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変わる事を恐れないFUEGUIA 1833の挑戦。4つの最新フレグランス。

変わる事を恐れないFUEGUIA 1833の挑戦。4つの最新フレグランス。

美容ジャーナリストのYUKIRINです。

昨年10月に、日本初上陸したフレグランスブランド「FUEGUIA 1833」。
ローンチの際に、@beautistにて掲載させていただきましたので、
見覚えのある方もいらっしゃるかも?
見逃した方はこちら⇒https://www.cosme.net/beautist/article/2021419

私の記事を見て興味を持ち、店舗へお越しくださった方もいらっしゃるそうで、
とても嬉しく思います。

FUEGUIA 1833は、
近年台頭した「ニッチフレグランス」のジャンルに、
大枠では、数えられるブランドではあると思いますが、
ニッチフレグランスにも、大衆的なものと、より世界観が追及されたもので、
大筋が分かれていると言えます。FUEGUIA 1833は当然後者。

六本木のグランドハイアットでの店舗は、
フレグランス初心者にはその空気感に圧倒されてしまうかもしれませんが、
ぜひ1度訪ねてみて欲しいお店。(実は気さくなスタッフさんしかいません/笑)

上質なラグジュアリーフレグランスを知る事、そして楽しむこと。
それは人生をより豊かにしてくれます。

さて、FUEGUIA 1833からこの初夏に登場したのが4種のフレグランス。
その中で、私が愛用している3つを今回は掲載したいと思います。
(全て発売中です)

「大いなる道」
~The story on his Criation by JULIAN BEDEL~と題されたプレスプレビューで、
まず最初に試したのは日本限定フレグランスの「KOMOREBI(コモレビ)」

FUEGUIA 1833を創ったジュリアン・ベデル氏は、
調香師としては珍しいのではないかと思う程、頻繁に日本を訪れており、
日本を気に入ってくれているからこそ生まれたのであろう「KOMOREBI」。

"日本。
桜の木の、太陽に照らされて僅かに香る花の香りは、
やがてその力強い幹が宿す影に吸い込まれ、枝葉の陰る間に幽遠に浮遊する。
墨絵の松林図屏風に描かれた松林のように、
陰と陽が共生する世界を表現している。"


儚い情景を纏うことができる香りです。
フレグランスは、世界観を纏う、物語を纏う、素肌を纏うなど、
色々な使命をもっているように私は考えていますが、
「KOMOREBI」は「情景」を纏う香りのように感じました。

FUEGUIA 1833は、
アコードノートをいわゆるピラミッドには表現せず、
天体図、惑星のように記すことに特徴がありますため、
あえて通常の香料の表現は控えさせていただきますが、
Musk、Amber、Cherry blossomとヒントを残します。
日本らしい「趣」は、風で揺れる度に影がちらちらと揺れるような、
ささやかで静かな日常に潜んでいるのですね。


私が「あまりに強い衝撃」に往復ビンタされたような(笑)感覚を感じたのは、

「CENOTE」(セノーテ)

という香り。
写真でも大きなボトルと、小さいボトルどちらも写っていますが、
自宅用、外でのつけ直しと愛用しています。

CENOTEはブランド解説によると、

"豊かな水に潤う神秘のセノーテを讃えて。
鬱蒼と茂る熱帯の森。泉の奥に広がる鍾乳洞。
古代マヤで冥界に繋がると信じられた美しき泉には
神への奉納として多くの美しきものが捧げられた。
ラテンアメリカの大地にミステリアスな気配を漂わせた香り。"


とされています。

店長・春薗美樹さんにも「絶対コレでしょう!」と太鼓判を押されましたが、
非常に濃く、そして瑞々しい…深い記憶の連鎖を呼ぶような香りだと感じました。
Plumeria Frangipani、Iris pallida、Jasmin grandiflora & Vanilla Tahitiensis…。
泉に捧げられた多くの美しきものとは何であったか…そんな妄想から、
映画のように想像の世界が目の前に広がりましたね。
さらに私の肌の上で、とてもきれいに広がり、相性が良い香りです。

