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名作が名作である理由1 100年を越えて香り立つ“ゲランの名香”

名作が名作である理由1 100年を越えて香り立つ“ゲランの名香”


日経BPのetRougeで
「それは、伝説」という連載を担当しています。
長年続くベストセラーの誕生秘話や
ブランドの歴史をひもとく企画です。

今回取材にお伺いしたのは、ゲラン。

1828年(日本は江戸時代後期)に、
初代ピエール フランソワ・パスカル・ゲランが創業。
歴代5名の調香師によって作られた香りは
なんと、のべ860種以上にのぼるとか!

1919年のミツコ
1925年のシャリマー
1933年の夜間飛行など
きっと誰もが名前を耳にしたことがある
名香が沢山存在しています。

これら、ゲランを代表する
名香のレシピは“門外不出”だそうです。

香料や調合のヒミツが記された
レシピは厳重に管理され、
歴代の調香師しか見ることを許されません。
(伝統芸能のような世界ですね…!)

そんなゲランの名声を一躍広めたのは、
1853年ナポレオン3世の皇后
ユージェニーに捧げられたという
「オーデコロン イムペリアル」↓

皇后はこの香りをいたくお気に召し、
ゲランは“国王閣下御用達調香師”の称号を得ます。
以降、ヨーロッパ中の王室御用達調香師として
確固たる地位を築いたそうです。

ちなみにこの香り、なんと現在でも
「オー インペリアル」という名前で
販売されているんですよ↓

160年以上も前の香水が、
普通にお店で買えるのも驚きですが
それにも増して注目すべきは
「誕生時から今まで“同じ香りを維持している”」
という事実
です。

「調香レシピは存在するわけだし、
(調香師しか見られなかったとしても)
 別に当たり前なんじゃないの?」って
 思いますよね?(私は思っちゃいました)

“良質な天然香料にこだわる”こと
これは創業当時から続くゲランの哲学。

ナポレオン3世時代の160年前、
ミツコが誕生した100年前と比べても、
現代は自然環境の変化が進み、
良質な天然香料の調達は困難を極めます。


たとえるなら、“バラ”の香料でも、
100年前のバラと今のバラが、
同じ香りとは限らないわけです。
(同じ種、同じ農場産だったとしても!)

ゲランの歴代調香師たち……特に現在の
5代目調香師であるティエリー・ワッサー氏は、
香料調達のために、世界を飛び回っているそう。

なぜならば。

唯一、調香レシピを知り得る立場にあり、
微細な香りの差を嗅ぎ分けられるセンスを持ち
香りに関する専門知識を駆使することで、
“歴史ある名香”を再現&維持できるのは
調香師をおいて他にない
からです。

このエピソードを聞いた時、
私も編集担当Sさんも
一瞬言葉を失ってしまいました。

当たり前のことを、当たり前に続けること
そしてそれを当たり前に、お客様に
届けることの、なんと大変なことか…!

これは、歴史ある名香を有する
老舗フレグランスメゾンだからこその使命。
そして、矜持でもあるといいます。

オー インペリアルやミツコの香り、
個人的にはクラシックな
イメージだったんですが、
見方がちょっぴり変わりました。

「いつかこの歴史ある名香を、
堂々とつけられる女性になりたい」
と思った、印象的な取材だったのでした。


オー インペリアル オーデコロン 100ml ¥11,400(税抜き)/ゲラン

*ちなみに雑誌内の写真は、誕生から約100年のミツコと
創業400年を迎えた日本の伝統工芸、有田焼がコラボレーションした限定品
「ミツコ 有田焼スペシャルボトル」。工芸作品のようですね…!
5月より発売中、ボトル、ミツコオーデトワレ75mlのセットで¥45,000(税抜き)です。





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