ヘルスケア
2015/10/28

老眼の原因と対策は? 夕方老眼はなぜ起こるの?

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Photo / Takayuki Abe Styling / Makiko Suzuishi

早い人は40歳前後から気になる「老眼」問題。遠視の人は早く老眼になる? 近視の人は老眼になりにくい? など、諸説ありますが実際のところはどうなのでしょうか。今すぐできて老眼を悪化させないための対策を、水天宮藤田眼科の藤田浩司先生にお聞きしました。

老眼の原因は?

「老眼になるのは、加齢によって目の中でレンズの役割をしている水晶体の弾力が落ちてしまうから。人間の目は、水晶体のまわりの筋肉がぎゅっと水晶体をしめこむことで、レンズの厚さを調節してピントを合わせています。人間の目は遠くを見ているときがいちばん力が入っていない状態。手元を見るときには力をいれて調整しています。老眼がはじまり、水晶体の弾力がなくなると、自分でピントを合わせる機能が働かなくなるので、手元にピントが合わなくなるのです」

「近眼の人はもともと手元が見えているので、遠いところにピントを合わせるための眼鏡を外せば、手元は見えます。遠視の人は遠くのさらに遠くにピントがあっているので、遠くをみるときにも凸レンズをかけないとピントが合いません。だから、手元に合わせるのにはかなりの調節が必要です。水晶体が硬くなるのはだいたい40代後半からですが、もともと遠視の人や疲労が重なっている人は、もう少し早くから老眼のような症状が出ることもあります」

老眼を悪化させないための対策は?

「老化現象の予防には、老化を抑制、予防する抗酸化物質をたくさん食べるというのもひとつの方法ですが、老眼を防ぐのは難しいです。急激に悪化させないためには、ピント調節を補助する眼鏡やコンタクトレンズを使って、疲れを溜めないことが大切。私は47歳くらいで遠近両用眼鏡をかけるようになったらピントあわせがラクになり、頭痛や肩こりが軽くなりました。そのうち、老眼の症状まで軽くなりました。軽い近視の方は眼鏡をしていない人が多いようですが、そういう人は老眼になっても近くが見えるので、なかなか眼鏡をかけないんです。見えにくさを感じるなら、積極的に眼鏡をかけることで眼精疲労を防げます。老眼は年々度数が増えていくので、2、3年に一度は眼科でチェックして度数を調整していかなければいけません。度数を変えたりすると、かけはじめて安定するまでは、ゆがみが出たりするので、3カ月くらいで一度チェックされるといいでしょう」

近視の人は老眼にならないの?

遠視の人は老眼の症状が出やすい一方、近視の人は老眼にならないのでしょうか?

「年齢とともに老眼は誰にでも起こります。誰でも、水晶体の弾力は加齢と共に落ちるのです。でもその程度や、ベースとなる視力が遠視なのか近視なのかによって、個人差がでてきます。近視の人は老眼にならないといわれるのは、手元が見えるので、老眼に気がつきにくいせいですね。近視の人が、コンタクトをしたり、眼鏡をかけた状態で手元が見えなくなったら、それは老眼。もともと眼鏡やコンタクトで視力を矯正する習慣があるので、手元が見えにくくなっても眼鏡やコンタクトの度数を調整すればいいんです。手元重視のレンズ合わせか、遠近両用レンズに変えるということになります」

夕方老眼はなぜ起こる?

近くのものが見えにくくなっても、「老眼」という言葉に抵抗があったり、眼鏡やコンタクトレンズをかけない人も多いようですが、放置しておくと目のトラブルだけでなく、頭痛や肩こりにつながることもあるそうです。

「眼鏡をかけないで一生懸命見ることを続けていると、目が疲れて余計に老眼症状が強くなります。そうなると、目薬をつけても眼鏡をかけてもすぐにはよくならない。疲れ目がひどくなると、頭痛や肩こり、目の奥の傷み、ひどい場合は吐き気がでることもあります。老眼の症状をひどくしないためには、できるだけ早めに矯正してあげたほうがいいですね」

最近は夕方老眼という言葉も聞きますが、それはどのような仕組みなのでしょうか?

「疲れがでると、遠くが見えにくくなる人と、近くが見えにくくなる人がいて、それは人によって違います。近くを見ていてぱっと遠くをみたときに見えにくいのは、眼精疲労のせいです。夕方になると手元が見えにくくなるのを、俗に夕方老眼と言います。これは夕方にピント合わせの働きが疲れてくると、老眼と同じようにパソコンの画面が見づらくなる現象。電子端末をみている人は、かなりの確立で眼精疲労が起こります。画面はLEDの光の点滅なので、光の点滅をみているだけで目は疲れるんですね。スマホの画面も同じ。仕事でパソコン作業をしていて疲れたな、と思って帰りの電車でスマホを見るのでは、目はますます疲れてしまいます(笑)」

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水天宮藤田眼科
藤田 浩司先生

水天宮藤田眼科院長。眼科専門医。日本眼科学会認定専門医、社団法人東京都眼科医会 常任理事。2000年に水天宮藤田眼科を開院。白内障・緑内障、アレルギー性結膜炎やドライアイといった一般外来診療のほか、白内障の日帰り手術も多数手がける。

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