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シンガポールに生きる女性たち by Girls Bee No.2 ジョリーン・リーさん(32)

シンガポールに生きる女性たち by Girls Bee No.2 ジョリーン・リーさん(32)

『シンガポールに生きる女性たち』と題して、私が現在のシンガポール生活の中で出会った素敵な日本人以外の女性たちの生き方をご紹介するインタビュー!

2回目の今回はスマートフォンアプリの業界で著名なスタートアップ企業のシンガポール法人で働くジョリーン・リーさん(32)です。



生まれ育ったのはイギリス・ロンドン。マレーシアンチャイニーズの家系に生まれ、大学卒業後数年のロンドンでの社会人生活を経てシンガポールに移住。仕事の関係で2年間日本にも暮らし、現在はまたシンガポールを拠点に生活する彼女。そんなユニークなバックグラウンドを持ったジョリーンさんに、現在のこと、お仕事のこと、これからのこと、そして女性にとって大事なパートナーシップについて、お話をお伺いしました。

Mana(インタビュアー):今日はお時間をいただきましてありがとうございます!まずはじめに現在のお仕事について教えていただけますか?

Jolyn:はい、私は現在App Annieというスタートアップ企業のシンガポールオフィスで、Customer Success Managerとして仕事をしています。App Annieは様々なアプリの分析ができるサービスを企業向けに提供している会社です。私は東南アジアとインドの顧客を対象に、クライアントにこのサービスをより使ってもらえるようにすることがメインの業務です。

Mana:現在のお仕事に就かれるまではどのようなお仕事をされていたのでしょうか?

Jolyn:私が生まれ育ったのはイギリス・ロンドンです。大学を卒業した後、最初はロンドンで就職をしました。最初に就職をした会社は、金融業界のクライアントを対象にカンファレンス(大規模な会議)を販売している会社でした。というのも、『グローバル企業のCEOはみんな一度は営業を経験している』という兄のアドバイスもあって、もともと営業に興味を持っていました。そこで私のキャリアは、その会社で一営業として、電話でひたすらクライアントを新規開拓をすることから始まりました。電話での新規開拓の仕事は決して簡単ではありませんでしたが、仕事を通して得たものは非常に多く、特に最初のキャリアだったということもあり、自分の人格形成にも大きく影響したと思います。もともと恥ずかしがりな性格でしたが、この仕事を経験して積極的になりました。また電話のみで決裁者と話し、実際にサービスを使ってもらう、お金を払ってもらうというところまでクロージングするという経験はとても勉強になりました。実際、会社からもよい評価を受け、3年の間に数回昇進し、25歳になった頃にはシニアマネージャーとして20名のチームマネジメントを経験しました。

Mana:20代中盤で20名以上のチームをマネジメントするとはすごい経験ですね。その後はどうされたのでしょうか。

Jolyn:もともとアジアで仕事をしたいなということを考え始めていました。当初は香港をイメージしていたのですが、会社がアジアのオフィスをシンガポールに作ることになり、その立ち上げメンバーとしてシンガポールに赴任することになりました。それが最初にアジアで働くことになったきっかけです。アジアオフィスの立ち上げメンバーとして約1年ほど携わり、その後新たな分野にチャレンジするために、元同僚の紹介ではシンガポールにあるベルギーのソフトウエア関連の会社に転職しました。最初の会社ではクライアントとの接点はひたすら電話だったので、今度は直接対面でクライアントと会うことができる仕事を選びました。それから半年ぐらい経った頃また縁があって、同じくシンガポールにあるイギリスの会社に移り、マーケティングのデータを売る仕事を1年半ほど経験しました。ここでも、前職と同様、クライアントに直接相対する仕事を経験し、特に銀行、小売、保険など様々な業界のクライアントを担当していました。

Mana:Jolynさんは日本にも住んでいたんですよね?それはどのようなきっかけだったのでしょうか?

