ヘルスケア
2019/01/26

体臭を防ぐ食べ物とは?多汗治療も行う心療外科医、五味常明先生に聞く「体臭美人」になる秘訣 2

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体臭・多汗治療の第一人者である五味クリニック院長の五味常明先生に、体臭対策を教えていただくミニ連載2回目。前回は「汗の臭い」を防ぐ生活習慣について解説していただきましたが、今回は臭いを防止するための、食生活について解説していただきます。

INDEX

体臭の原因は大きく3つに分けられる

ひとくちに「体臭」と言ってもその原因によっていろいろな種類がありますが、でもそもそも体臭の元は全て、口から入った食べ物。体臭の予防は「食事に始まり食事で終わる」と言っても過言ではありません。体臭を予防する食生活の極意はたった2つ。

1)臭い成分の原料となる食材をできるだけ控える

2)臭いを抑える食材を積極的に摂取する

これだけです。では具体的に解説していきましょう。

1)臭い成分の原料となる食材をできるだけ控える

体臭の原因となる成分を多く含む食材には、動物性のたんぱく質と脂質があります。前者は分解されるとアンモニア、インドール、硫化水素など「腸内体臭」の原料になり、後者は加齢臭や皮脂臭の原料となります。ですから、体臭予防の第一歩は、「肉食をできるだけ控えること」です。またマヨネーズ、バターといった脂肪の摂取を減らすのも効果的です。

とはいえお肉には、体の重要な構成要素であるたんぱく質や、エネルギー源や細胞膜の構成要素にもなる脂質も多く、肌や髪の美しさをキープするためにも必要な食品。「お肉を食べないとスタミナが出ない」という方も多いでしょう。そこで大切になるのは、肉食をしたら同時に、臭いを抑える「消臭食品」をバランスよく食べる」ということです。

2)臭いを抑える食材を積極的に摂取する

積極的に食べたほうがよい消臭作用のある食材は、大きく3つのジャンルに分けられます。

■アルカリ性食品

私たちの体内を流れている体液はほぼ中性に保たれていますが、食事によって酸性傾向に傾く場合とアルカリ傾向に傾く場合があります。体臭予防で心がけたいのは、体内を弱アルカリ性に保つことです。体内が酸性に傾くと、「ダイエット臭」のケトン体や「ミドル脂臭」の元になる乳酸などの酸性の臭い成分が発生しやすくなるからです(ちなみに皮膚面は逆で、雑菌の繁殖を抑えるため弱酸性に保たれているのが理想です)。

×避けたい酸性食品の例・・・牛肉や卵、マグロやカツオなど赤身の魚
◎摂りたいアルカリ性食品の例・・・梅干し、ワカメ、メカブ、モズクなどの海藻、ホウレンソウやコマツナなどの緑色野菜、大豆製品

梅干しは、体臭予防の王様!

この中で特におすすめしたいのが、梅干し。強い殺菌作用は口臭を予防し、含まれているクエン酸は汗の臭いを抑えるだけでなく、体内の酸・アルカリのバランスを整えて健康を保つ働きがあります。体臭を予防するバランスよい食事法をすれは、健康を保つことにもつながります。

■抗酸化食品

私たちが呼吸によって酸素を取り入れる時、必ず発生するのが「活性酸素」。活性酸素は外敵の侵入を防ぐ役割もありますが、その時に皮脂や細胞を酸化させてしまいます。酸化=老化なので、いわば私たちの体から若さを奪う張本人。しかも活性酸素によって酸化した皮脂は、皮膚の上の雑菌と結びついて、不快な臭いの原因になります。

また女性ホルモンには活性酸素を抑える働きもあるため、女性は閉経後、活性酸素のダメージを受けやすくなり、皮脂の酸化による「加齢臭」が発生しやすくなります。皮脂腺の皮脂が酸化されているということは、体内の細胞や血液中の脂質も酸化されている証し。活性酸素の活動を抑制する働きを持つ「抗酸化食品」を積極的に摂って、体臭の予防だけでなく、生活習慣病の予防や体全体の老化防止にも努めましょう。

