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クチコミ
「ムースドシェーヌ30」はルラボのシティエクスクルーシブのうちのひとつ、アムステルダム限定の香りでパチュリとモスを主役にしたもの。毎年9月になるとルラボは一か月間だけどの店舗でもシティエクスクルーシブを扱うようになるが、昨年はこの香りは上陸していなかったようだ。
最初に弾けるピンクペッパーのぴりぴりとした刺激はすぐに抜けてパチュリとモスのシプレ調に。シプレというと、どうも「格式高い」「クラシカル」で重めの香りばかりの印象があるが、このムースドシェーヌ30のシプレアコードはとてもソフト。どっぷり古典的な印象はなく、軽やかで現代的。この香水にはフィルメニッヒ社のクリアウッドというアーシーさやレザー調といった側面を排除した透明感のあるパチュリの香りの合成香料と、クリスタルモスというこれまた透明感のあるオークモス調の香料が使われているそうだ。たしかにとても透明感があって付けやすい。古典的シプレが湿度の高い森の奥深くなら、これは雨上がり、陽光の差す緑の広場。ほどよく気が抜けていて、でもカジュアルに転がり過ぎずいい塩梅。
このクリアーなモスとパチュリのミックスに、ベイラムのアロマティックな香りや、シナモンの甘辛さが時々立ち昇ってくる。ややベイラムの勢いの方が強い感じ。香りの移り変わりはほぼ上記の通りで、このまま減衰していくシンプルな香りのつくりだ。ルラボお得意のムスクは全然効いていないようで(創設者の二人はムスクに並々ならぬこだわりがあるらしい)、持続は5時間ほどと平均的。
どっしりモスが利いた古典的なシプレは、なんだか香りに自分が負けてしまいそうな気がして中々手が伸びないけれど、これはなんとなく付けたくなる。クリアウッドとクリスタルモスで、透明感あふれる都会的なネオシプレ。
Almost Transparent Chypreというわけか。
そりゃルラボじゃなくてアラボだけど。
キーノート:パチュリ、モス、ウッディノート、シナモン、ベイラム、ピンクペッパー
(フレグランティカより)
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