3月3日
は桃の節句ですね。七草・端午・七夕などと並ぶ五節句のひとつで、平安時代に中国から伝わった習慣が起源と言われています。

今回はそんな「桃」の名前が付いた生薬
「桃仁(とうにん)」
が入った漢方薬についてご案内します。生薬
「桃仁」
は「桃の種子」の部分で、「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」「桂枝茯苓丸料加ヨク苡仁(けいしぶくりょうがんりょうかよくいにん)」「桃核承気湯(とうかくじょうきとう)」
といった漢方薬に使われています。
「桂枝茯苓丸」
は「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」
や「加味逍遙散(かみしょうようさん)」
と合わせて女性の三大漢方薬と言われるポピュラーな漢方薬で、実際に飲まれている方もいらっしゃるのではないでしょうか。比較的体力がある方の、
月経不順・月経痛・PMSなど女性特有の症状や、女性ホルモンバランスの乱れから起こるイライラといった精神神経症状、そしてシミやニキビ、湿疹・皮膚炎といった肌症状
まで幅広い症状を改善してくれます。
「お血(おけつ)=血流の停滞」
と考えます。この「お血」
状態を取り除き、血流を改善することが必要です。血流を改善させ血行を促進させる働きがある
「桃仁」「牡丹皮」「芍薬」「茯苓」「桂皮」
といった生薬で構成されているのが「桂枝茯苓丸」
です。普段の生活では、なかなか血流について意識することは少ないかもしれませんが、周期的にイライラしたりニキビができたり、知らないうちにシミができてる!またPMSなどにお悩みの方におススメの漢方薬ですよ。