックしてみましょう

「もしかしたら、私のこの症状はプレ更年期?」と思ったら、この「プレ更年期チェックテスト」*でチェックしてみましょう。

あなたのプレ更年期度を調べます。プレ更年期がどの程度進んでいるかによって、どう予防したらいいかの対処法のヒントになります。

プレ更年期度を症状からチェックします。次の症状の中からあまり深く考えず、「そういえばある」と今、感じている症状にチェックして、1項目1点としてその合計を出してみてください。

*『プレ更年期から始めよう』(かもがわ出版)より。簡略更年期指数(SMI)を参考に改変。

「プレ更年期度チェック」

体のこと 

 1 生理のときの出血量が減ってきた     
 2 生理周期が短くなった
 3 顔がほてることがある
 4 首から上に汗をかきやすい
 5 腰や手足が冷えやすい
 6 息切れ、動悸がする
 7 便秘しやすい、下痢しやすい、消化不良を起こしやすい
 8 頭痛、めまい、吐き気がある
 9 疲れやすい
 10 肩こり、腰痛、手足の痛みがある
 11 ひざや手首など関節が痛むことがある
 12 ダイエットしても体重がなかなか減らない
 13 トイレが近くなった、ちびってしまうことがある
 14 腟が乾燥してセックスのときに痛みを感じる
 15 目がかすむ、目が悪くなる

心のこと

 1 寝つきが悪い、または眠りが浅い
 2 怒りやすく、すぐイライラする
 3 くよくよしたり、憂うつになることがある
 4 以前より涙もろくなった
 5 固有名詞が思い出せなくなった、忘れっぽい
 6 小さなことが気になる、昔のことを思い出してこだわる
 7 以前より判断力が遅くなった
 8 以前より意欲が低下していると感じることがある

肌のこと

 1 肌が乾いてかゆい
 2 肌のたるみが気になる
 3 肌がくすみ出した
 4 しみ、シワが気になり始めた
 5 髪の毛のハリがなくなる、白髪が目立つ
 6 爪が割れやすくなる、爪にすじが入りだした
 7 口の中が乾く

合計点   □点

「プレ更年期度チェックテスト結果」

チェックした項目を1項目1点として合計点を出してみてください。今のあなたのプレ更年期度と注意すべき点がわかります。プレ更年期対策のために役立ててください。

●5点以下  「プレ更年期心配なし」

今のところ、プレ更年期の心配はありません。このまま今の体調を維持していけるようにしましょう。自分の体調に敏感になって「あれ? おかしい?」と思った段階で早めに対策をとると、プレ更年期症状やひどい更年期障害を予防できる可能性が高いです。

●5点~10点 「プレ更年期予備軍」

まだプレ更年期とは言えませんが、プレ更年期になりそうな兆候がいくつか見られます。少しでも、つらいプレ更年期の症状を予防し、更年期障害にならないようにするためにも、今のうちに対策を知っておきましょう。プレ更年期の不調を予防し、不調を解消するアイデアはこのシリーズで紹介していきます。

●10点~20点 「プチ・プレ更年期」

ちょっとだけプレ更年期に入っています。このまま不調が続くと、「りっぱなプレ更年期」になりかねません。将来の更年期障害を予防するためにも、今のうちに対策をたて、すっきりと体調を整えておきましょう。このシリーズで、プレ更年期の不調を解消するアイデアを紹介していきます。

●20点以上  「りっぱなプレ更年期」

りっぱなプレ更年期です。今の気になる症状、つらい症状は、女性ホルモンの低下が原因かもしれません。不調は改善できます。本番の更年期がくる前に原因を検査して、対策をたてましょう。このシリーズで、原因を探る方法と対処法を紹介していきます。

女性医療ジャーナリスト
増田 美加さん
女性の健康情報&患者視点に立った医療情報について執筆、講演を行う。女性誌やWEBでヘルスケアやアンチエイジングの連載を行うほか、テレビ、ラジオにも出演。乳がんサバイバーでもあり、がんの啓発活動を行う。NPO…

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