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今をときめく五輪柄“市松模様”は、 “若映え”する地味派手のカギだった

今をときめく五輪柄“市松模様”は、 “若映え”する地味派手のカギだった

 ちょっと意外、と言われた五輪エンブレムのA案決定。藍色の市松模様は、「地味すぎない?」という声も聞かれたが、おそらく今後、いろんな形で、いろんな物に応用されていく中、なるほどこれがベストだったかもしれないという納得に変わっていく気がしてる。

 それもそのはず。この市松文、小紋柄としては、きわめて日本的でありながら、じつは古くから世界のあちこちで使われてきた文様のグローバル・スタンダード。ただの“作品”じゃなく、時代を越え、文化を越えて衣服から器、建築にまで幅広く使われてきた、まったくもって普遍的な柄なのだ。

 しかも古典柄にして、驚くほどスタイリッシュな表現が可能。ある意味、未来的でもある。それは逆に今後、ファッション小物から生活雑貨まで、あらゆるものに化けていき、改めて世界的なトレンドとなったりするかもしれず、思いがけない経済効果を生むかもしれないのだ。

 そもそも“市松文”と、その変形である“千鳥格子”は、ファッションにおいては地味なのに華やか、上品なのに存在感を放つ“地味派手”の象徴。そして地味なのに派手という矛盾にこそ洗練が宿るから、むしろオシャレに積極的に取り入れるべき柄でもある。

 市松文の基本は、藍色×白。千鳥格子もモノトーンが一般的で、とてもシックなのに力強く、大人を無理なく生き生き若々しく見せる効果も、じつはズバ抜けているのだ。

 覚えていてほしいのは、洗練それ自体がじつはオシャレにおけるアンチエイジングのカギ。いくら若づくりしても若くは見えない。むしろ洗練を心がければ、それだけで人はいくつになっても若々しく見える。これは揺るがぬ法則なのだ。

 期せずしてその大切なことに気づかせてくれたデザインを選べたことは、つまずき通しだった2020年への日本を、改めてよい方向に向かわせることになるかも………。


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