
「おフェロ」や「雌ガール」といったトレンドワードを次々と発信する雑誌『ar(アール)』。編集長の足立春奈さんにマイベストコスメをうかがいました。ヘアやファッションなども含めたトータルで女の子を見つめ続ける足立さんならではのセレクトをご紹介します!
足立春奈さんが選んだ、マイベストコスメ

ベスコスを選ぶにあたり、足立さんは「とにかく“自分をアゲる”というビューティ意識の高まりを感じられる時期だった」と2020年上半期を振り返ります。
「いつにもまして自由&キャッチーなアイテムが目立ったように感じます。今日の私のメイクかわいい! とアガるのがコスメの醍醐味ですが、その中でもさらに“自分の良さを引き立ててくれる”アイテムをベスコスに選出しました」。
さっそく、そんな足立さんの上半期マイベストコスメを見ていきましょう!
誰でも似合う!個性派カラーのアイシャドウ

足立さんのマイベストコスメひとつめは、“個性を活かす”をテーマにリブランディングした「KANEBO」のアイカラー。計算し尽くされた2色の表現で、目もとから眉までの魅力を引き出します。
「パッと見、トライするのに勇気がいる色も多く、『KANEBOがテーマとする自分らしさ=派手ってこと?』という気持ちがよぎりましたが、心配ご無用でした。さすがは老舗のたしかな技術力。誰でも似合うカラーシャドウです」
とくにおすすめは、『01 Garden Picnic』と『08 Elegant Irony』。
「『01 Garden Picnic』はトレンドど真ん中のフラミンゴ色が肌とけこみ“陽気な女の子”感を出してくれます。『08 Elegant Irony』はつけるだけで即色っぽ目もとになれる簡単色気製造機なカラーです」
「NEOラメ2020!」自分アゲアイテムの代表格

復権した令和的チークの魅力を備えた逸品!

在宅ワークのメイク、どうしたらいい?
ベスコス番外編としてうかがったのが、おうちメイクのおすすめアイテム。「家にいる時間が長い今こそ、『ラロッシュポゼ』『&be』『オンリーミネラル』など石鹸オフメイクの出番。ちょっと肌にツヤをのせる&リップを塗るだけで、気持ちがオンになりますよ」とアドバイスをくれました。
また、今注目しているコスメや美容法について聞いてみると「既存の“かわいい”に自分を落とし込むのではなく、私の中から“かわいい”を育てていくという価値観に変わってきているのかな、という気がしますね」との答え。
「性別や年齢を問わずにビューティを提案するジェンダーレスコスメや、奥二重専用ビューラーといったその人の持つ個性を楽しめるアイテムの登場にも大賛成です」
そして、美と切っても切れないのが「食」。足立さん自身も「菌活」に力を入れていきたいのだそうです。
「長らく腸内環境の大切さは訴えられてきましたが、どちらかというと健康訴求が多かった印象。本格的に美容の一環として菌を積極的に摂る時代になるのではないでしょうか」
1か月で「起きて5分でテレビ会議に出られる肌」に
足立さんが実践する美容法も気になります。とくにリモートワークで家にいる時間はどのように「おうち美容」にいそしんだのでしょうか。
「こんな時代だからこそ、肌が生まれ変わるチャンスと思い、“肌革命”を実施しました。美容家・石井美保さんの“こすらない洗顔生活”を試したり、パソコンに向かうときは『SERENDI』や『meeth』の炭酸パックを装着して肌の活性化を試みたり。毎日続けることを心がけました」
なかでも効果を実感したのが『エンビロン』のビタミンA美容。
「arのカバーを飾る女優さんたちがこぞってすすめるのでトライ。2、3日は肌が荒れ気味&くすむのですが、テレビ会議では気づかれない程度なのでOK。そのあとのワントーンアップはすごかったです!」
そんなケアを続けること1か月。「起きて5分でテレビ会議に出られる肌になった」と、肌革命は大成功をおさめたそうです。
テレビ会議のためにメイクをするのが面倒、テレビ会議だと肌のアラが目立つという人は、自分なりの“肌革命”を試してみるのもよさそうです。
今、何がしたい? 自分の心の声に耳を傾ける
リモートワークの日々が続き、育児、家事、仕事と鬼のようなスケジュールが負担になっていたという足立さん。しかし、「こんなに家族で過ごせる時間はこの先ないかも」と考えを変えてからは、「自分は今、何がしたいのか」という心の声に耳を傾けるようになったとか。
「こんな時代だからこそ、“自分は何が好きで、どうしたいか”という価値観を大切にするようになりました。すると、今まで自分がいかに、テレビやネットのネガティブなニュースに時間を取られていたか、不要な会議や打ち合わせをしていたかがよくわかりました」
緊急事態宣言が解除されたといえ、これからもう少し不安な日々は続きそうです。しかし足立さんが心がけているのは「笑う」ということ。
「仕事をしていてたくさんのかわいい女性に会うのですが、その中でもとくに素敵だなって思う人は“心がまぁるい人”。いつも機嫌が安定していて、でも中心がしっかりある人。そして人を許すことができるというのは、このご時世ではとても大切だと思います。心がまぁるい人は、角がないから光を反射させてキラキラ輝けるのかも」
ついイライラしてしまうときは、「笑顔は最高の丸み」と自分に言い聞かせ、笑ってみる。そんな心がけも、コスメ同様にキラキラした自分に近づく方法なのかもしれません。
ar編集長・足立春奈さん

1985年、東京生まれ。大学卒業後、主婦と生活社に入社。『JUNON』編集部に配属。2012年に『ar』編集部に異動。2019年1月より副編集長、現在は編集長を務める。2歳児のママでもある。
文/大森りえ
(アットコスメ編集部)