「蒸し暑いな」
まだ重たく半分しか開かない目を凝らし、ベッドサイドのスマホを手探りで探す。
時間を見ると、もう12時だ。
いや、まだ12時と言ったほうがいいかもしれない。
「もう」という言葉には、これからしなくてはならないことが山積みになっているような気がする。
ここは「まだ」と言っておいた方が、1日を長く充実できそうではないか。
ぼーっとする頭と重い体で、ようやくベッドから起き上がり、カーテンを開けて外を眺める。
天気の良い休日の昼。
ぐるりと外を見渡すと、今日のポカポカ陽気で一気に満開になった川沿いの桜が、まるで外に出てきなさいよと言わんばかりに咲き誇っている。

どこからともなく人があふれかえった桜が咲き乱れる公園は、あちらこちらで写真を撮る家族連れやカップルばかりだ。
きっとすぐさまSNSにアップロードするのだろう。
桜が眺められるテラス席のある新しくオープンした人気のチェーン店カフェは、相変わらずの人だかりだ。

みんなアクティブだなぁ、と思わず小声が出るが、そこに羨望という言葉はまるで含まれていないことに自分でも嬉しくなる。
今日は何もしないと昨日から決めていたのだ。
羨ましがる事は何一つない。
ぼさぼさの頭を無造作にその辺に置いてあったゴムで束ねてキッチンに入り、冷蔵庫を開けてミネラルウォーターをゴクリと飲む。
お腹が空いている気がするが、食べるという動作も億劫だ。
テーブルに置かれていたオーガニックチョコレートをポイと口に含み、またそのままベッドに倒れこんでみる。
最近新調したばかりのベッドとマットはこの上なく寝心地が良く、まるで体が一体化したかのように離れがたいものになっているのだ。
本当にいいマットだわ。
身体当たりの良いマットの感触を楽しんでいるうちに、いつの間にか眠ってしまったようだ。
ふと気づいたときには、朝なのか夕方なのか、夜なのか判別さえつかなくなっていたが、外の明るさからするとまだ日は高いようだ。
二度寝ができるなんて、こんなリア充はない。
不思議なことに先ほどよりもすっきりとした気がするのは、二度寝をしたと言う満足感だろうか。
リビングに行き、テレビのリモコンの電源を入れる。
決して面白いとは言えない騒々しいだけのバラエティー番組を横目で見ながら、コーヒーを淹れる。
家で過ごすと決めたからには、ちょっとだけ贅沢をしてみよう。
普段は淹れることがない、いただき物のちょっぴり高価なコーヒーを、ゆっくりと落ちるのをぼんやりと眺める。
ポットに移して注いだ熱いコーヒーを両手に大切に持ち、ソファーにどっかりと座ってフーフー言いながら少しずつ味わう。
時計をチラリと見る。
まだ2時だ。
私の贅沢な時間が、たっぷりとまだ残されている。
岩盤浴にでも行ってデトックスをしようかな。
そんな考えが浮かんだが、すぐに頭から払拭させる。
今日は家でゆっくりと過ごすと決めたのだ。
出かける必要などない。
代わりと言ってはなんだがバスルームに行き、バスタブにたっぷりのお湯を溜めながら、とっておきのお気に入りアイテムを周到に準備する。
今日はホリスティックビューティーといこうじゃないか。
BARAKA/バラカ

【BARAKA バラカ】
スキンケア、ボディーケア、マインドケアと、トータルでアプローチしてくれるスキンケアブランドBARAKA/バラカ
ミネラル豊富なヨルダンの死海が源となり、自然が秘めるパワーで、眠っている美の扉を開いてくれる。
普段使うにはちょっと惜しい入浴剤を使おう。
ゆっくりと時間の取れるバスタイムに使わないなんてもったいない。
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【ジョルダニアン デッドシー ソルト】
海の最も深い層より採取した最高級ランクの海塩を、ヨルダン国営カンパニーより直輸入したバスソルト。濃厚なミネラルが入浴効果を高めることで、身体を芯から温め、発汗作用をサポートします。また、血行を促進することでスムーズな流れに導き、疲れやだるさを癒します。
さらに、バランスに優れたミネラル成分による保湿作用で、シルクのようになめらかで美しい肌に整えます。
バスソルトの入った容器を開け、さぁバスタブに投入しようと思えば、中身が空だ。
「ちっ」と小さく舌打ちしながら、旅行用にと大切にしまっておいたチャック袋式のソルトをクローゼットの化粧品専用ストックスペースから取り出した。
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今日は贅沢をしてもいい。
そう決めると、惜しみなく普段の量よりも多めにバスタブにざっとバスソルト放り込み、お気に入りのアロマオイルをこれも贅沢にいつもより多めに落とす。

