【もくじ】

<どうしてお腹はぽっこりしやすいの?>

多くの人のお悩みがお腹ぽっこり。全体に太っている人はもちろんですが、女性の場合、全体的には痩せているのに、実は下腹だけはぽっこりという人も少なくありません。

「みぞおちが下がっていると、お腹が出る。みぞおちを引き上げれば、お腹はすぐにすっきりします」という中村先生。

その理由は、お腹の作りにあります。

お腹の中には、胃や腸、腎臓や子宮など、さまざまな臓器がつまっています。ところが、腹部にはろっ骨のような、形を整えてくれる骨がありません。

しっかりしたカゴにミカンを入れてもカゴの形は変わりません。でも、伸縮性のあるネットの袋にミカンを入れると、袋はミカンの重さで、横に広がってしまいますよね。ぽっこりお腹も、それと同じ状態です。

<ぽっこりお腹解消の2つのアプローチは時間がかかる>

ぽっこりお腹の解消法のひとつめのアプローチは、ミカンを減らすこと。
この場合、最初のターゲットとなるのは内臓脂肪です。

ふたつめのアプローチは、ミカンの入れ物をしっかりさせること。
このときのターゲットは腹筋。特に腹横筋を鍛えることで、内臓を正しい位置にキープします。

そのために必要なのが食事のコントロールと運動。これがぽっこりお腹解消のための王道であることは間違いありませんが、効果が出るのに時間がかかり、結果を出せずに挫折してしまう人も多いはず。そこでおすすめなのが“即効やせヨガ”です。

<どうしてお腹は“即効やせ”ができるの?>

お腹には骨がないため形が変わりやすいという特性を、もう一度考えてみましょう。

机においたミカンの袋は、横に広がっている。でも、上からつり下げてみると、すっと縦に細くのばすことも可能ですよね。

ぺたんこのお腹の中に、内臓がきれいに入る形を作るのが、即効やせヨガ。今回教えていただくのは、みぞおちを引き上げて、ぽっこりお腹を解消する「戦士のポーズ1のバリエーション」です。

<みぞおちを引き上げれば、お腹は凹む>

「スマホを見ているときに、とくに多いのが、こんな姿勢です。みぞおちが下がって、お腹のスペースが狭くなり、内臓が押されて、お腹が出てしまっています」(中村先生)

よく見かける不良姿勢がこちら。

「スマホを覗き込んでいるときは、だいたいこんな姿勢になっています。みぞおちが下がって、お腹のスペースが狭くなり、内臓が圧迫されて、お腹が出る」(中村先生)

そこで、みぞおちを引き上げてみると…。

ぽっこりしていたお腹が、すっきりぺたんこ!

ここでのポイントとなるのが、お腹そのものではなく、みぞおちです。
悪い姿勢のまま、腹筋でお腹を凹ましているのは、かなり大変。長時間続けているのは困難です。それに対し、みぞおちをすっと引き上げれば、お腹は自然に引っ込み、ぺたんこお腹がキープできます。

<“みぞおちスイッチ”をONにする「戦士のポーズ①のバリエーション」>

こちらが“みぞおちスイッチ”をONにする「戦士のポーズ①のバリエーション」。

・両脚を前後に開き、両手を後ろで組み、手を体からできるだけ離すように上げる
・ひじを伸ばし、肩甲骨を真ん中に寄せること
・組んだ手のひら同士が離さないように
・視線はやや遠くを見る

ありがちなNG1。腰が反って、あごが上がっています。

腰の反りで、背中にしわができている様子がわかります。

<手、腕、背中のチェックポイント>

ありがちなNG2。両手のひらが離れています。

ありがちなNG3。ひじが曲がっています。

理想の形はこちら。肩甲骨もぎゅっと寄っています。

後ろに手を組んだ時に、両手のひらが離れてしまったり、ひじが伸ばせない人は、胸回りの筋肉が固くなっています。
【即効やせヨガ】②では、胸の柔軟性テストを紹介しているので、ぜひ試してみてください。

<まとめ>

今回紹介した「戦士のポーズ①バリエーション」は、みぞおちを引き上げ、内臓を正しい位置に戻すことで、即効お腹やせを実現するポーズです。

胸が開きやすくなると、いままでやりにくかった、ヨガの様々なポーズが楽にできるようになるはず。

気が付いたときにいつでも、できるだけ毎日継続して行ってみてください。

中村尚人先生

理学療法士として病院、老人保健施設、訪問リハビリなどでの臨床経験を経て、八王子に予防医学を目的としたヨガ・ピラティス・ウォーキングスタジオTAKT EIGHT(タクトエイト)を立ち上げる。豊富な知識をもとに、ヨガインストラクター、ピラティスインストラクター、予防運動アドバイザーとして活動。ヨガの解剖学講師、指導者育成、執筆、講演等に携わる。著書に『ヨガの解剖学』(BABジャパン)など多数。http://www.takt8.com

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