主婦の友社 / コスメの教科書 (日本化粧品検定協会公式 1級・2級対策テキスト) 口コミ

一般社団法人 日本化粧品検定協会公式 1級・2級対策テキスト コスメの教科書

日本化粧品検定協会(JCLA)は化粧品を正しく使う為の知識の普及、またそのスペシャリスト『コスメコンシェルジュ』の育成を目的としている。その検定は化粧品の中身や働きを理解し、目的に合った使い方が出来るようになることを目指したもの。

◎タイトルの通り、検定用のテキストなのですが、検定を受ける予定が無い人が読んでも十分スキルアップになる内容だと思います。知的好奇心が強いかたにおすすめです♪

○基礎から応用まで幅広く網羅。にきび・毛穴・シミ・くすみ・くま・しわ・たるみ・赤ら顔など、ちょっとしたお悩みの解決法なんてのも載っていますよ。

△『合格すればコスメコンシェルジュの資格が与えられる！』と言われても結局は民間資格なので、就職・転職・再就職の武器にはならないと思います。国家資格には到底かないません。
△メイクテクなどは美容関係のお仕事をされているかたならば、既にご存知な事ばかりかも。
△美白有効成分ロドデノールの記載が無かったこと。編集が間に合わなかった場合は仕方無いけど(苦笑)

×テキストの値段『も』お高め。因みに2級受験料は6300円、1級は12600円(投稿時現在)です。これを高い・妥当・安いどれを感じるかは個人差があると思いますし、検定・資格商法全てとは言いませんが、資格を失効せずに維持していく為には合格してからも高額な費用が継続的に必要になる事が多いので、経済的に余裕のある人でないと難しいと思います。
×大きい書店でないと販売していないと思います。
×練習問題が載っていないこと。受験する人は問題集も買えってこと？公式の問題集は2013年11月発売予定ですってぇ？試験日は2013年11月24日だよ？！遅過ぎる！！
×『改訂があった場合は随時HPでお知らせ』とありますが、HPが見れない環境の人への配慮が足らないと思います。デジタルディバイド(情報格差/Digital Divide)ってヤツです。
また、3級はWeb受験可能なのですが、何故かフェイスブックのアカウントを持っている人のみの対応ですしね。
×初版本には別紙で訂正が入りました。その問題は試験には勿論出しませんよね？
×読み進めていくうちに「え〜？」と思うような記述がちょこちょこと出てきました(具体例は下記※参照)。しかしそれらは日本化粧品検定協会や監修者の見解・方針・検定用ということで理解(妥協ともいう)しました。

※『香りの成分と働きについて知ろう』の所(P157)にこんな記述がありました。『日本人は入浴の習慣もあり、きれい好きな国民性なので無臭や無香を好む傾向もあり、先進国の中では珍しく、においの強過ぎる香水はあまり好まれません。』とのことですが、この部分(特に後半)はちっともそう思わないんですよね・・・。
この点は美ログ『かおりやにおいにびんかんなんです』
https://beautist.cosme.net/article/610916
にも似たようなコメントをしましたので割愛します。
また、『日本製のオーガニック化粧品は、統一の基準はまだありません』(P193)と断言していますが、JONA(ジョナ)はその基準と捉えていないんですかね？それかロドデノール然り編集が間に合わなかったとか…？
この点は美ログ『国産オーガニックコスメの認証が始まりました♪』参照。
https://beautist.cosme.net/article/570467

受験資格に制限はありませんが、若干の専門用語(カッコ書きでルビあり)が出てきますので、日本語が苦手な外国人・漢字が苦手な人・目が弱い人(1.5ミリ程の小さい文字も多い)などはちょっとたいへんかも。

まとめ：タイトル通り、コスメの教科書(初級編)としてはおすすめです。
個人的にはスキンケアの医学的な根拠と法律関係にもう少し手ごたえが欲しい所ですが、幅広い知識の普及の為にはこのくらい(広く・浅く)で抑えておいたほうがいいのかもしれませんね…。

発売日：2013年9月13日(当初の予定では2013年8月30日でした)
本体定価：1800円。
A5サイズ、全224ページ。
ISBN＆JANコード：9784072914571

関連美ログ『化粧品検定に挑戦♪』
https://beautist.cosme.net/article/539707

資料
2013.11.17/ 一般社団法人 化粧品検定 (コスメマイスター検定)テキスト
https://www.cosme.net/product/product_id/10068420/top

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