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個人的推しシリーズの話し

個人的推しシリーズの話し

みなさんこんにちは、いつもクチコミにlikeありがとうございます。
真昼です。

私のクチコミをみてもらったらわかるとおり、私は香水好きです。
一番はもちろんゲランなんですが、今日はゲラン以外に個人的に推したいフレグランスラインをご紹介。
では、どぅるるるるるる(←ドラムロール)~じゃん!!


イヴ・サンローランの「ル ヴェスティエール デ パルファム」です。
2015年ローンチのラインで、ムッシューイヴ・サンローランが愛したワードローブからインスパイアされたフレグランスのシリーズです。
私がこの記事を書いてる時点で日本で取り扱いがあるのは、

「タキシード」(2015、ジュリエット・カラグーゾグー)
「トレンチ」(2015、アマンディーヌ・クレール・マリー)
「キャバン」(2015、カルロス・ベナイム)
「カフタン」(2015、カリス・ベッカー)
「サハリエンヌ」(2015、アルベルト・モリヤス)
「ニュイ キュイール」(2016、イリアス・エウメニデス)
「オリエンタルコレクション シュプリームブーケ」(2017、ドミニク・ロピオン)
「ブラウス」(2018、クエンティン・ビスク)
「グレインドプードル」(2019、クエンティン・ビスク)
「カプリーヌ」(2020、ジュリエット・カラグーゾグー)
「ジャンプスーツ」(2020、カルロス・ベナイム)

なんですが、上記の中で「シュプリームブーケ」はポイントでの交換のみ(5000pt)、「ニュイ キュイール」はおそらくなくなり次第終了だと思われます(同シリーズ「ニュイ ヴェロア」「ニュイ ヴィニル」が撤退したため)。
「トレンチ」は一時撤退してましたが、昨年の「グレインドプードル」の発売と同時に再上陸しました。「サハリエンヌ」はたしか、以前カットグラスのEDTだった(2011年、カルロス・ベナイム&アン・フリッポ)のがモリヤスによってリフォーミュラされたもの。


ボトルの造りをよく観察してみましょう。



デカい!ゴツい!!重い!!!
と、三拍子揃った四角柱の上げ底ボトル。
シンプルなラベルもgood。
男には堪らない(?)デザインです。
蓋はブワチッとしまるマグネット式。
ジャン=クロード・エレナには怒られそうですが、色とりどりのジュースも綺麗。
スプレーもしっかり量が出る造りで好み。

私が持っているのはクチコミ済みの「トレンチ」と、ポイントギフトの「シュプリームブーケ」と、先日発売されたばかりの「カプリーヌ」。


“カプリーヌ、それは神秘的で落ち着いた雰囲気と、流麗なシルエットでアクセントを彩る華麗さのパラドックス。ダークマットな質感をイメージしたアッシュグレー、ムッシュ イヴ・サンローランがお守りのように愛したユリのエレガンスとバニラの落ち着きが調和したフレグランス。”(公式サイトより)

カプリーヌはツバの広い帽子で、元々は農夫が被っていたものですね。それをサンローランがパリジェンヌのファッションアイテムとして昇華させたことからインスパイアされたものらしいです。
上記公式引用にある通り、メインはユリ&バニラ(とイランイラン)。

もうひとつ同時発売した「ジャンプスーツ」は、

“ムッシュの魅惑的なクリエイションに呼応する、心をとらえて離さないマグノリアフラワーと、カラフルで力強い表現を宿すフレッシュでイキイキとしたベルガモットが織りなす、力強さと開放感のある香り。”(公式サイトより)

一見マグノリアとベルガモットがメインかと思いきや、めちゃピオニー。超ピオニー&ピーチ。マグノリアはログアウト状態。

両方ともフェミニンな香りだったんですが、ジャンプスーツは思いの外可愛らしい香りだったため、購入は見送りました。
カプリーヌは正直言うと、「思った通り」の香りでした(だから買った)。

このシリーズは素材はおそらくそこそこ上質、調香師も強者揃いとかなり力は入れているご様子。

ただ、日本で売ろうとする気概は全く感じない!(笑)

まず、容量。
「シュプリームブーケ」以外全て125mlのみ。
いやいや、50mlの香水ですら中々使いきれない日本人に125mlって…
シャネルやディオールですら、「日本では大容量だけでやっていくんは無理だべ」ってなって小さいサイズを出したというのに。せめて75mlください。

次に、取扱店。
常時取り扱いがあるのは
・公式オンライン
・西武池袋
・松屋銀座
・GINZA SIX
・うめ阪
(「ニュイ キュイール」はうめ阪とG6のみ)

東京と大阪(とその近辺)以外には全然知られていない可能性すらあり。圧倒的に知る機会が少ない。

次、美容部員さんは全く詳しくない。
メイクアップがメインのブランドですから仕方ないとはいえ、マジで全く詳しくありません。他社ブランドまで知っておく必要はないですが、もう少し自社製品に興味をもっていただければ…一本売れたらリップ十本分くらいの売り上げになりますよ?

