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何度でも繰り返す-Les Parisienne/パトリモワンヌ-

何度でも繰り返す-Les Parisienne/パトリモワンヌ-

こんにちは。
いつもlikeやコメントありがとうございます。大変励みになっております。今回のブログテーマはこちら。


ゲランのアイコニックなビーボトルに入ったシリーズ「Les Parisienne/パトリモワンヌ」。やっとこさ公式オンラインができて気軽に買えるようになりましたが、それまではほぼ帝国ブティックのみ、新宿伊勢丹やうめ阪で買えるようになったのもわりと近年(うめ阪で現行品を全種類買えるようになったのも今年から)。カラフルなリボンとジュースが特徴のこのシリーズは、過去作品の復刻がテーマ。ま、いわばゲランお得意の使い回しですね。オリジナルとまんま同じで復刻したり、少しアレンジ(時代に合わせて?)されていたりもします。


まずは「ベゼドゥルシー」
ヴォワイヤージュコレクション「モスクワ」の復刻。実は二回目の使い回しで、一回目はロシア限定の「プリマバレリーナ」。オリジナルはこってり甘いキャラメルやトンカビーンがガツンと香りましたが、ベゼドゥルシーはクランベリーのフルーティーな香りが割りと幅をきかせています。

続いて、「ルールドゥニュイ」です。
2012年の「ルールブルー」100周年記念に発売されたバか高いコフレに入っていたルールブルーを再解釈して作られた3つのフレグランス、「ロロール」「ル ゼニス」「ル クレプスキュル」のうち、「ル ゼニス」の復刻。ルールブルーをより軽やか、ムスキーにした感じ。液色がやたらと黒ずみやすいです。現行品はリボンが紺色。

昨年発売されたばかりの「イマジン」です。
ヴォワイワヤージュコレクションの四番目、「ロンドン」の復刻。ロンドンがなぜイマジンかって?そりゃもちろんジョン・レノンです!シトラス+ルバーブ+ティーノート。日本においては2019年のサロンドパルファン限定品(紫色のビーボトル)。試しただけですが、ほぼロンドンと同じ香りでした。ちなみにさっそくディスコンになりました。哀れジョン・レノン…

「マドモアゼルゲラン」です。
2011年に限定発売された「ラプティットローブノワールモデル2」の復刻。ガルバナム+アイリス+マシュマロ。ガルバナムがかなりクラシックな雰囲気。「名前とボトル(と価格)が違うだけで香りは一緒」らしい。

「モンプレシゥネクター」
2009年に世界で限定35個のみ発売された「フォンテーヌアンペリアル」の復刻(日本にもいくつか来ていたみたいです)。オレンジブロッサムやアーモンドが香るまさに「ネクター」な一品。元々はシムライズ社のランダ・ハマイ(とゲランのディレクターのシルヴェーヌ・ドゥラクルト)によって作られましたが、再販にあたりワッサーによって再調香されました。100万オーバーの香りを復刻させるなんて、さすが我らがワサ夫、Good job!
現行品はリボンが黄色。

「リウ」です。
ジャック・ゲラン夫人がシャネルの五番を愛用していたとかなんとかで、ジャックが拗ねて作ったフローラルアルデヒド(実際はもうちょい軽いノリ、ウチもアルデヒドやるべ、かもしれませんが)。完全に五番の影響を受けている作品です。ちょくちょくディスコンになったりしますが、今はきちんとラインナップ入り。現行品はリボンが赤色。

「ニュイダムール」です。
2006年発売の四つ葉ボトルに入ったものの復刻。ローズ+バイオレット+アイリス+ムスク。このシリーズの中ではかなり香りが淡くて拡散しないスキンセント。某バラエティータレントが愛用していたとか。現行品はリボンが赤色。

「プロムナードデザングレ」です。
2008年発売の「アクアアレゴリア フィグイリス」の復刻。オリジナルにホワイトムスク入れてみました。元々アレゴリアですよ、値上げヤバいですね!

