ビューティメソッド
2019/09/13

「健康に継続できるビューティこそが本物」吉川千明さんのスタイル流儀

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美容賢者にスタイルの極意と美容法を学ぶ人気連載。満を持してご登場いただいたのは、日本におけるオーガニック美容のパイオニアであり、女性ホルモン塾の主宰でもある吉川千明さん。プロとしての活動と女性としての体験をもとに確立された哲学的思考は、人生100年時代の女性が持つべきスマートさとしなやかさ、そして強さをはぐくむための基礎知識。ぜひ参考にしてみてください。

人生と共に歩んだファッション遍歴

ボリュームのある袖に意思を感じるシャツ。可愛らしいフォルムの丸縁メガネ。シンプルでいて個性がしっかり表れた着こなしが素敵な吉川さん。ファッションや服選びのこだわりについて伺うと、人生の岐路を垣間見ることに。

「以前は黒しか似合わないと言われて、黒ばかり着ていたんです、元夫から。人から言われたことで自分でもそう思い込んでいたのね。ある意味、洗脳ね(笑)。自分らしくない生き方に仮面を被っていた生活にもがき苦しんでいましたね。当時の私は、暗い暗い! 結局、離婚しましたが、ファッションを変えてみたの。カラフルなものを色々着つくしました。そして、3年ぐらい前にNYに行った時、娘に付き合ってチェルシーにあるコム デ ギャルソンのショップに入ったんです。見ているうちに着てみようかなと思い、着はじめたら全部着てみようと。するとそこには、黒の時代の黒とは違う自分がいたんです。以前は手を伸ばすこともなかったのだけれど、大人になってはじめて味の出るコム デ ギャルソンにであった。今の自分の気持ちにピタッとフィットしたんです」

誰も知らない外国で、勧められるがまま試着できたのも良かったのかもしれない、と当時を振り返ります。

「それを着てメトロポリタン美術館で開催中の『川久保玲展』に行ったら、はじめて会ったひとに“あなたたちが一番素敵”っていわれたの。ひとりのデザイナーの個性が心底理解できて、それが誇り高い日本人デザイナーで、世界中が彼女を賛美し、わたしまで純粋な称賛を受けている。さまざまなきっかけが重なったことでコム デ ギャルソンがすごく好きになったし、コンテンポラリーなものがしっくり来る年代になったんだな、と実感したんです」

その素敵さは一目瞭然。ジュンヤワタナベ・コムデギャルソンはそれ以来愛用しているそう。

暑さも少し和らいだ午後、取材におとずれた東京・代官山にある心地よいサロン、Bio Daikanyamaには日本全国から届いたオーガニックコスメの中からよりすぐりの逸品がずらりと並んでいました。メディア向け発表会や執筆活動、イベント、ブランドサポート、視察、勉強会と、多忙に活躍する吉川千明さん。サロン設立から10年を迎えて新たなステージに向けてパワフルに舵を切った今、自分の役割について再確認をしているところ、と話してくれました。

笑顔を絶やさず感覚を養うこと

「コスメや美容法を伝えるだけではなくて、ひとを綺麗にすることが私の仕事だと思っているの。綺麗なひとになるための商品を作っているのに、情報に操作されてしまってはもったいない。美しくて得するひとを育てたいんです」

スマートフォンに吸い込まれんばかりに下を向いて情報収集をする人々。その姿は、美しくなるために身につけたメイクも台無しに…。

「みんなとにかく顔に元気がない、笑顔がない。選ぶことに集中しすぎて下を向いてしまっているんですよね。もう、どっちでもいいんだって、使ってみないとわからないんだから!って言いたい。いいか悪いかはお金を使って自分の感覚で判断しないと。失敗も含めて人生なんだから、自分が決めたものをまずは試して楽しむ、それでいいんだってことに気づいて!」

五感を刺激するショッピングでトライ&エラーを

「コスメは実際につけたり、嗅いだり、触ったりしないとわからない。面倒がらないで、これが好き!という気持ちを大切にして、五感を研ぎ澄ませて自分のベストを選んでいってほしい。そのうちに、より確かなものが選べるようになっていきますから」

吉川千明さんが選ぶサステナブル・ビューティ

吉川さんの美容のテーマは、なによりも続けられること。

「特別なお金持ちはできるだろうけどみんなが同じようにはできない、というものはあまりおすすめしないようにしています。続けられることも含めてのビューティだから、ちょっと背伸びしてもいいものや、安くて良いものを提案してあげることがわたしの仕事だなって」