上記三重苦が祟ったのか知りませんが、以前取り扱いがあった「ニュイ ヴェロア」「ニュイ ヴィニル」とクチュールエディション(三種類)はひっそりと日本から撤退。新しい香水がせっかく上陸してもすぐなくなっていくよね、と日本が香水砂漠なのを実感。

イヴ・サンローランの香水というと、恋愛恋愛やかましい(笑)モンパリとそのドジョウ作品ばかり表に出てますが、この「ル ヴェスティエール デ パルファム」のシリーズを見かけた際には、ぜひご試香くださいませ。

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コメント(2件)

  • はじめまして。
    香水にとてもお詳しいのですごいなぁと思いながらいつも拝見してます。
    YSLの、ル ヴェスティエール デ パルファム、2018年3月にうめ阪の香水の大幅テコ入れの際に導入されましたよね。興味しんしんで早速見に行ったら、お客さんが誰も見向きもしてないのにビックリしました。どころか、いまだに当の店員さんも無関心とは、それもびっくりです(^^;)。
    ロレアル系列はエクスクルーシブラインの投入が他社より遅れたせいか(ランコムも確か海外では発売されているんでしたよね)、従業員への、一般ライン以外の香水に関する教育も後手に回っているのかもしれないですね。
    容量の問題も仰る通り、日本市場の特性に気づいて他社が少容量発売に熱心になってきているのにその点でも遅れてますね。
    ともあれ、ル ヴェスティエールの情報自体がほとんどないので、アップして下さりありがとうございます。参考にさせていただきます。

    余談ですがうめ阪7Fの大人のコスメフロアも着々とリニュされており、香水だとヴァルモンの香水ライン:ストーリエ ヴェネツィアンシリーズ、気になっております。

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    2020/6/9 20:52

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    しべたんさん、はじめまして。
    コメントありがとうございます。
    いえいえ、私の方こそ勉強させてもらっております!

    うめ阪にヴェスティエールが来たとき、興味津々でBAさんに聞いたら、「あ、コラ聞いたらあかんわ」となってしまうくらいのレベルでした。今回は、入荷したら電話してくださいと事前に伝えていたため、一応連絡が来ましたが、やはりまともな社内研修(高級フレグランスに関して)はされてないみたいです。

    ホント、ロレアルは日本の香水市場に消極的ですよね。
    シャネルはゼクス(Pは撤退しましたが)があるし、LVMHもついにジバンシィの新しい高級ラインを導入、エスティローダーはキリアンやマルのカウンターを増やしているのに、ロレアルは看板であるはずのランコムの高級フレグランスを中々日本に持ってきてくれません。ランコムは元々フレグランスメゾンなのに。「日本で香水は売れない」と本気で思われているんでしょうね。

    うめ阪の七階が今そんなことになっているのですか。これは私が香水の売り上げに貢献するしかありません(笑)。

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    2020/6/10 18:48
  • 新真昼さん、こんばんは^ ^
    銀座松屋で扱ってるの知らなかった!!
    ローンチ時は池袋で扱いがあって、はるばる?試しに行ったのですが池袋はいつも鬼のように混んでて説明を受けられずムエットもらって帰ってきて今日に至ります。

    調香師の顔ぶれに本気を感じますね!
    超ピオニー&ピーチ、好きなので松屋行ったら試してきます♪

    恋愛恋愛は私も同感です。人気の口紅もある時から全部に年下キラーとか、本命女とか小っ恥ずかしいサブタイトルがついてて、モンパリの恋の絶頂?の香りとか恥ずかしめのフレーズにも普段通り乾いた笑いが出てしまいました^^;

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    2020/6/9 19:31

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    かえーでさん、こんばんは。
    いつもコメント&Likeありがとうございます。
    関東はちょくちょく取り扱いがあるんですよね。
    ただ、新作はなぜか西武池袋、G6、うめ阪とオンラインのみという中途半端さ。既存は松屋銀座にもあるのですが。

    どこも若い顧客獲得に向けて必死なのだろうと思いますが、あんまり若向けばかり狙い過ぎてると往年のファンを失いますよね。私の好きなゲランも、クラシックの一部を日本から撤退させる予定らしく、ますます日本が香水砂漠になる、と達観とも諦観ともつかぬ気持ちです。

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    • 更新する

    2020/6/10 18:33

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