マンナンライフ / 蒟蒻畑 口コミ

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父も私もゼリーが大好きv

こういうタイプのゼリーの中では一番美味しい！
プルプルした食感がたまらん。
味は桃が一番好き♪葡萄やらマスカットも美味しいですね。林檎はまあまぁかな★
開けやすいところも父は大変気に入っております(笑)

でもこのコンニャクゼリーには赤面するような苦い思い出が…

クラスで打ち上げ。
残暑厳しい秋の日。
多摩川のただっぴろい河原を、湿った生温い風が渡る。
我ら若者たちの覚めやらぬ興奮と感動が行き場を無くして渦を巻き、季節外れの盛大な花火大会と云う形で昇華されていく。

しかし大きなイベントの後。
まだまだ騒ぎ足らないと、この体に籠る熱を解放しきれていないと…
友人所有の高層マンションの一角を開放していただいて。
家に帰らず皆で朝まで騒ぐつもりだった。
用意された美味しそうな料理たち。
買い混んだ大量のお菓子にお酒…　　　　　　　　　　　

学生と謂えど、打ち上げに酒が入るのは当然のこととなっていた。
しかしこれがまずかった。
元来学年一騒がしかった我がクラス。
美人とイケメンが多いと囁かれていた我がクラス。
男女仲が良くノリも良く、また同時に下ネタが当然のようにまかり通る乱れた風潮を持っていた。

解放感と興奮に支配された若者らに酒が入るとどうなるかは想像にかたくない。
幸い、一部の理性が強く常識的な者たちにより過ちが起きることはなかったが…
のちのち正気に戻ったときに学年中で話題になってしまうような…からかいのネタにされる者が出てくるハメになった。

宴会では定番の王様ゲーム。

『じゃぁね〜…22番と…9番がぁ、ポッキーゲーム！』

「(げっ…22って私だ…まぁポッキーゲームだし気を付ければ平気…)」
などと考えていたのも束の間。

「ねぇ王さまー、ゼリーでもいい？」

エロ魔人、夜の帝王…そう呼ばれる私の苦手な男。
何を言い出すかと思えば…
開いた口が塞がらない。

しかし、ここで躊躇ったら場がしらける。
「(女の意地をみせろアタシ！ここでやらなきゃオンナが廃る！)」
意を決して既にゼリーをくわえて待っている帝王。
絶対唇が触れ合ってなるものかと慎重にゼリーに噛みついた。

…が。

強い力でグッと顎を掴まれ、そのままついばむように唇ごと奪われる。

凍り付く体に反して沸き起こる歓声。

「ごちそうサマ。」

コイツ…彼女いるくせに！…やっぱ嫌いだ、って思いが強まった。
上手く取り計らったおかげで私の噂は流れなかったけれど…

淡く色付く半透明の柔らかな食物。
あるまじきことに肉感と結び付いたイメージ。
嫌いだけれど正直なところ何故か憎めない。
ちょっとでも欲情してしまった己を恥じながら、口に含む秘密の味。

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