そんな吉川さんが、本当に良さを実感したブランドのみを厳選して、ご紹介いただきました。

困った時にはコレ!レスキューアイテム

左から
・Dr.ハウシュカ Med アイスプラント フェイスクリーム
・オキシジェン ナチュラルNZスキンケア BVHマスク
・インライトビューティ P&T バーム(プロポリス&ティーツリー)

Med アイスプラント フェイスクリーム
Med アイスプラント フェイスクリーム
Dr.ハウシュカ
容量・本体価格 40ml・5,000円
発売日 2012/01/23

「バランスの崩れた肌に、ミネラルを豊富に含むアイスプラント成分がアプローチするスグレモノ。揺らぎやすい更年期の肌を支えてくれたアイテムです」

BVHマスク
BVHマスク
オキシジェン ナチュラルNZスキンケア
容量・本体価格 50ml・6,500円
発売日 2019/5/15

「女性ホルモンのエストロゲン様効果が期待できるホップが含まれたクリーム。ウェディングや壇上に立つ前などビシッと決めたい時にコレを塗ると翌日の肌が全然違います」

P&T バーム
プロポリス&ティーツリー
本体価格 6500円

「水を含まない処方なので腐敗しにくく高純度。殺菌効果の高いオーガニックプロポリス、ティーツリー、フランキンセンスなどパワフルな植物エキスが、アレルギーや菌の炎症に一役かってくれます」

特にオススメ!大のお気に入りアイテム

左から
・ネロリラ ボタニカ トリプルブルー コンセントレイト
・Dr.ハウシュカ レジェン デイクリーム
・オーガニックボタニクス オーガニックバーム
・オー デ ニッポン 月のローション
・ヴェレダ スキンフード ボディバター

トリプルブルー コンセントレイト
トリプルブルー コンセントレイト
NEROLILA Botanica (ネロリラ ボタニカ)
容量・本体価格 15ml・6,500円
発売日 2017/12/11

「かぐわしい植物が優しく保湿ケアするアイクリーム。早坂香須子さんが作るものはどれも良く、わたしの世代が使っても効果が実感できる大好きなブランド。御本人も発信力があって素敵ですよね」

レジェン デイクリーム
レジェン デイクリーム
Dr.ハウシュカ
容量・本体価格 40ml・9,500円

「Dr.ハウシュカは、コスメの中で純粋に一番良いと思える歴史あるブランドのひとつ。これはツヤのあるデイクリームなのですが、これの上にファンデーションを塗ってもいい。エイジングサインが気になる人にもオススメです」

オーガニックバーム
オーガニックバーム
オーガニックボタニクス
容量・本体価格 30g・4,400円

「ボタニカルの栄養成分が肌にしっかりと働きかける素晴らしいバーム。時代をリードする女性が創設、親子3代で運営するイギリスの定番ブランドはエッジの効いた本物思考の方に選んでほしい」

月のローション <年齢肌用>
eau de NIPPON (オー デ ニッポン)

「しっとりと肌に染み渡るきめ細やかなテクスチャーと月桃の繊細な香りが、張り詰めた日常に癒やしの一瞬を与えてくれます。炎症を抑えたり、アンチエイジング効果が期待できます」

スキンフード ボディバター
スキンフード ボディバター
ヴェレダ
容量・本体価格 150ml・3,500円
発売日 2019/09/04

「一家にひとつの万能コスメとして人気のスキンフードから、ボディ用集中ケアクリームが登場しました。肌なじみのよいホイップのような軽いテクスチャーです。家族でたっぷりつかえるのもうれしいですね。これは2019年秋発売のレアもの!です」

コレがなくっちゃ!リアルにデイリー使い中

左から
・フィッツ ルビデルム クリーム
・フィッツ レ イドロ ネトワヤン、ヴェリマ ローズクリーム
・Dr.ハウシュカ フェイシャルトナー

ルビデルム クリーム
ルビデルム クリーム
PHYT’S(フィッツ)
容量・本体価格 40g・6,500円

乾燥肌用につくられているので優しく、ゼラニウムが芳醇に香ります。ニキビ肌やホルモンのアンバランスによって元気を失っている肌にも。これで間に合う肌になるのが理想的」

レ イドロ ネトワヤン
レ イドロ ネトワヤン
PHYT’S(フィッツ)
容量・本体価格 200g・3,800円

「油分を取りすぎることなくしっとりと洗い上げ、肌の整いが感じられるクレンジングクリーム。南仏の自然豊かな自社工場で生産され40カ国以上で愛されるフィッツはオーガニックコスメ認証コスメビオを取得しています」