Jolyn:シンガポールにあるイギリスの会社で1年半ほど働いたあと、より自分自身が成長できる環境に行きたいと思い、いくつか大手のインターネット関連企業に応募しました。その中で最終的に転職することになったのがGoogleです。当初Googleでは、DoubleClickというサービスのアカウントマネージャーとして、東南アジアとインドの既存の顧客を対象に広告関連の事業に携わっていました。それを2年ほど経験した頃に、さらに別のアジアの国でも経験を積みたいと考え、Googleの社内公募で日本での仕事に応募し、転勤することになりました。日本のGoogleでの仕事はそれまでとはまったく別の仕事内容で、プロダクトサポートマネージャとしてgmailに関する様々な顧客からの要望を取りまとめ、それを本社や他の国のチームと連携しながら、要望をかなえたり、問題を解決したりする仕事をしていました。これまでのキャリアはずっと営業寄りでしたが、ここでの経験はもっとプロジェクトマネジメントやプロダクトに関連する経験を積むことができました。

Mana:そういう経緯だったんですね。2年ほど日本に住んで、昨年シンガポールに戻ってこられたということですが、どうしてそうなさったのでしょうか。

Jolyn:日本のGoogleでの仕事を経験して、やはり再度クライアントに相対する仕事をしたいということを改めて思ったのが大きな理由のひとつです。またシンガポールのPR(永住権)(※1)も持っているので、それを維持するためにも、シンガポールに戻ってきたほうがいいと考えました。

Mana:そういう理由だったんですね。少し話を戻してしまうことになりますが、もともと生まれ育ちはイギリス・ロンドンでありながら、アジアで働くことに興味があったのはどうしてだったのでしょうか。

Jolyn:イギリスでは、シニアマネジメントに就く人にアジア人はあまり多くありません。多くが白人の男性で、かつイギリスのトップスクールを出たような人ばかりです。特にイギリスで、アジア人の女性がシニアマネジメントのポストに就くというケースはあまりないように感じます。一方、私自身の家族のバックグラウンドはマレーシアンチャイニーズです。もともと祖父やその前の世代が中国出身で、彼ら以後、両親はマレーシアで育ちました。そしてその両親がイギリスに留学し出会い結婚し、私がロンドンで生まれた、という背景があります。私の家族のバックグラウンドはアジア系でありながら、生まれ育ったのはイギリス。欧米的なカルチャーや商習慣への理解があることは、アジアでの仕事においては逆に自分自身の長所、アドバンテージになると考えました。

Mana:Jolynさんのこれまでのお話を伺っていると、生まれ育ったイギリス・ロンドンから、シンガポールや日本に引っ越したりと、すごく住む場所に関してもフレキシブルな考えをお持ちだと感じるのですが、何がそうさせているのでしょうか。

Jolyn:いくつか理由はありますが、ひとつは他の文化や価値観を学びたいという気持ち。もうひとつは、国を変えながら、仕事を変えることで、新たな機会や学びがあることも、私にとってとても大きなモチベーションになります。自分のコンフォートゾーンを飛び出して、学びたい、挑戦したいという気持ちが常に根底にあるように思います。

Mana:今後のキャリアに関して、何か目指している方向性はありますか。

Jolyn:いずれは組織の中で経営陣のひとりに、また将来的には自分の会社を経営するということも視野に入れています。今現在は、仕事を通じてアプリの世界を勉強中です。実は、兄が以前自分で会社を起こしていて、自分が作ったシステムを法律事務所に売却した経験をしています。そういう兄を見ていて、私もアプリの業界を学び、何かしら兄のようなことができたらと考えています。また、将来は家族を持ったり、子どもも持ちたいとおもっているので、そういう状況になったとき、自分で会社をやっていたほうがいろいろとフレキシブルに動けるだろうなとも考えています。

Mana:ちょっと話題が変わりますが、『パートナーとの関係』について女性であれば誰でも考えることだと思いますが、その点に関してJolynさんの意見を聞かせていただけますか。

Jolyn:そうですね、私自身、仕事やキャリアを大事にしたいという考えの持ち主なので、パートナーにはそれに対する理解があってほしいなと思います。もちろん、一時的に仕事をやめたり、育児や家事に専念する時期がくるかもしれませんが、基本的には仕事を続けていくだろうと考えているので、パートナーにはそういう私自身の考えに理解を示してくれる人がよいです。よいパートナーシップを築いていくためには、やはり一緒に時間を過ごすことが大事だと思います。私自身、最近は夜6時以降は仕事をしないようにしています。もちろん、大事なプレゼンテーションが控えている時には平日の夜や休日に仕事をすることもあるのですが、そういう時以外はしっかり自分の時間を確保するようにしています。

