ヘルスケア
2018/12/01

現代女性の口元に異変!? 働く女性の口臭リスクは高まっている

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日本歯科医師会の調査によると、自分の口臭が気になった経験が「ある」という人は、全体の約8割にものぼると言います。中でも男性(76.2%)より女性(85.3%)のほうが、自分の口臭を気にする割合は高いのです。さらに女性の中でも、働いている人が多い世代である、20代~40代が特に口臭を気にしているという結果が出ました。働き世代の口臭リスクとオーラルケアについてのセミナーで、口臭専門医でもある東京医科大学千葉歯科医療センター准教授・亀山敦史先生にお話を伺いました。

口臭の約90%は、口の中が原因

口臭とは、第三者だけでなく、自分でも「不快」と感じる呼吸の総称です。口臭の原因にはいろいろな種類がありますが、大きくふたつに分けられ、一般的に口臭の約90%は口の中が原因と言われています。

●口の中

・生理的口臭

(原因)舌苔・みがき残し・緊張時など
(発生する揮発性硫黄化合物)硫化水素<腐った卵のような臭い)

・病的口臭

(原因)歯周病・むし歯等など
(発生する揮発性硫黄化合物)メチルメルカブプタン<腐った野菜のような臭い>

●口以外

・全身疾患など

(原因)糖尿病・内臓疾患など
(発生する揮発性硫黄化合物)ジメチルサルファイト<ゴミ臭>

・物理的口臭

(原因)ニンニク、タバコ、アルコールなど

口臭は、空腹感とともに上がる

口の中の粘膜から上皮細胞がはがれ落ちて、細菌の発する酵素によって細胞が分解されることによって発生するのが「揮発性硫黄化合物」です。これらが口内の空気中に一定濃度含まれると、「口臭」になるのです。

「口臭を意識するようになったきっかけ」を調査すると、363名中252名が家族など「他の人から注意された」、また136名が「自分の話すとき、他人が顔をそむけた」「ハンカチで口を覆った」などの「他の人の動作・しぐさで気づいた」と答えています。そして124名は「自分で気がついた」としています。(複数回答可の調査)

しかし口は鼻と近い位置にあり、つながっているので、メカニズム的に自分で口臭に気づくのは難しいので、ネバつき、変な味、舌苔の付着など口の中の不快感を感じたときに、これを「口臭」と感じたという可能性があります。これらの不快感は口の中が乾いていると感じやすいものです。

また口臭には出やすい時期があり、口臭のレベルが最も高くなるのは、起床時。いったん下がったレベルはこの後、昼食時、夕食時にも上がります。口臭予防には水分補給と、歯磨きなどの口の中のケアが重要になってきます。

朝食欠食が口臭リスクを高めている!

「寿退社」という言葉が死語になり、多くの女性が結婚後も仕事を継続し、定年まで勤めあげる時代になりました。女性の社会進出は目覚ましく、就労率は71.6%にまで達しました。(「平成27年度版 働く女性の実情」厚生労働省)

その一方で、女性の社会進出の「副作用」に、健康問題が出てきたのです。中でも食生活の中身は就業時間に影響を受け、健康を維持するために必要な栄養素は就業時間が長引くほど軒並み不足し、朝食欠食率も約4割に達しました。その理由は、「朝疲れていて眠いので、朝食を食べる時間がない」「残業で夕食の時間が遅いので、朝起きると胃もたれがする、お腹がすかない」など。その割合は、残業時間に比例して増えることもわかっています。

渇き世代こそ朝食で補いたい水分

朝食には、体内時計のリセットや体温上昇など、健康面において大切な役割がありますが、口臭を予防する効果もあるのです。人間は飲み物での水分補給以外に、食事から得られる水分と食事の代謝によって得られる代謝水によって、約1リットルを得ています。朝食を抜くことは、ペットボトル1本分(500ml)の水分を失うことになり、肌の乾燥やドライマウスの原因にもなります。

朝食で唾液の分泌を増やして

唾液と口臭の間には密接な関係があって、唾液中にはリゾチームという殺菌力を有する酵素が含まれているのです。唾液の分泌量が減ると、舌苔として菌が舌苔表面に沈着・繁殖しやすくなり、口臭が発生します。つまり、朝ごはんを食べないと咀嚼の機会が損なわれ、殺菌作用のある唾液の分泌が減り、殺菌の繁殖を抑制できなくなるのです。

人の口臭は起床時がもっとも強いので、雑菌の繁殖を止めるには、朝ごはんを食べて唾液をたくさん出す必要があります。そのため口臭予防という観点からはスムージーやゼリー飲料などは有効とは言えません。唾液の分泌を促すような、繊維の多いものや硬いものをしっかり食べることをおすすめします。

職場の会話不足が口臭リスクを高める!?

近年の職場でのデジタルツールの発達や普及により、職場での口頭での会話が減少したようです。「女性の職場コミュニケーションに関する意識調査」では、6割近い人が職場での口頭コミュニケーション不足を感じているようです。職場での会話する時間が少なく、口を閉じた状態が続くため、唾液の分泌は減るといわれています。

口臭の観点から言うと、職場での対面式のコミュニケーションは、唾液量を保ち、口腔内の洗浄効果を適切に保つポイントのひとつと考えられています。会話が少ないときやストレスを感じるとき、気分転換に口をすすぐなどでも対策できます。

口臭を元から除去する製薬会社発の新ブランドが登場

口臭の原因の90%を占めると言われる口腔内由来の、磨き残しによる汚れや口内のタンパク質からくる生理的口臭と、むし歯、歯周病など口腔内で起こっている病的口臭の両方をケアする、第一三共ヘルスケア株式会社の新製品「ブレスラボ」の薬用イオン歯みがきと洗口液。

ニオイの元となる成分を取り除くと同時に、生理的口臭の原因となる細菌を殺菌。抗炎症成分(グりチルリチン酸ジカリウム)配合によって、歯周病を防ぎます。オンエア中のCMでは、ブランドキャラクターに女優・歌手の柴咲コウさんを起用、映画監督の安藤桃子さんと共演し、超近距離での「息」の合った会話を披露しています。

お話を伺ったのは

亀山敦史先生

亀山敦史先生

東京医科大学 千葉歯科医療センター准教授 日本の口臭学会、日本歯科東洋医学会が認定する口臭専門医、歯科東洋医学専門医。2001年に東京歯科大学千葉歯科医療センターの口臭外来開設とともに外来を担当、口臭に悩む患者と向き合い、従来の歯周病治療による口臭のアプローチに加えて漢方薬を併用した口臭治療を実践し、効果を上げている。

取材・文 山西裕美

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