復刻ほやほや、「イニシアル」です。
「シャリマー パルファンイニシアル」の復刻。日本だと今年のサロンドパルファンで販売予定。日本ではオリジナルの「パルファンイニシアル」は未発売だっため、なにげに初上陸。


あとはハロッズ限定で「ロイヤルエクストラクト(ゲットアポン=アトラップクール=ヴォルドゥニュイエバジオン)」「ロイヤルエクストラクトⅡ」があります。来年は何が復刻するのかな、と楽しみです。個人的には、

・ウィンターデリス
・ジャスミノラ
・ラバンドヴェロア
・リスソレイヤ
・アイリスガナッシュ
・シャリマーオーデアラヴァニーユ

あたりがいいです!ワサ夫がんばれ!

今回も読んでいただき、ありがとうございました。
(※最初の画像以外はfragranticaよりお借りしました。)

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コメント(2件)

  • こんばんは!
    復刻、どれが何の復刻なのかとても分かりやすくまとめて下さり本当に参考になります。中には元々とても希少だったものもあるのですね。
    パトリモワンヌ、一昨年のフレコンで選ばれた3本の中の1本がニュイダムールなのですが、いまだに保留中です。
    わたし的には、試香した事があるものの中では、なぜか「リウ」が一番欲しいです。No5似とは言われているけれどとても魅惑的で。
    まだ試してないものの中ではモンプレシゥネクターが気になります。
    このシリーズ、ビーボトルなのがまた良いです。
    ビーボトルは賛否両論のようですが私は大好きで。一般ラインから店舗限定、特別限定品と色々ありますがちゃんと価格順にゴージャスになっていってますよね。

    0/500

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    2020/9/20 19:02

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    • 返信する

    しべたんさん、こんばんは。いつもコメントやlikeありがとうございます。
    リウは、成立時のバックグラウンドを調べると、色々面白いものがあります。シャネルの五番の追従作品なのは明白ですが、五番ほどギラギラしていない、香りにしっとり暗い影を感じるようです。
    モンプレシゥネクターは本当にオススメです。このシリーズでひとつしか買えないとしたら、私はこれを選びます。香りの希少さはもちろん、これだけ他のものと違い、P濃度なんでとてもお得です。
    私もビーボトル好きです。いちいちアトマイザーを別に用意しないといけないのは不便ですが(ポワールは役立たずですし笑)、レギュラーのパトリモワンヌシリーズは素直に可愛く、エクセプショナルクリエイションのビーボトルは本当に美しいです。

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    2020/9/20 21:06
  • はじめまして、いつも参考にさせて頂いております。
    パトリモワンヌは遠くて全然手付かずなので、今回も興味深く拝見しました。
    やっとラールエマティエールが買えるようになった地方都市住みで、それは嬉しくてどれから行くかなと楽しみです。
    ベゼドゥルシーだけは発売当初限定で店頭にあったので試しましたが、モスクワじゃないと見送り...
    ロンドンも復刻されてたんですね。
    ボワイヤージュで持ってたのがその2つなんです。
    が、早速のディスコンとは縁ないにも程がありますが。
    公式オンラインはありがたいですが、この価格帯をいきなり買う勇気無いので、やっぱりうめ阪...
    でもジャスミノラとリスソレイヤの再販なら、いきなり買えるかもしれないです。
    でもアクアアレゴリアからのパトリモワンヌは値段格差があまりにもですね。
    今回も読み応えのある内容、ありがとうございました。

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    2020/9/20 17:44

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    みゅーさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
    ベゼドゥルシーは、モスクワとはかなり違いますね。かなりライトでフルーティー寄りの香りになりました。多分、濃すぎるのは時代に合わない、というのもあるのでしょうけど明らかにwatered-downされてしまいました。イマジンのディスコンは早すぎでした。日本では、たった50本だけでしたからなおさら残念です。ジャスミノラは実はフランスでは少し前に復刻していて、クールデソントゥールベルサイユ、ブーケドゥラレーヌ(P濃度)として発売されていました。もちろん、ぶっ飛びの値上げ付きで(笑)。
    ゲランの店舗限定ラインは、興味深いものも多いのでぜひお試しください。

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    • 更新する

    2020/9/20 20:53

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