そう、素晴らしい香りは世界に沢山ありますが、
好きな香り、似合う香りというのは、イマジネーションが数倍にも膨れ上がります。
そんな体験をしたら、もうその香りを纏うしか無いですね。

3つ目の香りは「AMBER DE LOS ANDES」(アンバー・デ・ロス・アンデス)。
実はCENOTEとこちらは、ファーストインプレッションから購入を決めた香り。

”雪が降り積もるアンデス山脈に息づく雄大な大自然。
営まれた生命の歴史を宿したアンバー(琥珀)から語られる物語は、
神々しく、人を寄せ付けない絶対的な存在感がある。
洞窟の外で天から降り注ぐ雪の気配と、今なお続く悠久の時間を共に吸い込み、
私たちの中に在る「時」を知る。
地球のダイナミズムを感じて時を紡ぐラテンアメリカを表現した香り。"


こちらは相性が良いとかそんなことは(?)さておき、
嗚呼このままこの香りの奥底に沈みたい…と思わせる、
深い呼吸のようなフレグランスだと感じました。
それが太古の香木の魔力なのでしょうか。
Oud、Sandalwood、Aquaticjasmine…。
こちらは外に出るときに纏うよりも、
「Good Night Fragrance」として私は眠る前に纏ったり、
本のしおりや、バッグの底にシュッと一噴きしておくようにしています。

さて、4つの中で私が入手しなかった香りは、

「QUILOMBO」(キロンボ)

と言います。

"支配から逃れた黒人たちが築いた共同体、キロンボ。
自らのルーツとなる音楽や踊りによる自由の祝祭。
アマゾンの熱帯雨林と彼らの熱気。ダイナミックで野性的な生命力。
南米を代表するお菓子ドルセ・デ・レチェ(キャラメルのような焦がしミルクのお菓子)のように、
小麦色の肌の上に、大地の上に甘く這い漂う。"


QUILOMBOは、グルマンノートの1つと言えますが、
私はグルマンノートの中で好き嫌いが結構分かれます。
ちなみにQUILOMBOは好き。

しかしながら私は、同ブランドの「La Cautiva」という香りを愛用しており、
(FUEGUIA 1833の中で一番好きな香りで、他人からも褒められることが多い)
何となくLa Cautivaの甘みと似ているものを感じ取ったため、今回は購入しませんでした。
Vanilla Mexicana、Milk Pampa、Cane Sugar Tucuman....。
とても可愛げのある香りでもあるので、グルマンノートがお好きな方は試してみてください。

通常は販売されていないミニサイズのFUEGUIA 1833はどれも可愛くて、
クラッチバッグでも邪魔にならないため、どこへでも連れていってしまいます。
ちなみに新作ではありませんが、ダーウィンは夏を感じる今、心地よく使っています。

今回、ボトルキャップがシルバーでなくゴールドなのも、
個人的にはキュンなツボでした。

他にも愛用しているFUEGUIA 1833はありますが、今回はこの辺で。
私の連載しているフレグランス短篇小説「魔法の香り手帖」にも、
いつか登場するかもしれません。

新作の香り、ぜひ六本木のグランドハイアットでお試しくださいね^^
皆さまの試香の感想も、お聞かせいただけたら嬉しく思います。

<FUEGUIA 1833 Boutiques>

東京都港区六本木6-10-3 グランドハイアット東京
tel.03-3401-1833

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コメント(2件)

  • アンバー・デ・ロス・アンデスは試香しているのですが、他にも新作があったのですね。定番商品であるのと、手持ちを消費したいのがあってまだ購入していませんが、FUEGUIA 1833は、一番気になるブランドの1つであることは確かです。

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    • 更新する

    2016/6/23 22:50

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    • 返信する

  • ユキリンさまのお気にいりの
    香りがとても気になります。
    関東にしかお店がないけど
    そのうちに関西にでも取扱店舗が
    できたらクンクンしにいきたいなぁと
    思います(⌒‐⌒)

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    • 更新する

    2016/6/18 08:05

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