ぬるめのお湯で半身浴をたっぷりとしようと思っていたら、バスソルトの塩分濃度が濃いせいでお湯がとても熱く感じるが、頭をすっきりとさせて目覚めさせるにはちょうど良いだろう。
足を伸ばしてゆっくりと半身浴をすると、5分もしないうちに額から汗がどばどばと流れ出す。
さすがヨルダンのデッドシーは、違うな。
こんなに汗が出て大丈夫だろうかと言うほど汗が吹き出す。
冷蔵庫から冷えたコントレックスを持ち込んで良かったと、心底思った。
身体の外側からも内側からもミネラルをたっぷりと摂る贅沢なバスタイム。
今日はお風呂で、とことん自分磨きをしよう。
バスタブに浸かってデトックスをしている最中、スカルプケアにも専念する。
BARAKA ジョルダニアン デッドシー スカルプ ケア クレンジングを頭皮に吹きかけ、丁寧にゆっくりとマッサージすると、硬くなっていた頭皮が和らぎ、思考能力もアップしてきた気がする。
>>BARAKA ジョルダニアン デッドシー スカルプ ケア クレンジング

【ジョルダニアン デッドシー スカルプ ケア クレンジング】
天然100%の死海深層水をベースに、シャンプーだけでは落ちにくい汚れや過剰な皮脂を、毛穴の奥から根こそぎオフする頭皮用クレンジング・マッサージローション。オタネニンジン根エキスをはじめ、数種類のボタニカル成分2が、土台にアプローチ。
不要なものを落としながら血行を高め、健やかな頭皮環境に整えます。
すっきりとした頭皮の感覚を楽しみながら、いつもより丁寧にシャンプーで洗い流し、トリートメントも念入りにする。
たっぷりとトリートメントを塗り込み、ヘアキャップをかぶり、ボディーを念入りに洗う。
体の泡をシャワーで洗い流し、ヘアキャップをかぶったまま再びバスタブにゆったりと浸かる。
自分の体がガクンとなったところで、はっと我に返る。
いけない、寝てしまうところだった。
アロマの香りが漂うバスルームで、芯までポカポカに温まった体は副交感神経が優位になったのだろう。
ゆっくりとバスタブから出て、勢い良くシャワーでトリートメントを洗い流し、バスルームを後にした。
誰が見ているわけでもない。
少し黄ばんで古びているが、着心地が良く捨てることができない真っ白なハイブランドのTシャツと短パンに着替え、濡れた髪をタオルでふきながらドレッサーの前にゆっくり座る。
せっかくバスタイムで顔中の毛穴から汗が吹き出し、老廃物が出たのだ。
今こそが美肌ケアの絶好のチャンスとばかりに、ブースターセラムを手に取った。
美容液とオイルの二層になったブースターセラムを、なぜか力いっぱい振り、手のひらに出すして擦り合わせて香りを満喫する。
>>BARAKA ハス花ブースターセラム

【BARAKA ハス花ブースターセラム】
4種類のボタニカルオイル、ハス花をはじめとする7種のフラワーエキスに、エイジングケア成分がプラスされ、透明肌にアプローチしてくれます。
無香料・無着色・無鉱物油・アルコールフリー・パラベンフリー
ローズとフランキンセンスの香りに酔いしれながら、お肌にゆっくりと塗りこんでいく。
伸びと滑りが良いので、マッサージ効果にもなってくれくのは、できるだけ無駄を省いてダラダラしたいという休日にはぴったりだ。
鏡を覗き込むと、昨日まで疲れ果ててくすんでいた肌が、まるで満開の桜のようにきれいなピンク色に染まっている。
のあたりなんて、つやつやだ。
カレンデュラの花びらが入った化粧水をコットンにたっぷり含ませてゆっくりとバッティングしていくと、普段以上にぐんぐんと吸収してくれ、みるみるうちに乾ききっていたような肌がみずみずしくなっていく。

