5月24日に東京で開催された「GIORGIO ARMANI(ジョルジオ アルマーニ)」の2020年クルーズコレクションのショー。ショーのメイクを担当したのは、世界的なメイクアップアーティストであるリンダ・カンテロ氏。ショーで披露されたメイクのポイントやリンダ氏の考える「美」、「GIORGIO ARMANI beauty(ジョルジオ アルマーニ ビューティ)」のコスメについて、お話をうかがいました。
ビューティ バックステージのリード メイクアップアーティストが教えてくれたメイクのポイント
世界的なファッションブランドである「GIORGIO ARMANI(ジョルジオ アルマーニ)」。5月24日に東京で2020年のクルーズコレクションのショーが開催されました。
デザイナー兼CEOであるジョルジオ・アルマーニ氏本人も来日し、注目を集めた今回のショー。
アルマーニ氏は、徹底的な美学を貫き、タイムレスでモダンなファッションを生み出し続けているのは誰もが知るところ。そんな彼のこだわりは、ランウェイを歩くモデルたちのメイクにも現れていました。
メイクのキーとなる役割を担っているのが、ジョルジオ アルマーニ ビューティのインターナショナル メイクアップ アーティストであるリンダ・カンテロ氏。US VOGUEで特集を組まれるほどの世界的なメイクアップ アーティストでもあります。
アルマーニ氏に絶大な信頼を寄せているリンダは、「ルールは壊すために存在する」というフィロソフィーを持ち、今回のショーでもトレンドの先を行くメイクアップを表現してくれました。
肌は超マットに仕上げる。アルマーニのビューティ バックステージ
今回のショーでどのモデルのメイクも使用したのは、ジョルジオ アルマーニ ビューティのアイテムたち。
まずは、今回のショーでリンダが「もっとも重要だ」と考えた肌作りについて、うかがいました。
「超マットに仕上げつつも厚塗りにならないように。『クレマ ネラ ライト クリーム』で肌をうるおわし、ベースを塗る前に5分おきます。そして、その次に『フルイド マスター プライマー』を額へ。モデルのスキントーンに合った『パワー ファブリック ファンデーション』をつけ、『ネオヌード ハイライター』を薄くブレンドしていきます。次に、『リップ マエストロ #500』を頬骨少し上部にほんのり薄くつけます。最後に、ショーの直前にパウダーをのせたら完成」
マットな肌を作りつつも、厚塗りの印象にならないのは、アルマーニの真髄をあらわす「ファブリック」という言葉が使われているファンデーションのおかげ。
また、リップである「リップ マエストロ」をチークとして頬骨にのせる技は、いますぐ取り入れたくなるアイディアでもあります。
ジョルジオ アルマーニ ビューティ
発売日 2007/3/30 (2016/9/14追加発売)
「まっすぐ・長く・太め」時代がわかるいまの眉毛
また、「眉毛でその時代がわかる」と話すリンダが作ったアイブロウ。特徴は、「まっすぐで長く太め」でした。
「『スムース シルク ブロウ ペンシル』または『アイ&ブロウ マエストロ』で眉毛を埋めていきます。大事なのは、ソフトかつ自然に見えるように仕上げること。決して重く、塗った感が出ないようにしましょう」と、リンダ氏は教えてくれました。
ショーのメイクで印象的だったのがアイメイク。しっかりとひいた太めのアイラインについても詳しくうかがいました。
「『スムース シルク アイペンシル #1(ブラック)』を使ってまっすぐなラインを外側にぼかします。場合よってアイペンシルでさらにブラックラインを強調します。さらに、アジア人女性のモデルへは、目の内側と鼻の横に黒シャドウをほんのりいれます。つけまつ毛もマスカラも使用しません」
ショーのメイクだからといって、大げさにするのではなく、アルマーニのモダンな世界観にマッチするシンプルなアイメイクは、いますぐ真似できそう!
アイライナーは、外側にぼかして羽のようなイメージで
そしてアイメイクの仕上げとなるアイライナー。
「アイペンシルで目尻外側3分の1からまっすぐ外側にぼかし、上のアイライナーと合わせます。下ライナーは上のライナーより、もっとよれているようにみせるのがコツ。軽やかで羽のようなイメージで」
あえて、よれたようにみせることで、モダンなのにナチュラルな雰囲気が完成します。
アルマーニのバックステージから生まれた「リップ マエストロ」
そしてリップには、ジョルジオ アルマーニ ビューティのアイコンともいえる「リップ マエストロ」をオン。今回のショーで使用したカラーは、#500。
2012年にこれまでにない新しいリップとして登場した「リップ マエストロ」。その発想の源は、リンダによるものでした。
「ショーのバックステージは、とにかくスピードを求められる現場。あるとき、リキッドファンデーションとピュアピグメントの顔料を混ぜ合わせて使ってみたの。それが、リップ マエストロの原点です」
そんなリンダの現場で生まれた発想をもとに、ジョルジオ アルマーニ ビューティ ラボラトリーズと共同して生まれた「リップ マエストロ」。アルマーニのショーのバックステージから生まれた、といっても過言ではありません。
ぜひ試してほしいのが、アルマーニ ビューティの象徴でもあるレッド#400。
トレンドがない時代の美しい人とは…
「メイクは女性自身であることを気づかせるもの」とアルマーニ氏は考えている、とリンダが教えてくれました。
たとえば、「彼女って素敵だね。あ、そんなリップをしていたから素敵に見えたんだ」というように。女性のもつ魅力をさらに引き出してくれるのがメイク、という考え方です。
リンダももちろんその考え方に同意していました。
「メイクでよく見せることはできるけれど、私は、メイクは自分を気分よくさせる
ためのものと考えています。そして、メイクは自分を認めてあげることにもつながる。180度自分を変えてしまうメイクではなく、自分の魅力をより引き出すためにメイクはあると思っています」
最後に、リンダが考える「いまの時代の美しい人」について聞いてみると、
「いまはトレンドがない時代。そんな時代の美しい人とは、自分に自信を持っている人ね。メイクは、自分を表現するツールのひとつでもあります。そういう意味で、とにかくメイクを楽しんでいる日本の女性たちはとても興味深いわ」
と話してくれました。
確固とした哲学と実力に裏打ちされたジョルジオ アルマーニ ビューティのアイテムたち。ジョルジオ アルマーニ ビューティのコスメを手にしたら、メイクだけでなく自分自身を楽しむ気持ちを思い出すはず。
(@cosme編集部)