抗酸化物質の筆頭はビタミン類、特にビタミンCとE

ビタミンC主に野菜や果物(特に柑橘類)に多く含まれています。ビタミンの中には体内で生成されたり、多く摂取すると蓄積されたりするものも多いのですが、ビタミンCは人間の体の中で作ることができず、一度に多量に摂取しても一定量以外は排出されてしまいます。ですから朝昼晩の食事でこまめに取る必要があります。

ビタミンEはオリーブオイルなどの植物油、種実類、魚介類に多く含まれていますが、熱や酸素などによって酸化しやすいので、植物油を使う場合はドレッシングなどにして非加熱のまま使うとよいでしょう。ビタミンCとEはともに補い合って酸化を防ぎますので、一緒に摂取すると効率的です。玄米や穀物の胚芽部分にもビタミンEが豊富に含まれていますので、玄米や胚芽米、胚芽入りのパンなどを主食にし、野菜や果物を必ず添えるようにしてコンスタントに同時摂取すると、皮脂の酸化による体臭を防ぐ効果が期待できます。

◎ビタミンCが豊富な食品・・・パセリ、ホウレンソウ、コマツナなどの緑色野菜、レモン、アセロラ、オレンジ、キウイなどの果物や緑茶など

ビタミンEが豊富な食品・・・アスパラガス、アボカド、サバ、サンマ、アーモンド、玄米など

ヨーグルト、蜂蜜で体内の酸化を防ぎ、スイートな体臭を保つ!

若い女性には、桃のような若々しいスイートな体臭があります。最近、ある製薬会社が、その若い女性特有の「若々しい香り」成分を発見しました。それはアンズ、モモなどの果物やジャスミンなどの花やじゃ香といった多くの「いい香りがするもの」の芳香成分として天然に存在している「ラクトン」という成分です。

しかし、残念なことにこの「ラクトン」が体内で生成されるピークは10代後半で、加齢とともにラクトンが酸化されやすくなって、効力が失われていきます。一方、加齢臭の原因になる「ノネナール」という物質が増えていきます。

ラクトン臭をキープする働きがあるといわれているのが、ヨーグルトや蜂蜜。私も体内の酸化を防ぐために、毎日ヨーグルトを食べています。ヨーグルトで腸内環境を整えることは、「腸内由来の体臭」を防ぐ効果もあります。

そのほかに抗酸化作用が期待できる食品として、以下の食品があげられます。

ポリフェノールを豊富に含む赤ワインやチョコレート
カテキンを豊富に含む緑茶
*イソフラボンを豊富に含む大豆製品
*ターメリックやわさび、生姜などのスパイス

■消臭作用の強い食品

植物の葉に含まれる緑色の色素・クロロフィルには、強力な消臭作用があります。また殺菌・抗菌作用、防臭作用を持つフラボノイドも豊富に含んでいるため、意識的に摂取しましょう。

特にクロロフィルが豊富なのが、パセリ。殺菌作用や抗菌作用、防臭作用をもつフラボノイドも含まれているため、高い防臭効果が期待できます。パセリ1束を細かく刻み、オリーブオイルを数滴垂らした「パセリ粉末」を常備し、料理の風味づけに使うのもいい方法です。

そのほか、疲れなどで肝臓の機能が低下すると、体内のアンモニアを分解するオルニチンの働きが弱まり、「疲労臭」と呼ばれるアンモニアの臭いを発するようになります。疲れがたまっている時には、オルニチンが豊富なシジミなどを積極的に摂るのがおすすめ。クロロフィル、オルニチンはサプリメントも多く出ていますので、それを利用するのもいいでしょう。

お話をうかがったのは

五味クリニック
五味常明先生

1949年生まれ。一橋大学商学部・昭和大学医学部卒業。昭和大学形成外科等で形成外科学、および玉病院精神科等で精神医学を専攻。1984年に五味クリニックを開業し、院長に就任。患者の心のケアを基本にしながら外科的手法を組み合わせる「心療外科」を新しい医学分野として提唱し、ワキガ・体臭・多汗治療の現場で実践。わきがの治療法として、患者が手術結果を確認できる「直視下剥離法(五味法)」を確立。汗の第一人者としてTVや雑誌でも活躍中。著書には「匂いのエイジングケア」(実業之日本社)などがある。

取材・文 桑原恵美子

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