先週は残業続きで寝不足気味だった肌は、ちょっとだけ荒れていた。
肌を鎮静させてくれるには、カレンデュラ入りのトナーが一番なのだ。
BARAKAじゃないが、ちょっとくらい浮気もいいだろう。
取引先のちょっとかわいい若い男の子と、ミーティング帰りにカフェでお茶を飲むような軽い浮気みたいなものだ。
仕上げにもブースターセラムを使って潤いを閉じ込めれば、10歳とは大げさだが5歳は若返った気がしてくる。
女というのは、なぜこうも単純なものなのだろうか。
肌の調子が良いと言うだけで、誰かに見せびらかしたくなってくる。
そういえば、今日はスマホの通知は一切切っていること思い出した。
LINEをのぞくと、女友達グループからランチのお誘いが入っていたが、ここは既読スルーとしよう。
1人のリア充を満喫すると決めたのだから。
ずいぶんと長湯をした気がするが、まだ4時だ。
日没までには、まだまだ早い。
出かけなくてはもったいないと言う考えは毛頭ないが、せっかくのピカピカの自分を誰かに見てもらいたいような気もする。
そういえば、小腹が空いていることに気づく。
冷蔵庫には何もない。
あるといえばあるが、こんな日にわざわざ自分の手料理を食べるなんてリア充とはかけ離れている気がする。
髪を丁寧にブラッシングし、天使の輪ができていることを確認したら、何日か前に届いてそのまま開封もせずにいた段ボールを開ける。
ショッピングサイトで近所用にと購入したセール品のブランド物のトレーナーとデニムに着替え、財布と文庫本だけを手に取り、散歩がてら行きつけのカフェに向かった。}
玄関を出ようとする足が止まり、部屋に引き返した。
すっぴんであることはいいにしても、ちょっとくらいは女性らしさをプラスしたい。
窓辺に飾ってあった、お気に入りのフレグランスを耳たぶの裏と手首にほんの少し吹きかける。

現実を忘れさせ、幻想的な世界に引き込んでくれる香りを放つ、「ロジェ・ガレ」のフレグランス 「エクストレド コロン テ ファンタジー」
ベルガモットの爽やかなトップノートは、湯上りのボディにもふさわしいだろう。
カフェでくつろぐ頃、やわらかく甘美なフローラルに変わるミドルノートは、ひょっとしたらステキな出会いが待っているかもしれない。
人気のカフェだが、ランチでもない、ディナーでもない時間帯は、ゆったりと過ごせる。
テラス席に座ると、ひんやりとした夕方の春風が長風呂で火照った体に心地いい。

まだ少し早いが、ディナータイムにしてしまおう。
ミートパイとチーズパイが有名なカフェは、いつもどちらにしようか迷うところだが、99.9%の確率で注文してしまうのはミートパイだ。
何も言わずとも気の良いマスターがトリュフをたっぷりと削ってパイにかけ、ポットに入ったカモミールティーとともにサーブしてくれる。

「今日はいつもよりきれいだね」
冗談なのか本気なのかわからないが、期待していた通りのマスターの言葉が耳に心地いい。
私はにっこりと微笑み、「これを使っているのよ」と、いつもサービスしてくれるマスターへのプレゼントにと、BARAKAのセットを差し出した。
>>ジョルダニアン デッドシー ソルト トライアルセット

「これ使ってみたかったんだ。サンキュー」
と、満面の笑みを浮かべるマスター。
それはまるで、意中の女性とのデート中に浮かべる恋する微笑に似ている。
そう、最近の男性は美意識が高いのだ。
そんな男性でも満足してくれるBARAKA。
~だからわたしは BARAKAに恋する~

内容量:ジョルダニアン デッドシー ソルト 70g×2
ジョルダニアン デッドシー マッサージ ウォーター 15mL
主な成分:海塩・海水(着色料・香料不使用)