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【2020年ナンバーワンフレグランスを発表!】美容ジャーナリストYUKIRINが選ぶ、ベストフレグランス大賞

【2020年ナンバーワンフレグランスを発表!】美容ジャーナリストYUKIRINが選ぶ、ベストフレグランス大賞

美容ジャーナリストのYUKIRINです。
今回は、私が選んだ2020年の『ベストフレグランス大賞』をお送りいたします。

【総評】
2020年は「香り」というものへの向き合い方に、大きな変化のあった年です。

春の緊急事態宣言下において、自宅から出ることがなかなかできなくなった期間、ルームフレグランスを使いたい気分になった方も多く、ルームスプレーやルームディフューザーの販売につながりました。しかしながら、百貨店を始め店頭でスタッフからお客様へのムエットのお渡しなどができなくなり、タッチアップが難しくなったと同時に、皆がマスクをしているため誰かにお会いしても香りを感じにくくなり、「他人のために纏う」需要が減り、香水の売上もつらい期間があったと思います。

私個人としては「香りは自分のために纏う」のですが、世間では身だしなみや好感度のために纏っていた方も多いでしょう。在宅ワークが増えて、他人に合わなくなれば、当然身だしなみや好感度のために必要とする機会も減ってしまいます。

しかし大きな変化と共に、「自分のために纏う」ことや「自分や大切な人がいる空間の香りを心地よくする」という本来のスタイルが明確に見えてきたとも言えます。改めて、自分が本当に纏いたい香りを追究してみませんか?印象良く見せたいから、モテたいから、エチケットのため、そういった対他人への意識を一旦置いてみて、自分が大好きな香り、心地よい香りを探してみましょう。

2021年はさらに、自分自身の本能を信じて、自分の「好き」を解放していく香りを側に置くことで、よりアクティブな未来へつながると思います。

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ベストフレグランス大賞の選定基準は以下の通りです。

①自身の好みとは関係なく、純粋に香水として素晴らしいかどうか
②コンセプトや香りの名前、ボトルなどの要素が、香りそのものとマッチしていて、かつ魅力的であるか
③ブランドとしてのアプローチに新しさや発展性を感じるかどうか

私がその香りを所持しているしていないは関係なく、
今年発売されたをフレグランスを全てを対象としています。
(ブランドコンセプト賞、フレグランスストーリー賞は既発ブランドも含むとします)

誰にも何にも縛られず、忖度をすることもなく、自由に取り組み決定しております。
それでは、以下にて発表いたします!

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【ベストフレグランス ゴールド賞】


LE COUVENT MINEMES / クヴォン・デ・ミニム
『アクアミレフォリア』


調香師:ジャン=クロード・エレナ
(50mL ¥6,160 / 100mL ¥10,560)

@cosme SHOPPINGで購入する


100%ヴィーガンフレグランスブランドであるクヴォン・デ・ミニム。今年、ボタニカルコロン アブソリュートとして発売された3本のフレグランス。世界の神秘的な庭園の香りをテーマにした本シリーズは、オルファクティブ ディレクターであるジャン=クロード・エレナにより、香り豊かで力強い花のアブソリュートを秀逸に表現されたコレクションとなっています。(香料含有濃度12%)

『アクアミレフォリア』は、"バビロンの空中庭園に降る初夏の雨"をテーマに作られた香り。キーノートとなっているのは、グリーンヴァーベナ アブソリュート。レモンやミントエッセンスのシトラスハーブの香気を放ちながら、弾けるようなフレッシュさと深呼吸を繰り返したくなるようなグリーンノートは、ストレスで呼吸が浅くなりがちな現代人、特にさまざまな変化があった今年、とても救いになったのではないかと思います。落ち着きを与えてくれるウードウッドエッセンスのベースがほっとさせてくれますよ。

