祖母が点てた抹茶を半強制的に飲まされ、
その後も、月に何回か(もう記憶が定かでないけど)
「抹茶の日」があった我が家。
子どもにも飲みやすいように、砂糖を加えてくれたけど、
どろっとした苦い液体だという印象は払拭できなかった。
一緒に出される和菓子(練り切りとか杏の錦玉寒とか)につられて、
何とか飲み干し続けた抹茶。
ある程度の年齢になるまで自主的に抹茶を欲することなどなかった。
またも記憶が定かではないが、高校生になったくらいに家族旅行で行った京都。
真夏の京都はとにかく暑かった。
そんな中で宇治で飲んだ冷たいグリーンティーがとてもおいしく感じられた。
その辺りから、まずは抹茶スイーツから入り、20代になってから、
徐々に都内にでき始めた抹茶を扱うカフェを探しては、行ってみるようになり、
甘いグリーンティーから甘くない抹茶ドリンクに好みがシフトしていき・・・。
抹茶に多く含まれるテアニンという成分がリラックス効果があることを知ってからは、
仕事でストレス溜まったら、抹茶飲みに行くことも増えた。
ただ、いわゆる正式な「茶道」スタイルで、抹茶を点てるのは、
ちょっと敷居が高いとか、面倒とかいう思いがあった。
抹茶に限らず、お茶を飲むことは好きで、茶器を集めたり、
常に数種類の茶葉をストックしたりもしていた。
昨今の状況により、リラックスを求めて、様々なカフェを巡るより、
家でちゃんとした手法で入れたお茶を楽しみたい、と思うようになった。
お茶を飲もうと意識して淹れた場合ではなく、ただ漠然と入れたお茶は
抽出時間が長すぎて、渋くなってしまったり、冷めてしまうことも多々ある。
だからこそ、飲むぞと構えて、最適な時間、温度を守って淹れて
お茶のおいしさをじっくり味わいたい。
紅茶でも中国茶でもリラックス効果を得ることは出来ていると思う。
より効果を求めるなら、抹茶がいいのでは、と思い、
カジュアルに抹茶を楽しむ方法を調べてみた。
マグカップなどの器に、小さな泡立て器を使う方法だったら、
日常的に取り入れられそうと感じたので、実際にやってみた。
陶器のカップに茶こしで濾した抹茶を入れ、少し覚ました湯を加えて
泡立て器で混ぜるだけ。
茶筅で点てたような泡立ちはないが、この方法なら、確かに手軽にできそう。
休日の朝などに抹茶を楽しむ時間を設けていきたいと思った。
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