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更年期障害
2017/08/10

手指の痛みや腫れ。原因は女性ホルモンにもあった!

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問題なのは、エストロゲンの量ではなく、減少幅だった

「エストロゲンの量が下がってくる妊娠期、授乳期、更年期に手指の痛みが出やすいのは上記の通り。ただ、肝心なのは女性ホルモンの減少幅です。エストロゲンの量は 40歳前後から加速度的に落ちてきます。速度が穏やかなら問題はないのですが、ジェットコースターのように下がるため、体がうまくついていけない。それが更年期症状となるのです。

 なかでも一番症状が重いのは出産経験者より、未出産の人。妊娠、出産、授乳はエストロゲンを大量に消費する行為です。それを経験しないで来ると血中の女性ホルモンのエストロゲン濃度が非常に高いままになります。そのため、40歳前後から毎月のホルモンバランスの上がり下がりの幅が大きくなってしまい、深刻な更年期症状を抱えることになります」

手指の腫れや痛みは、立派な更年期症状

「手指の腫れや痛みが使いすぎによるものではないことは、利き手以外にも発症することからも明らかです。また、職業の特性によるものでしたら、同じ職場の人全員がなっているはずですがそうではない。私たちの調査では、最も手指の痛み、腫れなどの症状を訴えるのは 60代ということがわかり、決して加齢によるものではありません。産前産後にも類似した症状が出ることから、実は女性ホルモンの大きな変動期に関係していると考えられます。

 生理前に女性ホルモンのエストロゲンの量が下がってくると、体が重く感じたりこわばったり、むくんだりします。そういったエストロゲンの影響は子宮だけでなく、体中の腱や関節にも出ます。そのために、関節や腱を使う手にも腫れや痛みが出やすくなるのです」

指先の関節が腫れて痛い、しびれる、曲がらなくなってきた……。そんな手指の悩みは、女性にとって家事や仕事に差し支えるだけでなく、見た目にも影響が出てしまう憂鬱なものです。そんな手指の症状を「年のせいだわ」と諦めていませんか? 近年、手の外科の分野では指の関節の腫れや変形は女性ホルモンが原因だという新しい見解が見出されているそうです。四谷メディカルキューブで手の外科医としてたくさんのお悩みを解決してきている平瀬雄一先生にお話しを伺いました。

誤診、放置も多い……。手指の腫れ、変形

 手の外科医である平瀬先生のもとには、駆け込み寺のように日本中から、ときには外国から手指の悩みを抱えた人が訪れます。みなさん、長年、手指の痛みや変形で病院にかかっているにも関わらずまったく良くならない、または医師から「年のせいだから仕方がない」と言われて放置してきてしまった人ばかりだそう。

「手指の悩みの原因はリウマチじゃないか? と思っている人が医師や患者さんともにとても多いのです。しかし、実際にリウマチの確率は 10分の 1以下。ほとんどは非リウマチのものです。血液検査をすればリウマチかどうかすぐにわかるのに、検査に出ない場合も『検査に出てこないリウマチもある』なんていう説明を受けてしまう。これはとても問題です。形成外科、整形外科、世界中で全く同じ説明を受けている人が多いのが現状です」

腫れる、変形する手の症状とは

 手の外科で扱うのは、手の外傷、先天異常、変性疾患、腫瘍で、もっとも患者数が多いのは変性疾患だそう。

「変性疾患には、腱鞘炎、手のしびれ(手根管症候群)、変形性の関節症(第一関節が痛むへバーデン結節、第二関節が痛むブシャール結節、ばね指など)がありますが、病院では『使いすぎ』『年のせい』『治りません』と言われてしまう。しかし、更年期あたりから考えてみると、5人に1人は変形があると言えるほど、多くの人が悩む病気です。腫れてきたらきちんと予防すれば変形せずに済むことを、まだまだ多くの医師や患者さんが知りません」

第一関節が変形するへバーデン結節

第一関節が変形するへバーデン結節

へバーデン結節とブシャール結節を併発している状態

へバーデン結節とブシャール結節を併発している状態

腫れを放っておくと、変形に

 忙しさや、諦めから、なかなか病院に行けない。または、適切な処置をしてもらえない場合、腫れていた関節は変形してしまうそうです。
「新たな関節変形の発症は、63歳頃より減少し、症状も落ち着いてきます。しかし、既に変形が起きている関節については、さらに変形は高度なものとなります。変形してしまったら手術以外では処置することは不可能でしょう」

次回は、手指の変形を予防するためにどうしたら良いのかについてお伺いします。

四谷メディカルキューブ 手の外科・マイクロサージャリーセンター
平瀬雄一先生

四谷メディカルキューブ手の外科・マイクロサージャリーセンター長。医学博士。日本手外科学会専門医。日本形成外科学会専門医。東京慈恵会医科大学を卒業後、渡米しHarry Buncke教授に師事。帰国後、東京慈恵会医科大、埼玉手外科研究所を経て2010年より現職。

取材・文 飯田麻衣子

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