◆クヴォン・デ・ミニム ジャポン公式Instagram
https://www.instagram.com/lecouventparfums_jp/


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【ベストフレグランス賞 シルバー賞】



Kilian / キリアン
『エンジェルズ シェア』

(50mL ¥25,000+税)


キリアン史上最もパーソナルなコレクションとして登場したコレクション「ザ・リカーズ」。キリアン・ヘネシー氏が、幼いころに過ごした城のコニャック セラーに並ぶ、オークの木樽にしみ込んだ砂糖やアルコールが放つ芳しき香り。ヘネシー家から受け継いだ伝統と血統への敬意を感じることができます。

マスターパフューマ―が香りのアコードとエッセンスを創り出すように、 最高級のコニャックはマスターブレンダーによって完璧な比率で配合され作り上げられているそう。熟成の過程で樽から自然と蒸発する数パーセントのコニャック、この神秘的な分け前をヘネシー家では「angel's share(天使の分け前)」と呼んでいます。天使の分け前をまさにイメージされた香りは、まるでお城のコニャックセラーを訪ねたような気分になれます。こちらの香りは限定ではありませんが、発売以来、即完売したほどの人気で、入荷してはまた完売と、熱狂的人気となっています。

◆キリアン公式サイト
https://www.bykilian.com/jp


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【ベストフレグランス賞 ブロンズ賞】


CARON / キャロン
ジュ・フォンテン シリーズ
『チュベローズ・メルヴェイユーズ』

調香師:ジャン・ジャック
香調:フルーティーフローラル
(50mL ¥20,000+税)

1904年に創業されたパフュームメゾンである「キャロン」。100年以上の歴史の中で、幾度か姿を変えながらもずっと「続いている」ことは凄いことだと改めて思います。この香りを手掛けたのは、2019年からキャロンのインハウスパフューマ―に就任したジャン・ジャック氏によるもの。チュベローズの二面性を描いており、いわゆる「チュベローズの香水」として多い、濃厚なまったりとした雰囲気ではなくとても軽やかなことに驚きました。(濃厚でまったりとしたチュベローズの香水も私は大好きですが)

インド産のチュベローズアブソリュートと、ナイジェリア産のジンジャー、そして、イタリア産レモンのアクセントが爽やか。センシュアルなイメージのチュベローズがどこか風に乗ってやってくるような軽やかさをはらみ、とても心地いい香り。阪急うめだ本店2階フレグランスコーナー限定販売ということで、東京でも買えないでしょうかと問い合わせが多かった1本です!

◆キャロン公式サイト
https://www.forte-tyo.co.jp/shopping/category/caron/


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【ファッショナブル賞】


クリスチャン ルブタン
『ルビワールド フレグランス コレクション』

(全7種 オードパルファン / 各90mL / 各¥39,930)
調香師:ニコラ・ボーリュー、ダフネ・ブジェ、マリー・サラマーニュ、クリストフ・レイノー

11月に発売されたばかりのコレクションですが、これほどまでにブランドの世界観をユニークにファッショナブルに表現することに「徹底」されたことに感動しました。インパクトのあるデザインや、アートワーク、ムービーなどに目を奪われてしまいますが、実はフレグランスとしても非常に秀逸で、全7種の香りのバリエーションの豊かさ、質の良さは、フレグランスマニアも納得の仕上がり。ラグジュアリーで遊び心のある、ルブタンの世界観を纏うことで、ファッショナブルな印象を感じさせてくれます。

◆クリスチャン ルブタン公式サイト
https://jp.christianlouboutin.com/


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【ブランドコンセプト賞】


EDIT(h) / エディット

1905年に東京、駿河台で創業した朱肉ブランド「日光印」により立ち上げられた、フレグランスブランド。朱肉ブランドは日本でも少なくなりつつあり、また朱肉に香りづけをしているのは「日光印」のみでオリジナルなのだそう。(アジア由来の香料を配合)

