ニオイやベタつきが気になるからといって、頭皮の洗いすぎはNG! 頭皮を清潔で健やかに保つためのポイントを、医師の五味常明先生に聞きました。
A.洗いすぎに注意して、やさしく汚れを落としましょう
毎日きちんと洗っているにもかかわらず頭皮からいやなニオイがしたりベタついたりするなら、洗いすぎている可能性があります。
すっきり洗い上げたいからといって、朝晩2回シャンプーで髪を洗ったり、洗浄力が強すぎるシャンプーを使ったり、頭皮をゴシゴシと引っかくように洗ったりするのはNG。頭皮の皮脂を奪いすぎてしまいます。
皮脂が不足すると、失った皮脂を補おうとして肌が過剰に皮脂を分泌するようになり、これが毛穴に詰まって酸化するとニオイやベタつきの原因になってしまうのです。
また、皮脂が少ない頭皮からは水分が蒸発しやすくなります。水分が蒸発するときにニオイも一緒に蒸発して周囲にひろがるため、注意が必要です。
頭皮にやさしいシャンプーの仕方
髪を洗うときは、36〜37度くらいのぬるま湯をやさしく頭皮になじませることから始めましょう。
まずは、指の腹を使って頭皮をマッサージしながら髪を全体的にぬらします。その後、よく泡立てたシャンプーで頭皮を洗っていきます。
このとき、泡立てていない液体状のシャンプーをベタッとつけると頭皮や髪のダメージにつながり、ニオイやベタつきの原因になるケースもあるので避けてください。
シャンプーをなじませながら頭皮を揉み洗いしたら、しっかりと時間をかけてすすぎましょう。シャンプーが頭皮に残ると肌トラブルにつながるため、洗い残しがないよう気をつけながらすすぎきります。
このときも使うのはぬるま湯。40度以上のお湯で頭皮を洗うと皮脂が落ちすぎてしまいます。
お顔も頭皮も同じ1枚の皮膚。スキンケアをするときと同じくらい、頭皮もやさしくケアすることを心がけましょう。
監修:五味クリニック 五味常明院長
医師。昭和大学医学部を卒業後、昭和大学形成外科などで形成外科学を、多摩病院精神科などで精神医学を専攻。患者の心のケアを基本にしながら外科的手法を組み合わせる「心療外科」の提唱者で、ワキガ・体臭・多汗治療の現場で実践。クリニックで治療を行う傍ら、著書を出版、テレビや雑誌など数多くのメディアにも出演。
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(@cosme編集部)