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ディプティックから創り出される香りの世界は、一癖あるキャラの立った香りが多い。
2016年に発売されたオーデサンスも、他のオレンジフラワー系の香りとは異なる一癖が添えられていて、ありそうでなかった香りに仕上げられている。
個人的にオレンジフラワー系が好みで、この系統の香りばかりを集めてしまうのに、このオーデサンスの一癖に魅せられ、ついつい手を出してしまった。
トップはシトラス。まるでクラシカルなメンズシトラスコロンを彷彿させるような苦味のあるオレンジと、ややスパイシーはオレンジフラワーの香り。しかしながらこのシトラスは一瞬で終わる。
ミドルはフローラル-アロマティック。シトラスが飛ぶと、オレンジフラワーの深みが増すと同時に、ジュニパーベリーのキリッと冷たい香りが顔を出す。このオレンジフラワーとジュニパーベリーの違和感のある組み合わせがとてもアロマティックで独特なキャラクターを創り出している。肌に乗せるとここまでが30分程度。
ベースはアロマティック-ウッディ。ややペチグレンが強めなオレンジフラワーと、アンジェリカのセロリを思わせる青っぽいハーバル、やや湿ったパチョリ、軽めのウッディアンバーやムスクが、水彩画のように淡く混ざり合った香り。肌に乗せると、アンジェリカやドライなウッディに、オレンジフラワーが乗っかる形でキレイにまとまるため、バーチのような硬さと、それでいてどこか青いペチグレンが効いたオレンジフラワーの香りになり、この香りが4〜5時間程度持続する。
オレンジフラワーの香りは同系統のネロリにはない、良くいえばザラっとしたナチュラル感があるものの、それが強すぎるとスパイシーで暑苦しく感じてしまう。真夏に使うとより顕著で、特にドライアンバーとの組み合わせは、真夏だと辛い!とすら感じてしまうほど。
だからこそ、ハーバルやグリーンを合わた爽やか系オレンジフラワーが好みなわけだが、このオーデサンスのような、キリッとしたジンのような冷たさや、アロマティックな青くささを合わせた香りを使ってみると、新しいな、攻めてるな、でもどこかバランス悪いなと感じてしまう。
特にベースの硬くて青くさいペチグレンはクセが効きすぎているためか、斬新であるけれども、何か引っかかる、すべてを受け入れがたい何かを感じる香り。
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