日光印6代目の葛和氏は、元音楽ディレクターという異色の経歴を持ち主。(多くの方が知るあのアーティストを担当) EDIT(h)は、日光印の歴史と音楽経験で培われた感性、東京で活躍する気鋭の調香師、グラフィックデザイナー、そして日光印と長年モノづくりを共にする製造技術者たちと共に生み出されています。

美しいガラス瓶は、欧州の高級グラスの製作法でもある、職人が3人1組となって創り出すセミハンドメイドモールディング製。重厚感のあるキャップは亜鉛製、表面のヘアライン模様は、1つ1つが職人の手作業による仕上げで、印鑑が同じ名前であっても1つとして同じものが無いように、香水瓶も1つとして同じものはないものとなっています。

オードパルファム5種、ルームディフューザー5種、ソリッドパフューム5種、アロマキャンドル3~5種(サイズによって香りの有無あり)の展開。とても面白いブランドで注目ですよ。

ちなみに、全て試香した時に、Earl Greyが特に自分の心に残りました。それは「アールグレイの紅茶の茶筒の蓋を開けた時の香り」に非常に近いと思ったから。紅茶の香りをテーマにしているフレグランスは数多くありますが、紅茶そのものというよりも飲んでいるシーンを切り取ったイメージのものが多いんですね。私は紅茶が好きなので、茶筒を開けた時の香りのフレッシュさにはこだわりがあるタイプ。この香りはまさにアールグレイの茶筒を開けた時の香りだと思いました。それをInstagramに投稿したところ、「まさにそう感じた!」とか「買いたい」という反響が多かったんです。ライトで使いやすい香りに感じる方も多いけれど、とても技術とセンスがあってこそ作られている香りだと個人的には思います。

◆EDIT(h)公式サイト
http://edithtokyo.com/


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【ルームフレグランス賞】


diptyque / ディプティック
「プラグ イン ディフューザー」

(¥14,700+税)

これまでアン エール ドゥ ディプティックシリーズとしては、置き型の電気式ディフューザーと、カーディフューザーの2種が販売されていましたが、コンセントがあればどこでも使う事ができる画期的ディフューザーが「プラグ イン ディフューザー」が今年誕生。

香りを高度に濃縮したフレグランス粒子が含まれているカプセルを装着。表面のゴールド装飾部分に手を触れると風が発生し、香りが拡散します。オンのままにしていても約3時間で自動的にストップし、香りのカプセルは、置き型ディフューザーやカーディフューザーとも兼用可となっています。

ベ、フィギエ、アンブル、ローズ、34、フルール ド ランジェ、ジャンジャンブル、テュベルーズ、に加え新たにミモザが加わり、バリエーションも豊かに。連続して使用した場合は40時間。空気に触れる状態で補完した場合香りは3ヶ月ほど。使わない時は、香りのカプセルを取り出して密封袋に戻すとさらに長持ち!未開封なら最大18か月まで保管可能です。

◆ディプティック公式サイト
https://www.diptyqueparis.com/ja_jp/


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【フレグランスストーリー賞】

TOBALI
「イノセント ラブ オードパルファン」

(50mL ¥12,000+税 / 100mL ¥15,000+税)

テーマは「無邪気さに秘める気高さ」。それは究極にシンプルな愛。世界を優しい愛で包む香り。ネロリとジャスミン、一見「洋」の香りであるイメージですが、TOBALIならではのジャポニズム・ウッディノートと組み合わせられていることで、イマジネーションは世界に広がりながらも、足をついている場所、つまり根の部分は日本にあるぞという印象を感じます。もはやジェンダーフリーという言葉は常識ですが、まさにジェンダーだけでなく、国籍も年代も文化も国境も超えた、普遍的な「イノセント ラブ」です。水墨画の世界から、色彩豊かな水彩画の世界へ。TOBALIが進む足跡を感じられました。

◆TOBALI公式サイト
https://www.tobali.jp


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【エシカル賞】


アクア ディ パルマ
「コロニア フトゥーラ オーデコロン」

(50mL ¥14,500+税 / 100mL ¥19,500+税)

