夏になると毛穴が目立つようになるのはなんで？|@cosme（アットコスメ）

2019/05/22 UPDATE

夏になると毛穴が目立つようになるのはなんで？

夏に毛穴が目立つ主な原因は“皮脂”と“乾燥”。多くの人が悩む毛穴の目立ちについて、皮膚科医の蘇原しのぶ先生に聞きました。

A．皮脂と乾燥、夏の毛穴トラブルはこの2点にご注意を

1．「皮脂」が原因の場合

春まではあまり気にならなかった毛穴が、暑くなるのに比例してじわじわ目立ち始めたと感じている人も多いのではないでしょうか。

毛穴が目立つ原因はさまざまですが、夏にとくに気になるなら、最初に考えられる原因は「皮脂」です。

夏は1年でもっとも皮脂の分泌が盛んになる季節。皮脂が過剰に出て毛穴に詰まると、角栓と呼ばれる汚れの塊となって、毛穴をふさぎます。

この角栓が毛穴を押し広げることで存在感が出るうえに、酸化して黒ずむとさらに目立ってしまいます。

なかでも皮脂が多く分泌される額や鼻は、毛穴が目立ちやすいパーツ。ここの毛穴が夏にとくに目立つようなら、皮脂分泌による毛穴の詰まりが起こっていると考えられるでしょう。

2．「乾燥」が原因の場合

次に考えられるのが「乾燥」による毛穴の目立ちです。

肌がうるおってハリのある状態では引き締まって見えていた毛穴が、ハリを失うことで相対的に広がって見えてしまいます。

これは実際に毛穴が広がったのではなく“毛穴のまわりの皮膚がしぼんでしまった”のが原因です。

夏はあまり乾燥しないのでは？と思うかもしれませんが、エアコンの風にさらされ続ける室内は想像以上に乾いているので要注意。

外出先で紫外線を浴びたり、じっとりと汗をかいたりすると、肌はより一層乾燥しやすくなり、その状態で高温多湿な夏の屋外とひんやりエアコンの効いた室内を行き来するうちに、肌ダメージが蓄積して乾燥が進んでしまうのです。

毛穴が気になり始めた…と感じたら、肌に汚れを残さないための“落とすケア”と、夏の乾燥を労わる“うるおすケア”を意識してください。

監修：しのぶ皮膚科　蘇原しのぶ院長

皮膚科医。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会認定医。東海大学医学部卒業後、北里大学皮膚科、獨協大学皮膚科を経て、2016年にしのぶ皮膚科開業。保険診療全般から、保険診療ではできない治療や美容診療まであらゆる皮膚病を解決できるクリニックを目指している。テレビ、ラジオ、インターネット等のメディアでも活躍中。