ディオール / ジャドール ロー 口コミ

2017/11/3全国発売の「新版」を先行販売店舗にて試香した備忘録です。
旧版(と書くのは残念ですが)は2016/2/5に星6でクチコミ済。
結果…明らかにライト化してます。基本香調は継承しつつもトーンが高くなり、深みと重層的な余韻が減じておりかなりの改変だと私は思います。要は「今どき香」寄りにリニュといえます。

公式の製品説明ではボトルデザインだけでなく香調も改変したと取れる、微妙な表現の説明文だったので「えっ・・・？」と思ったのですが、案の定。
BAさんに香りが軽くなったのは何の要素が変わったのかを尋ねたところ、
ローズの産地が変わったんです、ローズは産地が違うと全然違う香りですのでね〜、と仰っていましたが・・・、、、
という事はローズに関してはグラース産ローズドゥメではなくなったという事？

現在所持している「旧」ジャドールローは以前クチコミ通り、非常にいい香りではあるも濃厚過ぎるゆえに使いやすい香りではありませんでしたが。
対して「新版」は、おそらくコロプチに移したりせずとも本体スプレーから直接噴霧して大丈夫な位にライト化してます。
但し基本香調はある程度保たれており、それなりに充分芳醇さもある為決して安っぽくはありませんけど。
バニラもアディクトなどに比べても遥かに気品のあるバニラでそれも変わっておらず。
(でも、以前タヒチ産→現公式HPではマダガスカル産になってますね。これもまた香気成分の違いの基のひとつかもしれない)
新版はむしろ、スケールダウンした分使えるシーンが拡がり、しかも客観的イメージも私には旧よりこちらの方が似合うかも(苦笑)。

しかし…複雑です、というか、またもや、やはり、というか。
フレグランスに入れ込むと、処方改変に肩を落とす事を繰り返すのは避けられないですが…。
(既存香が改変されて、更に深み厚みのある方向性に変わる事は極まれで、大抵はその逆。ケーレックスにも全く同様の所感を書きましたが、あれは20年近くの間隔がありますからね)
旧版の、心の深層までインパクトを及ぼすほどの何かは失われ、そうですね、変な表現ですが「心の、中層まで留まり」という感じです。

旧版は元々が限定であったのがよく判る位、今時の基準でいえばですが、香料の質を相当奢った、かなりの本格香でした。実質ほぼPの完成度に近かった。
旧ローを全店展開していたのは、老舗大手の中ではP濃度を限定店舗のみ取扱にしている(ゲランやシャネルに比べて)、ディオールの良心の残滓というか志だったと思っていますが、定番化から数年でやはり…というところでしょうか。
やや平板かつライトになった新版の香調だと、「黄金 (ロー)」の名を冠するのはちょっと大きく出過ぎだと思います。

新版にはまだわからない事があって、今回の製品は百貨店通販HPではリミテッドエディションとなっていて、それはボトルデザインの事なのか？それとも、
香りの改変＋、もう定番ではなくなったという事なのか、その辺りまで聞く事ができず。
デイリーに存分に使いやすいと思われる新版も購入しようとは思っていますが…。
まだ十分検証してないので総合的な判断は保留ですが、もし購入に至れば改めて星も付け追記します。どうしても旧と比べてしまうので新版の印象は現段階では星4位。

なお、ジャドールトゥッシュドゥパルファンに最近クチコミしたばかりですがその中に出て来るローに関する記述は旧版に関してのものです。そちらにも追記が必要かと思いますが追ってまた編集するつもりです。

使用した商品

• サンプル・テスター
• モニター・プレゼント  (提供元：百貨店のテスター試用)