アクア ディ パルマは、1916年創業で、100年以上イタリアの職人たちの手によって作られてきたラグジュアリーフレグランスメゾンです。メゾンフレグランスは基本的に上質な香料を使用していることが多く、中には天然香料も含まれることもありますが、『コロニア フトゥーラ オーデコロン』は、ISO16128に基づきなんと自然由来原料99%という作りとなっています。

中身だけではなく、リサイクル可能なキャップへの変更、スプレーもリサイクルしやすいようにボトルから簡単に取り外せる仕様に。印象的なパルマイエローの外箱は、FSC森林認定された森を守る紙製品を使用しています。元からナチュラルフレグランス、ヴィーガンフレグランスなどのテーマを掲げているブランド以外で、こういったアプローチを実際に製品として形にされた素晴らしい例ではないでしょうか。今後、さまざまなブランドが取り組まれていくと想定されます。

◆アクア ディ パルマ公式サイト
https://acquadiparma.jp/


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【コストパフォーマンス賞】


BON PARFUMEUR

2016年にパリで誕生したヴィーガンフレグランスハウス『BON PARFUMEUR / ボン パフューマ―』。冒険心とオリジナリティがあふれる香りを作りたいという、創業者リュドヴィック・ボヌトン氏の想いに基づき、そのブランド名の通り『ポン パフューマ― = 素敵なパフューマ―』であるよう、高い品質、透明性、完全性、サスティナビリティを追究したエシカルなブランドです。

通常はブランド側でテーマや使用香料の希望などを指定したりすることが多いですが、BON PARFUMEURは調香師にすべての裁量を与え、香りのテーマや香料のセレクト、1本のフレグランスを構成するすべてを、調香師が自由に決定できるようにされているそうで、自由な発想力が香りにより表現されています。そこまでこだわられているにも関わらず、価格は非常にリーズナブル。

15mL ¥3,400+税、30mL ¥5,400+税、100mL ¥11,700+税となっているので、2本ミックス&マッチ(レイヤードのこと)するのも気軽にチャレンジできる、とてもコスパの良い良質ブランドだと思います。

◆BON PARFUMEUR
https://www.latelierdesparfums.jp/brands/bon-parfumeur

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今年も沢山の素晴らしい香りと出会うことができました。
来年の出会いも、今からとても楽しみです。
皆様のベストフレグランスも、よかったらコメントで教えてくださいね^^


YUKIRINのInstagramでは、毎月フレグランス専門のインスタライブを実施しています。
ぜひフォローいただければ嬉しいです。
https://www.instagram.com/fabgearyukirin3/

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コメント(1件)

  • 私も香りは自分のために纏うものというスタンスで、それは香りを纏い始めた若い頃から今も変わっていません(残念ながら、ここ数年は職場の環境でなかなか纏いづらくなってきてしまっていますが)。
    クリスチャン・ルブタン、エディット、TOBALIのイノセント・ラブは先日新宿伊勢丹で開催されたサロン・ド・パルファンで試してきました。ルブタンは香りの系統の幅広さに驚かされましたし、Earl Greyは個性的な紅茶の香りと感じました。イノセント・ラブも一貫したTOBALIらしさを感じるフローラルノートが素敵だと思いました。
    上にあげてくださったものはまだまだ知らない香りも多いので、機会があったら是非試香してみたいです。

    0/500

    • 更新する

    2020/12/3 22:18

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    • 返信する

    特に香り好きな方は自分のために纏っていることがほとんどかと思いますが、世の中にはそうでない方も大勢いらっしゃるので、自分のために纏う方が増えてくるのは嬉しい傾向です♪ 職場環境で纏いづらくなっているのは、ちょっとつらいですね。サロンドパルファンでお試しできなかった香りも多数あると思いますので、ぜひ色々チェックしてみてくださいませ☆彡

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    • 更新する

    2020/12/8 18:51

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