ヘルスケア
2018/11/11

『カカオポリフェノール』は閉経後女性の強い味方!

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あなたは今日のおやつに何をチョイスしましたか? カカオポリフェノールがたっぷり入ったチョコレートなら、健康のためには正解です。その理由は、チョコレートの原料であるカカオに含まれるカカオポリフェノールにあります。体内の老化の敵である活性化酸を退治してくれる抗酸化作用がとても高いからです。世界で長寿を誇った1位と2位の女性は二人とも毎日チョコレートを食べていたというエピソードもあります。そして先日、カカオポリフェノールが、特に女性ホルモンがガクッと減った閉経後の女性に起こりやすくなる「高血圧」「高血糖」「高コレステロール」を予防する可能性があるという、注目の研究結果が発表されました。

INDEX

女性ホルモンが欠乏した閉経後に襲ってくるリスクとは?

高齢化が進む日本では、2020年にはなんと女性の2人にひとりが50代以上という割合になります。2016年の調査では、日本女性の平均寿命は世界1位の87.14歳。ですが、「健康で生きられる期間」、いわゆる健康寿命は74.79歳。この約12.年の差は、過去20年間を振り返ってみてもほとんど縮まっていないと聞くと、長生きするのがちょっと怖くなります。

10月9日に開催された「閉経後女性に対するカカオポリフェノールの健康効果研究成果発表会」では、東京医科歯科大・大学院医歯学総合研究科の寺内公一教授から、日本の女性現状や、閉経後の健康リスクについて説明がありました。

閉経後の女性の健康をさまたげる問題は主にふたつ。ひとつは、よく知られている更年期症状。ホットフラッシュなどの自律神経症状、不安やうつといった神経系の症状です。そしてもうひとつは、「エストロゲン(女性ホルモン)欠乏症候群」と総称される疾患があります。泌尿器生殖器の萎縮、骨粗しょう症に加え、高コレステロールや心血管疾患が挙げられます。

元々、女性ホルモンは血管保護作用が男性ホルモンよりも高いので、脳梗塞や心筋梗塞などは50代の男性に多いイメージがあるかもしれません。しかし、閉経後になると、女性側にも徐々に心血管疾患が増加します。守りの要であった女性ホルモンが減ることで、血管に不具合が生じやすくなってしまうのです。日本女性の死亡原因は、がんではなく心血管疾患が一位なのも、見逃せない事実。女性ホルモン減少で、内臓脂肪が蓄積、血圧上昇、動脈硬化を促進する悪玉(LDL)コレステロール増加、腎臓で糖を取り込むインスリンの働きが悪くなる。この負の連鎖が女性の健康を奪っていくのです。

「人生100年時代のセカンドステージを女性が生き生きと過ごすためには、女性は閉経後に心血管疾患リスクを制御することが重要です」と寺内教授。早いうちから食事と運動の習慣を見直せば、50歳からの長い人生も恐れることはありません!

カカオポリフェノールの健康効果

そこで気軽に日々の生活に取り入れたいのが「カカオポリフェノール」。
東京医科大学病院循環器内科の冨山博史教授が、明治と共同で行った「カカオポリフェノール摂取による健康リスク(高血圧、高血糖、高コレステロール)の変化に関する研究」の結果を発表しました。

この研究では、成人男女を対象にカカオポリフェノール抽出物を含んだタブレットの継続的に摂取(4週間)をしてもらい、摂取前後の血圧、脂質、糖の指標を調べました。その結果、全体では有意な差が認められなかったものの、特に閉経後の女性ではインスリン抵抗性の改善傾向があり、さらに血圧・血中コレステロールの改善効果が確認されたのです。

※血中のインスリン濃度と血糖値がともに高い場合は、インスリン抵抗性の発現が疑われます。今回の共同研究において、カカオポリフェノールの摂取前後で、空腹時インスリン濃度が低下する傾向が認められました。

※カカオポリフェノールの摂取前後で、インスリン抵抗性の指標であるHOMA-IR(空腹時の血中インスリン濃度と血糖値から算出される、インスリン抵抗性の簡便な指標)が低下する傾向が認められました。

これらの結果より、カカオポリフェノールが閉経後の女性のインスリン抵抗性が改善する可能性が示唆されています。インスリンとは細胞がエネルギー源である糖をとりこむためのホルモン。しかし、インスリンの働きが低下すると、いくらいっぱい分泌しても糖の取り込みが悪くなってしまいます。この状態になると「インスリン抵抗性」が出現したと言われ、増悪すると糖尿病や高血圧、脂質異常症などを悪化させます。

インスリン抵抗性を引き起こす要因としては、内臓脂肪の蓄積と活性酸素があげられます。女性の場合は、閉経後に女性ホルモン低下で内臓脂肪がつきやすくなり、活性酸素が身体に与える悪影響をブロックする機能も弱まってしまうダブルパンチ。しかも、インスリンは腎臓から余分な塩分を排出する機能も妨げる作用があるため、糖を取り込む働きが低下し体内にインスリンの量が増えると、体内に塩分が蓄積されて、血圧が上昇してしまうのです。

この研究では、カカオポリフェノールの継続摂取が、閉経後の女性において、インスリン抵抗性を改善し、最高血圧・最低血圧が有意に低下し、悪玉(LDL)コレステロールも有意に低下する結果となった理由について、冨山教授は「カカオポリフェノールの抗酸化作用が関係しているのでは。インスリン抵抗性は糖代謝だけでなく、血圧や血管機能にも悪影響を与えるだけに、インスリン抵抗性改善の二次的作用としてこれらの機能改善もしたと考えられる」と説明しました。やはり、カカオポリフェノールの高い抗酸化作用は、閉経後の女性の強い味方なのです! 心筋梗塞や脳卒中を予防し、健康寿命を延ばせるという効果に期待が高まります。

チョコレートはカカオポリフェノール含有量で選ぶべし

他にも2016年に明治が、愛知県蒲郡市・愛知学院大学などによる共同実施した、大規模な「チョコレート摂取による健康機能に関する実証研究」でも、カカオポリフェノールの数々の健康効果が確認されています。こちらの研究ではタブレットではなくカカオ分72%のチョコレートを4週間毎日25g摂取で行われています。血圧低下、善玉(HDL)コレステロールの症状、さらに精神的にも肉体的にも活動的になる、脳の神経細胞の活動を促進するBDNF(脳由来神経栄養因子)の増加により認知症予防の可能性までも示唆されているのです。

ただし、いくらチョコレートが健康にいいからといって、がむしゃらに食べてはいけません。成分表示で糖分やカロリーをしっかりチェック! 先の研究で使われたカカオポリフェノール入りのタブレットは、カカオ含有量72%の高カカオチョコレート25gと同等量。高カカオのチョコレートを1日、3~5枚程度。また、カカオポリフェノールは一度に大量に摂取しても体内に留めておくことができないので、毎日少しずつ摂り続けましょう。甘いのが苦手な方にもぴったりなビターなチョコレートなら、ワインとの相性も抜群。赤ワインと一緒なら、黄金のポリフェノールマリアージュ! カカオポリフェノールのほろ苦い口どけにほっと一息つく新習慣が、健康長寿につながるかもしれません。

取材・文 熊本美加

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