
2020年。いま「美白」の概念が大きく変わろうとしています。単に色白であることよりも、自分自身を輝かせる「透明感」を求める時代へ――。美容ジャーナリストとして活躍する加藤智一さんに、2020年春夏の美白のポイントと厳選アイテムを伺いました。
いまを象徴する「ヘルシー&スポーティ」な女性たち
美しさにも多様性が受け入れられるようになったいまの時代。「これまでの“色白信仰”が過去のものとなり、美白のイメージが変わってきた」と智一さんは語ります。


「美白の定義が肌色よりも質感、さらにいうと透明感にシフトしています。その象徴となっているのが、フィットネスブームに端を発した“ヘルシー&スポーティな女性たち”。日本のタレントでいうと中村アンさんやローラさん。肌が白いというより、透明感やハリ・弾力、うるおいに満ちあふれているようなイメージです。
欧米ではカミラ・カベロやデュア・リパなど、健康的な褐色系の肌をもつアーティストが世界的なビューティアイコンとして取り上げられていることも、とくに若年層の美白意識に影響を与えていると考えています」
いまや「美白=肌が白いこと」と単純に捉えることはできません。個々の“なりたい女性像”によって、美白への意識も、使うべきアイテムも異なってきているのです。
透明感の正体は「肌の光の反射」

自分にない白さを目指すのではなく、自分のなかの透明感を引き出すこと。それは、“自分史上最高の肌”と出会う近道にもなるはずです。
2020年最新美白! ほしい美白レベルに狙いを定めて選びたい

1. 美白やエイジングケアが気になるなら…


守りのUVカットと攻めの美白美容を同時に叶える、一石二鳥のアイテム。あまりたくさんの化粧品を使いたくない、というミニマル派にもおすすめです。
ディオール
発売日 2019/3/22
SPF50+・PA+++
2. きちんと美白をしたいし、通年美白も行いたいなら…


コスメデコルテ
発売日 2020/2/16


「一方で肌の乾燥が気になる、コクのあるタイプがほしい、ということであれば、「アルビオン」の『アンフィネスホワイト ホワイトサージ ソリューション』や「エピステーム」の『ホワイトフォトレーザー』ような、テクスチャーが濃密なタイプを選ぶと心地よく使い続けられるでしょう」
3. 本気でシミ・くすみ対策に取り組みたいなら…

「美白はとくに「トータル美容」の側面が強い」と語る智一さん。内側から体を整えることで、透明感は着実に育まれていきます。
コスメデコルテ
発売日 2020/2/16
美容ジャーナリスト・加藤智一さん

美容ジャーナリスト。「25ans」(ハースト婦人画報社)ほか、多くの女性誌の美容担当を経て独立。現在は、女性誌・男性誌のほか、さまざまな媒体で執筆。著書に、「思わず触りたくなる美肌をつくる身だしなみメイク」(講談社)、「最速! 清潔感」(大和書房)など。
取材・文/田邉愛理
撮影/吉本光宏
(アットコスメ編集部)
