【もくじ】

無理なダイエットは便秘になりやすい!?

便秘2大原因として、腸の中が狭くなっているものと狭くなっていないものがあります。
腸の中が狭くなっているものは、大腸ガンや腸ねん転、腹膜炎、または、お腹の手術の影響などが考えられ、緊急を要する場合がありますので、すぐに医療機関を受診してください。

ただ便秘で悩むほとんどの方は大きな病気の心配はありません。腸の中が狭くなっていない便秘の分類としてはストレスや女性に多い無理なダイエット、運動不足、生理前等で一時的に便秘を起こしてしまうものがありますが、これは原因となった状況が改善されれば自然に治っていきます。しかしみなさんを悩ませることの多い慢性的な便秘があります。

「慢性便秘」にはタイプがあるのでしょうか

慢性便秘の分類としては
 
① 腸の動きが悪くなっている。〔最も多い〕

② 腸がけいれんしてスムーズに便が出ない。

③ 肛門や直腸の異常で便を押し出せない。 

に分けられます。

①は「弛緩性便秘」

腸の動きが悪くなって便を押し出すことができず、腸に便が溜まってしまうタイプです。高齢者に多いです。
女性でも比較的若い方にもみられます。腸での滞留期間が長く水分が喪失し難い便になったりお腹にガスが溜まりはりを感じやすくなります。下剤を飲んだ
り浣腸をしないと悪化する心配があります。 

②は「けいれん性便秘」

腸がけいれんするように動いてしまいスムーズさに欠けるので便が肛門の方にうまく進まないのです。
腸自体の動きは活発なので場合によっては便秘と下痢の繰り返しになる事があります。
下痢をしない場合はウサギの糞のようなコロコロした小さな固いべ便になる事があります。この症状は比較的若い方に見られる「過敏性腸症候群」という病気の一種と言われています。女性が便秘と下痢の繰り返し、男性は下痢を起こしやすいのが特徴ですがどちらも腹痛を伴い排便後に痛みが和らぐケースがほとんどです。このような症状があるにもか
かわらず内視鏡検査や精密検査では云い切りした異常は見当たらないことが多いのです。原因ははっきりしませんが、ストレスが症状を悪くするということが言われています。

③は「直腸性便秘」

便が出にくく、いきまないと出ない、便を出してもスッキリしないなどの症状が現れます。

本来は直腸に便がやってくると便意を感じるのですが、普段から便意を我慢する習慣がある
とこのようになります。さらに浣腸に頼りがちな人も要注意です。このタイプ
は排便造影検査や精密検査が非有ようなことも多いので大腸、肛門の専門医
療機関で受診した方がいいかもしれません。一口に便秘と言っても原因は様々
です。3つのタイプを説明しましたがそれぞれが複雑に絡んでいるパターンもあ
りますので自分にあった対処法を見つけることが大切です。それにはお医者さ
んに診てもらうことも重要です。

こんな場合はお医者さんに診てもらいましょう

血の混じった便が出る。発熱している。関節の痛みがある。ダイエットもして
いないのに半年3kg以上体重が減った。大腸の病気をしたことがある。家族の
中に大腸ガンになった人がいる。50歳以上である。このような項目に当てはま
る場合は、腸が狭くなっている可能性があるので、医療機関で大腸内視鏡等の
精密検査を受けてください。これらの病気は診断が遅れると手をくれになって
しまうことがあるので要注意です。

【ワンポイント豆知識】知っておきたい便が出る仕組み

便が出る仕組みを簡単に説明します。

1,食事を口に入れて噛む→ 2,食道を通って胃に中に入る→ 3,胃の中に食
物が入ってくると腸を動かすように命令する→ 4,腸が動き便を肛門のほうに
運ぶ→ 5,肛門近くの腸の出口〔直腸と言います〕までやってくると便意を
感じる→ 6,肛門周囲の筋肉〔肛門括約筋と言います〕が動いて排便

という流れなのですが 3,〜6,の間に問題があるといわゆる便秘になってしまうの
です。便秘の方は食べた後腹痛を起こしたり、お腹が張った感じがして辛いの
は3,が起こって腸が動き出したのに便が溜まって腸の中で渋滞を起こしなんと
か出そうとするのに出ないからなのです。4,の腸の動きについてですが、残念な
がら大きな動きは1日に1〜2回しか起こりません。ですから便意をもよおした
時にすぐに排便しないとチャンスを逃す場合があります。
特に朝食後に大きな動きが起こりやすいので朝食をしっかり取ることが大事です。
6,に関しては排便をするための肛門周辺の筋肉を意識的に動かせるので、肛門近くに便が来て便
意が起こっても排便を我慢できます。赤ちゃんの場合はこの筋肉をまだ自分で
コントロールできないのでオムツが必要なのです。しかし大人は筋肉のコント
ロールが可能で我慢できることも多く結果的に排便のチャンスを逃してしまい
がちです。