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7/28開業で話題のMIYASHITA PARKに、NOSE SHOPが登場。フィリッポ・ソルチネッリの個展を開催!

7/28開業で話題のMIYASHITA PARKに、NOSE SHOPが登場。フィリッポ・ソルチネッリの個展を開催!

美容ジャーナリストのYUKIRINです♪


今月28日にオープンするMIYASHITA PARKにできた『NOSE SHOP SHIBUYA』を内覧して参りました。

こちらの店舗はフレグランスショップとしてだけでなくギャラリーを兼ねており、フレグランスとそのブランドにまつわるアートを展示し、約1ヶ月ごとくらいにピックアップブランドが変わるとのこと。オープン記念特別展示として登場するのは、イタリアの奇才=マルチアーティスト、フィリッポ・ソルチネッリの個展「la mia vita e fatta di arte / 私の人生は芸術でできている」。


フィリッポ・ソルチネッリは、1975年イタリア共和国マルケ州ペーザロ・エ・ウルビーノ県にある、人口約14,000人の小さな町モンドルフォ生まれ。幼少期よりパイプオルガンに魅せられ、わずか13歳で教会専属のオルガニストに。2001年には、カトリック教会の聖職者向けの高級オートクチュールブランド「LAVS / ラヴス」を設立。第265代ローマ教皇ベネディクト16世(現 名誉教皇)からのご指名を受け、教皇の祭服を仕立てたことで「教皇の仕立て屋」として一気に認知度を高めました。

才能豊かで順風満帆なフィリッポですが、38歳の時、仕事を奪われたと嫉妬に狂った商売敵が、彼がずっと隠してきたセクシャリティに関する暴露をローマ教皇庁に送るという最大の嫌がらせを受けたのです!その事件により、彼はずっと自分の中に閉じ込めた「真実の自分」を解き放ち、さらに芸術的挑戦と才能が爆発していくのです。やられたらやり返す、倍返しだー!くらいの凄い勢いで(笑)。「この出来事は贈り物であり、自分に充実であるチャンスだ。」と考えられたそうで、そのポジティブマインドと強さも素晴らしいですよね。(暴露されても、祭服の注文が途切れることはなかったそうです)


2014年、彼は香水ブランド「UNUM / ウナム」(現ブランド名:フィリッポ・ソルネッリのひとつのライン)を設立。デビュー作は「LAVS / ラブス」。前述の通り、祭服のブランド名でありますが、祭服を教会へ納品する前に、箱に収められた聖なる服に最後の仕上げとして香りのラッピングをし、世界随一の祭服クチュールブランドとしての香りのサインを施すために創られた、世界でも例をみない特異なフレグランスでした。

以降、素晴らしいラインナップで香りを展開されています。

◆苦しみと強さ、真実と精神性をありのままに表現した「UNUM / ウナム」のライン(7フレグランス)

◆現実と夢想のエッジが溶け込んでいく喪失と混乱の感情を霧というモチーフで表現した「NEBBIA / ネビア」のライン(3フレグランス)

◆教会に鳴り響くパイプオルガンの音を官能的な香りで表現した「extrait de musique / エキストレドミュージック」(5フレグランス)

彼の多方面にわたる芸術活動の原動力。
それは「私は美の使途となりたいのです」というあるメディアに話した言葉が答えですね。

NOSE SHOP SHIBUYAでは、フィリッポ・ソルチネッリの創った祭服や、描いた絵画、彫金をフレグランスと共に展示し、またオルガニストとして彼が演奏するパイプオルガンの音色が店内に響いていました。ウイルスの影響で来日はすぐには叶わないでしょうが、ぜひ来日の際には彼の奏でるパイプオルガンを聴きながら、香りを堪能したいものです。

私はUNUMのラインから「ジャコメッリ / 神学生たち(私にはこの顔を撫でてくれる手がない)」という香りが気に入り、10mLサイズ(8,500円)を購入してみました。写真家マリオ・ジャコメッリへのオマージュにより創られた香りで、香りのタイトルも彼の代表作だそう。白と黒の強烈なコントラストで生と死の本質に迫る香り。

トップノートはワームウッド、クローブ。ミドルはローズ。
ベースはアンバーグリス、レザー、インセンス、パチョリ、タバコです。
エキストレドパルファムです。10mLサイズはお試ししやすいですが100mLサイズの方が圧倒的にコストパフォーマンスとボトルの芸術性を愛でることができるので、100mLサイズの方がおすすめ。UNUMラインの100mLサイズは、27,000円~29,500円です。

エキストレドミュージックのシリーズの、「ヴォユメン(人間の声)」も好みの香りでした。


ぜひMIYASHITA PARKオープン後は、NOSE SHOP SHIBUYAへもお立ちよりくださいませ。
※MIYASHITA PARKへは、しばらくは予約制での入場になります

◆MIYASHITA PARK

https://www.miyashita-park.tokyo/

◆NOSE SHOP

https://noseshop.jp/

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