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クチコミ
発売前に、☆評価は付けずにクチコミ済みです。
https://my.cosme.net/open_entry_review/show/review_id/505960984
購入後、継続して使用し、ある程度さまざまな気温・湿度等の条件下で比較できるようになったと思うので、改めてクチコミ致します。
文字数の都合上、追記ではなく別でのクチコミとなり、申し訳ありません。
トップ:カーラ ラベンダー、ベルガモット
ミドル:ジャスミン サンバック、アイリス
ラスト:バニラ、サンダルウッド
“モン ゲラン”(=“私のゲラン”)の名前通り、つける人によって香り立ちが大きく異なるということをアピールポイントの1つとしているこちら。
私が最初に感じたのは、つける人が同じであっても気温や湿度の変化の影響に香り立ちが依存しやすい香りだということです。
低体温でウッディ・スパイシーが主張しやすくフルーティが消えがちな私がつけた場合、通常、最初にベルガモットが小さく弾けてすぐに飛んでゆきます。
と同時にジャスミン サンバックが色っぽく香り始めますが、そっと添えられたラベンダーが清潔感のラインを保ちます。
ラストへ向かうにつれ、アイリスのクリーミーなパウダリー感とサンダルウッドのニュアンスが加わっていき、最後は……ちょっと悪い表現ですが“ステレオタイプの香水のイメージ然”とした香り。
気温と湿度が低い日は、つけた瞬間、ベルガモットが少し気を荒立てている猫のようにツンと尖って、いつもよりも長居をします。
またミドル以降も、フェミニンさの中にカーラ ラベンダーがキリッと主張してアクセントになります。
曇りの日だとトップはもやっと輪郭がぼやけ、ミドルの段階からバニラとアイリスのパウダリーな甘さに、一枚サンダルウッドのウッディなベールを被せたような気品が出ます。
ちょっと面白いなと思ったのが、同じ温度高めの状況下であっても、気温によって外側から温度が上がった時と、体温によって内側から温度が上がった時とで、香り立ちが異なること。
気温が高めの日は、意外にもジャスミン サンバックと一緒にベルガモットが顔を出し、すっきりとした甘さが立ちます。
こちらのパターンはボディローションの香りに一番近い印象です。
体温自体が高めの時は、某“パティスリー界のピカソ”のスイーツのような、フローラル含みのグルマンがふわふわと漂います。
(グルマンが立ちやすい体質の方や、女性よりも平熱の高い男性がつけた場合は、恐らく通常でこの香りになるのかと思います)
さらに体温が上がると、ミドルからラストに向かって、ハウスメイドのケーキのような素朴な甘さがふんわりと包み込みます。
要は思いきり泣いている時なんかに、焼きたてのケーキを食べさせながらあやされているかのような癒しの香りとなるのです。
香り立ちの違いに関しては、天然香料を使用しているフレグランスにはよくあることです。
その人その人によって変化するという点に関してなら、同じくゲランのシャリマーの方が振り幅は大きいのではないかと感じます。
(とは言え街中でモン ゲランを纏った人とすれ違った記憶がないということは、やはり人によって香り立ちが違うということの証明でもあるのでしょうか……)
ただ、気候の影響でその日によってどう香るか、感情の揺れ動きでどう変化するか、つけてみるまで分からないルーレットのような面白さは、夜間飛行に近いように思います。
それでいて、良くも悪くもモダンでベーシックなため、夜間飛行よりぐっと使いやすい。
そういった意味では、ゲランもラプティシリーズより、こちらをゲランフレグランス入門編として推すべきではないのかしら。
ゲランの数々の名香の愛好家達の間では決して評価の高くない香りですし、私自身何が好きかと問われると正直答えに窮する部分はあります(笑)。
でも、何か好きです、この香り。
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