ジャパンメイドのフレグランスブランド『Ablxs / アブラクサス』による初のオードトワレシリーズ『MOON EAU COLLECTION』(各30mL ¥9,680) について、占星術師であり調香師のChiyoさまより直接ご説明いただきました。
”満ちるときも、欠けるときもあっていい。どんな瞬間も輝く「月の香り」をあなたに” というテーマで、変わりゆく月の4つの姿(新月、上弦の月、満月、下弦の月)が香りとして表現された当コレクションは、天然のサトウキビ由来のアルコールを使用し、日本国内で調香・製造をおこなっているそう。パッケージには環境配慮対応紙であるバガスパルプ(非木材資源であるサトウキビからつくられた紙)を使用している点も嬉しいです。(下の方のお写真に箱も写してありますのでぜひご覧ください)
4種の香りを試香させていただきましたが、新月から4つの転生を繰り返す月の、それぞれの姿を描きながらも、移り変わりが非常に繊細で自然。それもそのはず、香りごとリインカーネーションしているのが面白いなと思いました。
新月と上弦の月の共通香料⇒青山椒
上弦の月と満月の共通香料⇒ラム
満月と下弦の月の共通香料⇒コニャック
下弦の月と新月の共通香料⇒フランキンセンス
4種の香りを見ていきましょう。
『OBLIVION / 新月の香り』
タイプ:Icy Transparent 雪のようなひんやり静かな香り
TOP:アルデヒド、ユーカリ、ローズマリー、ティムールベリー
MIDDLE:ミュゲ、シクラメン、ジュニパーベリー、パインニードル
LATS:フランキンセンス、ホワイトムスク、ベチバー
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月のコレクションということで、もっとコズミックな側面を強く打ち出されているのかなと想定して試香したところ、静かな雪に、しかも凍てつくような大地というよりも、春の訪れを感じている雪なんですよね。TOPにアルデヒドというところにも驚きましたが、個人的にはパインニードルのザ・針葉樹な香料が好きなこともあり、TOPが飛んできたくらいがいいなと感じました。クリアにいうよりも、神聖な自分という命を称えたい香り。心が濁るような出来事があった方はぜひ。
『DAZZLING DAY / 上弦の月の香り』
タイプ:Rising Citrus 心を明るくするシトラス&フィグの香り
TOP:オレンジ、プチグレン、青山椒
MIDDLE:カルダモン、ジンジャー、ブラックペッパー
LAST:フィグ、大麦、ラム
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4種の中で最も好感度高く一番使いやすい香りだと感じました。シトラスが全面にきてエナジャイズです。が、実はそのシトラスの奥に潜む、青山椒がいいんですよね。私、山椒が使われている香り好きなことが多いのですが、彼らは決して強い主張はせず、奥の方で何かささやいているんですよ(笑) 満ちていく途中の月ですから、きっと何か前向きなことをささやいてくれていそうです。ラストは意外と穀物の温かさがあります。Chiyoさん曰く、ココアっぽくなるとのこと。
『TOTALLY FORCE / 満月の香り』
タイプ:Mystic Liquor Floral 陶酔するような妖しく神秘的な香り
TOP:コニャック、ラム、ダバナ、エレミ
MIDDLE:アブサン、イランイラン、カーネーション
LAST:シナモン、アンバー、バニラ
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華やかでパワーに溢れた満月の香りは、纏う方の肌の匂いによって割と変化があります。私の肌では結構甘くなり、カーネーションが残る印象。ラムに、ダバナにアブサン、イランイランと、好きな香料オンパレードですが、これだけ華々しい酔わせるイケイケ(死語)な雰囲気なのに、よくスタイリッシュにまとまるなぁと感動しました。新月や上弦の月に比べると、纏う方もパワーが要るでしょう。しかし、どんなに輝くスターのパワーにも負けない香りで、むしろ輝きを強めてくれるはず。
『SILENT SHADE / 下弦の月の香り』
タイプ:Releasing Earthy 静寂を感じる墨と樹木の香り
TOP:ブラックインクベース、ラバンジン、コニャック
MIDDLE:バイオレット、クリアウッド
LAST:パチュリ、ヒバ、フランキンセンス、トルーバルサム
★YUKIRIN' RECOMMEND
余計なものを手放し、次のサイクルに向け調整ししている、ニュートラルな自分に戻りたい時におすすめとのことで、去り際の美学のようなものを感じます。個人的に「失われてゆく美」がとても好きです。朽ちていく美学と言いますか。その静けさと時間の経過が香りになっていると思いました。
ちなみに、Chiyoさんが私の生まれた日付や時間、場所でその日の天体を割り出し占ってくださったところ、
私は上弦の月から満月に移り変わる頃の生まれだそうです。そのため、最初は上弦の月や満月の香りがいいかなと思ったのですが、肌に纏ってみたところ「いい香りだけど凄くしっくりくる」という感じがなく、次に気になった「下弦の月」を纏ったところ、ムエットと肌で全然違う!肌では甘さが出てきて、何とも言えないオシャレ感が。ということで「下弦の月」を纏うことに決めました。
そこでふと思い出したのですが、私、以前「燃える炎」のような香りにあまり惹かれなかった記憶があり、その時「すでに持っている要素を纏う必要はない」と思いました。私の生まれは上弦の月から満月へ変わる途中ですから、すでにその香りのエレメントは自分の中にあるのかもしれません。よって、下弦の月がフィットしたのかなと感じました。
この法則は、意外とどんな香り選びにも共通しています。
例えば、物凄く女の子らしい、淡いパステルカラーのファッションが似合う、フワフワ可愛い子が、
砂糖菓子のように甘い香りを纏っていたとしたら、雰囲気には合っているかもしれませんが、少しtoo muchになる可能性もあります。
逆に、普段はキャリアウーマンとして男性と肩を並べバリバリ働いている方が、男性的な香りを纏っていたら、仕事の時はよりシャープに見えて良いかもしれませんが、女性らしさを感じにくい印象を与えるかもしれません。
自分に少し足りていない要素を香りで補うことで、その方のより深い面をチラリと見せることができ、ミステリアスに周囲を惹きつけることができます。そんな視点を持って、香り選びをしてみてはいかがでしょうか?^^
【Ablxsお取り扱い店】
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