Mana:正直なところ、日本だと、仕事やキャリアが大事な女性に対して変に『強い女性』というイメージがあったり、場合によっては男性が引いてしまったり、恐れられたりすることがあるように思うのですが、Jolynさんの生まれ育ったイギリスではそのあたりはどうでしょうか。

Jolyn:イギリスでは、多くの場合、日本の真逆かなと思います。イギリスの男性も、強い女性、芯のある女性が好きですし、時には議論したりできるような知性のある女性を求める傾向がある気がします。確かに、私も日本に住んでいたので、日本の女性がそうした伝統的な価値観や、社会的な背景等で可能性を発揮しきれていない部分があるなと感じることがありました。一方で、私が働いていたGoogleでは、結婚しているカップルのうち女性が働いていて、男性が主夫として子どもの面倒や家事を担当しているというケースを実際に見かけました。またシンガポールでも欧米系の女性が稼いでいて、パートナーである男性が主夫をしているというケースをいくつか知っています。

Mana:シンガポールの女性やカップルに関しては、何か感じる点はありますか。

Jolyn:私の周りのシンガポール人の友人たちを見ていると、仕事に情熱的に取り組んで結婚をしていないという人もいれば、仕事はそこそこにしながら、家庭生活を中心にしているという人もいて、ケースバイケースかなとは思います。一方で、30代・40代の仕事を大事にしている女性でシングルな人が多いなと感じるのも事実です。実際シンガポールでは、政府が主導で若い人たちに出会いの場をつくったり、子どもがいる家庭に補助金を出したり、子どもがいると追加の公休をもらえるなど、様々な施策が取り組まれているというのも聞いています。

Mana:日本も少しずつ状況が変わりつつありますし、シンガポールも、それ以外の国も様々な事情や状況がありますね。また話題が変わりますが、Jolynさんの中で大切にしているモットーのようなものはありますか。

Jolyn:人生においても、仕事においても、ベストの自分を追求すること。それからよく食べてよく動くこと、健康であることも大事にしています。エクササイズをすることで、マインドも強くなるというのが私の考えです。

Mana:最後にこれを読んでいる日本の女性たちにメッセージをお願いします。

Jolyn:私からみなさんへののメッセージは
- Never say never(決して「無理だ」と言わないこと)
- Persue your dream(自身の夢を追求すること)
- Don't regret your life(後悔のない人生を送ること)

この3つです。
先日facebookでシェアされていた印象的なビデオがありました。
ある町で「人生で後悔していること」を人々がランダムに黒板に書いていくというもの。
これを見ていただくと、何か感じられるものがあるかもしれません。
ご覧になりたい方はぜひこちらからどうぞ!

Mana:力強いメッセージ、そしてインタビュー、ありがとうございました!


--- いかがでしたでしょうか。
Jolynさんは実は私の個人的な友人でもあり、シンガポール生活で最も親しくさせてもらっている友人のひとりです。
彼女はとても小柄なのですが、いつも凛としていて、スマートで、それでいてとってもオープンマインドでエネルギッシュ。彼女の周りには国籍問わず素敵な人たちがたくさんいます。

彼女のインタビューにもあった通り、生まれ育ったイギリスはやはり白人社会である中で、彼女はアジア系の血筋の家系に生まれ、それによって苦労したこと、つらい思いをしたこともあったという話がありました。ただ、彼女はそんな自分自身のバックグラウンドや経験をうまく強みに変えながら、それこそ国にとらわれず、自分自身が生きたい道、思い描く方向へまっすぐ突き進んでいく強さとしなやかさを持った人です。そんな彼女の生き方を見ていると、私自身も視野を広く持つことの大切さ、フットワーク軽く、オープンマインドでいることの大切さなど、よい影響をたくさん受けています。

同世代、もしくは近い世代の、日本人とは異なるバックグラウンドを持ったひとりひとりの女性がどんなことを考えて、どんな生き方を選んでいるのか。日本にいるこれを読んでくださっているたくさんの可能性のある女性のみなさんに、何か感じてもらい、それぞれの人生に取り入れられるよい部分を見つけてもらえたら、とても嬉しく思います。

※ジョリーンさんとインタビュアーの私(一緒に訪れたシンガポール・ウビン島にて)

これからもこの企画を通じて、シンガポールに生きる素敵な女性たち、年齢、仕事等問わず、日本人以外の様々な国籍やバックグラウンドをお持ちの方をご紹介して参ります。
引き続き、どうぞお楽しみに!


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