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セルジュ・ルタンスのフェミニテ ドゥ ボア「木のフェミニン」(2009年)は、女性が似合うウッディの香りを表現した初めての香りとされる。
それもどこからみてもメンズ色の強いセダーウッドとスパイシーの香りを軸にして。
公式HPでも、
「木の香りの中にある女性的な面を見出したことにより、この香りは革命を起こし、そして伝説となった」と誇らしげだ。
トップはスパイシー-フルーティ。シナモンやジンジャーなど、強いスパイシーな香りを軸に、プラムやピーチの甘さの強いフルーティを合わせた香り。一瞬で嗅覚を掴んでくるような、素晴らしいトップ。奥から鼻につくクローブやクミンと調和したドライなセダーウッドが香ってくる。
ミドルはスパイシー-フローラル。プラムやピーチの残香はそのまま、ツンと鼻につくシナモンとローズ、そして甘さの強いイランイランに変化していく。そこに辛さの強いクローブやジンジャーのスパイシーを合わせたような香り。このスパイシーとイランイランの組み合わせが斬新で、イランイランの甘さがすっきり感じるほど。奥からはピリッとスパイス感の効いたセダーウッドが漂う。
ベースはウッディ。シナモンやクローブ、イランイランやローズの香りが減退し、ビターなサンダルウッドと、籠もったセダーウッドが前に出てくるようなイメージ。奥からバニラやベンゾインの甘さが加わるため、インセンスぽくも感じる。とはいえ暗いウッディノートに負けないくらい、シナモンやプラムの香りも残っているため、強引に明るくしている印象を受ける。
非常にキャラの立ったウッディスパイシーな香りで、正直、好き嫌いが分かれる香りだと思う。
ビター&ドライなウッディと埃っぽいスパイシーを合わせた男性的な香りと、女性らしいフルーティ-フローラルを、甘辛いシナモンで融合させることで、確かに女性らしいウッディの世界が作られている。このパンチの効いたシナモン、そして埃っぽいクローブが嫌いでなければ、唯一無二のスパイシーウッディに映るかもしれない。
個人的には特にクローブとセダーウッドの組み合わせが好みではなく、さらに肌に合わせるとこの部分が立ちすぎてしまう。そのため「女性が似合うのウッディ」ではなく、「女装したようなウッディ」のような香りとなり、結果、使うことに躊躇してしまう。
と考えると、やはりこのフェミニテ ドゥ ボアは名前のとおり、女性にこそ似合う木の香りなのかもしれない。
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