ローズクリーム
ローズクリーム
VERIMA(ヴェリマ)
容量・本体価格 45ml・7,200円

「純朴なローズが香りしっかりと保湿。うっとりとする香りを放ち女性ホルモン賦活やエイジングとしても効果が期待できる定番クリーム。他のクリームに浮気しても結局いつもこれに戻ってくる、愛すべき逸品です」

フェイシャルトナー
フェイシャルトナー
Dr.ハウシュカ
容量・本体価格 100ml・4,200円

「人と自然のハーモニ、生命のリズムを重要視して生命力あふれるパワフルな植物を手作業で栽培。肌をみずみずしく保つトナーは使うたびに心地よくリフレッシュさせてくれます」

変わりゆく女性たちの水先案内人として

メノポーズカウンセラーとしても活動する吉川千明さん。女性ホルモン数値の変動による不調や変化など、自身の経験をベースに基本的な専門知識を楽しく伝えていきたい、という思いで対馬ルリ子先生と始めた女性ホルモン塾は135回を迎えました。セミナーを通して、伝えたいメッセージとは?

「みなさん情報に長けているんですが、大事なところが抜けているの。女性は自分の身体について正しい知識を身につけて、本当にお金をかけるべきなのはどこなのか、情報の取捨選択のトレーニングをして欲しいんです。自分がどう生きて行きたいか、ライフデザインという部分でも情報が大切ですから」

願いを叶えるアファメーションとからだづくり

「あらためていまやりたいことがいっぱいあるんです。そのためには気力体力が本当に重要で。わたしが今まで培ってきたことを、オリジナリティを持って伝達してくれる後継者をこの1、2年の間につくりたいんです」

そんな夢を語ってくれた吉川さん。体力づくりのために食べることや運動にも仕事のように向き合うようにしているとか。願いを形にするためのアファメーションの方法についても教えてくれました。

「こうなると良いな、という願いを過去形にして書き出して、イメージに合う写真とともにボードに貼り出すの。以前つくったものを振り返ると、やりたいことができているんです。5年後の自分が過去を振り返るような感覚で、一番良く見るところに貼るといいですよ」

更年期など女性として大変な時期は、プラスよりもゼロに持っていくだけで精一杯だったはず。自分の考えを優先させることや働くことへの理解はなく、真面目に従順であることのみが美徳とされてきた世の中で、パイオニアとして切り開いてきた吉川さんの苦労は計り知れません。

美しく咲くために可愛さを持ってメンテナンスを

「人生100年時代、からだづくりと幸せを最優先して、人に幸せをあたえるっていうことができるようになった。やっと人間らしくなってきたかな(笑)。女性ホルモン塾をやっているのも、健康は医療と切り離せないし正しい知識を持って欲しいから。ビューティも健康のうえに成り立っているという点では同じと捉えています。オーガニックを進めているけれど、科学的な処置が必要であれば、それを採用するべきというのがわたしの考え方。自然、自然といって科学的な予防をしない・病院にいかないのでは、サステナブルではないんですよね。

みなさん一人ひとりが花なんです。花は萎れたまま花瓶に刺さないでしょう。なるべく美しく咲いていられるようメンテナンスをしながら楽しんで生きて欲しい。そのために『可愛い精神』を持って。何かあればすぐに怒り出したりしないで、そういうのも含め『可愛さ』だからね。だから笑顔が大切なのよね」

来年、自身の培った教えを伝達しながら、サステナブル・ビューティについて包括的な学びの場を設けるために動き始めた吉川さん。正しい情報を届け、賢い選択肢を選ぶ事ができる女性たちを増やすために、笑顔で新たな一歩を力強くスタートした吉川千明さんの今後がますます楽しみです。

プロフィール

吉川 千明さん

美容家、オーガニックスペシャリスト。「更年期と加齢のヘルスケア」認定メノポーズカウンセラー。美容好きが高じて、30代でアロマセラピスト&エステティシャンの国際資格を取得。「最上級の美は自然の力。植物の力が与えてくれる」をコンセプトに、数々の化粧品ブランドの育成、女性のためのサロンやスパ、治療院の運営などに携わる。50代を迎えたいまも、透き通るような美肌と、自然体でありながらエレガントなたたずまいにファンが多い。著書に『オトナのための女性ホルモンの話』(宝島社)、『これからの暮らし方』(共著・エクスナレッジ)他がある。

撮影 黒坂明美
構成・取材・文 佐藤由佳

(アットコスメ編集部)

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