初主演ドラマ「だから私はメイクする」や、新著「神崎CARE」発売など、多忙な2020年下半期を過ごした、美容家・神崎恵さん。世の中が大きく変化し新しい生活様式がはじまった2020年、神崎さんにとってのマイベストコスメを伺いました。
神崎恵さんが選んだ、マイベストコスメ
人気美容家であり、3人の息子を持つ母でもある神崎恵さん。初主演ドラマ「だから私はメイクする」が多くの人々の共感を呼び、新著「神崎CARE」(ワニブックス)も好評と、大忙しの2020年下半期を過ごした神崎さんに、今年のマイベストコスメを伺いました。
名品ナイト美容液は「朝使い」もおすすめ
神崎さんがセレクトした1つ目のマイベストコスメは、「エスティ ローダー」を象徴するロングセラー美容液『アドバンス ナイト リペア SMR コンプレックス』。2020年秋にアップグレードされ、美の潜在能力を覚醒させる新処方が話題となりました。
撮影/大槻誠一
「朝起きてパッと鏡を見て、“今日の肌、なんだかいいな”と思える。肌全体が持ち上がるというか、バランスよく引き上げてくれる感じがいいですね。“ナイト”という名前だけど、朝に使うのもおすすめ。透明感がずっと続き、メイクのりもよくなりますよ」
神崎さんは目安の使用量より少し多めにとり、デコルテまで伸ばしてから気になる部分に重ねづけしているそう。「日中の肌が沈まない」のだそうです。
エスティ ローダー
発売日 2020/9/18
塗るというより“まとう”クリーム
2つ目のこちらも、2020年リニューアルを遂げたアイテム。“憧れのナイトクリーム”の代名詞、「クレ・ド・ポー ボーテ」の『ラ・クレーム』です。
撮影/大槻誠一
「肌がパーンとふくらむ」力強さが魅力
3つ目は、上半期には「@cosmeベストコスメアワード2020 上半期新作コスメ 総合大賞」を受賞した「ランコム」の『クラリフィック デュアル エッセンス ローション』。
撮影/大槻誠一
ランコム
発売日 2020/2/14 (2020/11/27追加発売)
うるむツヤ。進化する「SUQQU(スック)」のクリームファンデ
4つ目は「SUQQU(スック)」のクリームファンデーション。リニューアルするごとに“時代にあったツヤ感”に進化していると、神崎さんは話します。
憂鬱な気分に自由をくれた「シャネル」の色
5つ目は、「シャネル」の『レ キャトル オンブル』。
2020年、突然訪れた新型コロナウィルス感染症によってもたらされたさまざまな出来事に、気が滅入ってしまった方も多いはず。神崎さんにとって、そんな憂鬱な気分を晴らしてくれたのが、温もりのある美しいカラー「362 カンドゥール エ プロヴォカシオン」。
「今年って、コロナの影響で色んなことに“蓋”をされていたじゃないですか。あれもダメ、これもダメ…それをこの色が、パーンと“開けて”くれた。自由を感じる色に惹かれました」
鮮やかな赤やピンクが鮮烈な印象ですが、意外に使いやすいと神崎さん。右下のベージュがバランサーになり、モードからコンサバティブなメイクまで幅広く使えるのだそう。
「強さもあるけれど、温もりも感じるバランスが今っぽい。ベージュなどスタンダードな色のリップとも好相性です」
右下のベージュをまぶたに薄く引いて、その上に右上と左下の色を混ぜて重ねると、いい具合になじんでくれるそう。もう少しクールに見せたいときは、下まぶたに左下の色を効かせるのがおすすめとのこと。
2020年、神崎さんが“飽きた”メイクって?
2020年を振り返り、「目もとにポイントとか、落ちないリップとかって──ちょっともう、飽きちゃった」といたずらっぽく笑う神崎さん。
「ファンデもリップもマスクにつくと確かにイヤだけど、途中から『もう、落ちてもいいよ!』って。だったら楽しんでメイクしたほうがいい、と思ってしまうほうなんです。
メイクに関してはより自由になりました。マスクで隠れてしまうけど、好きな色でメイクを楽しむ日もあります。ランジェリーみたいに、人からは見えないけど、自分はどんな色をつけているかわかるじゃないですか。あれがすごく楽しくて。隠れているからこその自由を感じていましたね」
それは学生時代、校則に隠れてこっそり制服に似合うメイクをするのが楽しかったのと同じ感覚。コロナで“蓋”をされたからこそ芽生えた気持ちだったと、神崎さんは語ります。
2021年は“ノールール”でいきたい。目指すは無敵な生き物!
そして来たる2021年、神崎さんのテーマは“ノールール”。
「How toとか、これが正解!とかじゃなくて、気持ち的には“ノールール”で楽しんでいきたい。自分を癒やしたり勇気づけたりって、結局自分にしかできないことだから。
今の世の中は雑音が多すぎて、新しいメイクをしても『まだモテたいの?』なんて言われたりとか…自分のためにしているだけなのにね」
20代、30代は周囲の目が気になるかもしれないけれど、40代になると気持ちが変わる、と神崎さん。
「ふと気づくんです、あれ、男性の目なんて気にしなくてよくない?──って(笑)。だから今は、今の世代の悩みを楽しんでほしい。
私も、いつかは髪を紫に染めて柄オン柄の服を着こなすような、“無敵な生き物”を目指したいので。ロールプレイングゲームみたいな感じで、日々経験値を積みながらレベルアップしていけたらと思っています」
美容家・神崎恵さん
1975年生まれ。美容家。
自らあらゆるものを試し、ほんとうにいいと実感できるものだけをすすめる、というスタンスが世代を問わず支持されている。書籍も数多く執筆し、累計発行部数は144万部を超える。新刊「神崎CARE」(ワニブックス)10月23日より発売中。
神崎恵 Instagram(@megumi_kanzaki)
取材・文/田邉愛理
(アットコスメ編集部)