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見せかけのシンプルライフ

見せかけのシンプルライフ

青いかぼちゃはシンプルライフってものにものすごい憧れる。
ものの少ない生活、
色が少なくてがちゃがちゃしていない生活。
ゆとりがあって、ホテルのような部屋での生活。

断捨離って言葉もありますね。
一時期、めっちゃはまりました。
日常に詰まっている方はやっていいと思います。
私は押入れに入っていた
中学校から高校までの制服に体操着、
好きだったアーティストの切り抜き、教科書、学生鞄、
父親が昔購読していたという古い車の雑誌、
日本文学全集、何年も着ていない服、
などなどを全部片付けました。
押入れ4つ分くらいの荷物を全部捨てたり、寄付したりして、
私物がトランク2個分くらいまで減らしたら、
別れた彼と復縁して、あっという間に結婚までしましたので。

人間の所有物って頭の中をそのままカタチにしているということを
聞いたことがあります。
多分、私は思い出に埋もれてずっと生きていたのでしょうが、
ある程度思い出を整理したら、新しい未来がやってきたんだと思います。

が、現在またものが可及的に増えてきている。

本もたくさん、勉強道具もたくさん、
化粧品だってアホみたいに増えているし。

が、これってしょうがないことだと思います。
電通という有名な広告代理店がありますが、昔の社訓の中に
「持っているものを捨てさせて新しいものを買わせろ」
っていうのがあったと聞いておりますが、
断捨離ももしかしたら電通の戦略の一つなのかもしれません。
物はすてて最小限に絞っても、
ものは増えることがあるんですからね。
死んでいるものは捨ててもいいかもしれませんが
行き過ぎた断捨離は新たな消費サイクルを産むだけなのかもしれません。

あと、私がシンプルライフに懐疑的なのは、
結局シンプルライフといっても、雑誌やメディアが提案したものにだけ
飛びついてシンプルライフを作っているつもりの人が多いからです。

どこへ行っても同じようなものしか食器しか出てこないし、
おしゃれさんとしている人たちも、皆似たような格好。
(たぶん元ネタはソニアパークとか雅姫さんとかの
ショッピングリスト??)

日本の女性はおしゃれで、いいものを持っていることで有名ですが、
皆同じのを持っているんですね。
日本の女性でシンプルライフとか言いそうな人が大好きな
洋食器のメーカーのバイヤーさんとお話をしたことがありますが、
「日本の女性って雑誌に載ったのしか買いにこないから、
ある一定のものしか出ていかない。皆同じものを買うの。
うちは他にももっといいのがあるのにどうしてなのかな。」
と聞かれたことがあります。

あとMACのおねえさんに言われたことは
「日本人はある決まった色しか買って行かないから、
それを提案だけしてればいいのよね。」、
これ似たようなことをラッシュのおねえさんにも言われたことがあります。

皆と違ったものを追い求めているつもりでも
結局持っているものは同じだったりするんだよね。
そこをどうやって「こだわりのシンプルライフ」と言えようか。
それは「シンプルライフ」というマスコミが提案したものを
パッケージで買っているのと変わらない。

ということで、なんというか見せかけのシンプルライフは
いらない。
だったものがたくさんあってきたなかろうが、
ワイルドなその人自身が出ている生活の方を見たい、
と思う。

そう思っていても、「物の少ない生活」
「選び抜いたもので生活」というキャッチフレーズに
いつも心踊らされる私。
私が一番問題なのかもしれませんね、トホホ。



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コメント(2件)

  • とだいさま、コメントありがとうございます。確かにヴィトンの高いものになると、合致率は減りますよね。あれは前から不思議に思っておりました。草間弥生とコラボしたバッグかわいいですよね。

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    • 更新する

    2012/11/30 04:39

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    • 返信する

  • 私は断捨離好きですが、確かに新しいものも買い始めています。それが、プリーツプリーズの服や、ヴィトンだったりします。ヴィトンは皆持っていて嫌なんだけど、ちょっと高いのになると、とたんに合致率が減るので、大変だけどちょっと高いの買っています。

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    • 更新する

    2012/11/22 20:08

    0/500

    • 返信する

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