大人の美容
2017/07/04

【スペシャルインタビュー vol.1】 野宮真貴さんに聞く「美人に見えるテクニック」

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ピチカート・ファイヴのヴォーカリストとして人気を博し、現在は音楽活動以外にもフィトテラピスト(植物療法士)として化粧品のプロデュースなどを行っている野宮真貴さんがA-beautyに登場!年齢を重ねても今なお輝きを放つ57歳のいち女性として、A-beauty世代の様々な悩みにお応えいただきました。全二話のインタビューでは、野宮さんが導き出した困難の乗り越え方や、おすすめのビューティアイテム、ご自身やご家族と実践しているハーブやエッセンシャル・オイルなど実用的な情報と欲張りなインタビューを敢行しました。

60年代風の装いに一糸乱れぬヘアメイク。音楽やファッション業界を行き来する憧れの存在でありつつ、高潔で完璧な女性。そんな多くの人が持っているであろうイメージをガラリと覆した実際の野宮さんは、柔らかい口調で話しクスクスとよく笑うとても愛らしいひとでした。こんな風に可愛らしく年を重ねていきたいな、と目標にしたくなる素敵な女性であり続ける野宮さんのビューティの秘訣を紐解いてみました。

著書『赤い口紅があればいい』のご出版おめでとうございます。今、同世代の女性たちにメッセージを伝えたいと思われたきっかけを教えてください。

今回の書籍は10年ぶりに書きおろしたエッセイなのですが、ちょうどこの時期は45~55歳で、女性として加齢によるさまざまな変化を経験する期間でもあります。今年デビューして36年になるのですが、デビュー当時からずっと人前に立つ仕事をしています。もともとが生まれつきの美人ではなかったのですが、歌が好きで歌手になりたくて、人前に立つ以上は少しでもきれいに見えたらといろいろな方法を自分なりに考えてやってきました。そのテクニックがずいぶん溜まったので、お伝えしてもいいかな、と思ったのがきっかけです。更年期や肌や体型の変化なども経験したので、読者の女性が回り道しなくてもいいようにアドバイスができたら嬉しいと思って書きました。

全編を通して「こうしたらいいんじゃない?」と肩の力の抜けた感じで「美人に見えるためのテクニック」が描かれていて、すごく楽しんで読める一冊になっていますよね。

私は基本的に努力家ではないので、生活の中に組み込んで無理なくできることしかできません。美人でなくても「美人に見えさえすればいい」のですから、美しくなることにお金と時間を費やして必死にきれいになろうとするのではなく、効率よく合理的におしゃれをしたり美容をしたりすることをいつも心がけています。それともう一つ大切なことは「今を楽しむこと」です。昨日には戻れないわけですし、明日より今日のほうが1日だけ若い(笑)。今をいかに楽しむか、そして今持っているものでいかにベストな状態を作るか、それが大切だと思っています。過去の自分と比べているのは本人だけであって、周りの人は誰も10年前の姿なんて気にしていないですから。今自分が『案外私は悪くないかな』と思えて、相手にも好印象を与えられればいいので、そのためにちょっとだけ工夫する、くらいの気持ちでおしゃれや美容を楽しむとよいと思っています。無理せず、高望みせず、今の自分を認めながら、でも女性として美しくいようとすることが幸せな生活を送る秘訣だと思っています。

『赤い口紅』とひと言でいっても、赤にもいろいろあると書籍で描かれています。ご自身で似合うカラーはどのように選んでいますか?

先日、東急百貨店本店でパーソナルカラー診断をしていただいたんです。私に似合う赤は、少しピンクがかった赤でした。そして、赤い口紅をえらんでもらいました(写真左Diorのリップ)。気に入って今日も使っています。それから、夏の色、アジサイのような色も似合うと言われたんですよ。40代を過ぎたらお肌の色ツヤが変化してきますので、客観的なプロの目で自分に似合うものを探してみるのも良いかもしれませんね。

野宮さん私物のご愛用アイテム、左から
ディオール ルージュディオール 860 ルージュトーキョー
スリー ベルベットラスト リップスティック21
スリー ベルベットラスト リップスティック20
イヴ・サンローラン クチュール アイメイカー
シャネル ロングラスティング アイライナー

『アイラインを30°から45°にはね切り上げることで下がった目尻を若々しく見せてくれる』とありますが、おすすめのアイライナーを教えてください。

アイラインはシャネルのウォータープルーフのものが気に入っています。サンローランのアイライナーは、限定品なので販売は終了してしまいましたがマジックのようなフェルト芯の塗り心地がとても好み。リキッドアイライナーのテカりは苦手なのですが、これは塗ってすぐだと指でぼかすこともできるのですごく重宝していました。

野宮さんの化粧ポーチを拝見させてください。

お直しには粉のUVパウダーを使っています。MiMCのパウダーは今の季節にぴったりですし、鏡付きなのでとても便利ですよ。グロスは、全体的にぬると50代にはトゥーマッチかなと思うのですが、潤いが全然ないのも寂しいな、と思ったときに、唇の中央にちょこっとのせるんです。リフレッシュするためには南仏にあるラベンダーの畑で摂れた最高級のトゥルーラベンダーだけを使用しているルシャトー ドゥ ボアのロールオンやリップクリームを愛用しています。

野宮さん私物のコスメポーチの中身
左から、
エムアイエムシー ナチュラルホワイトニング ミネラルパウダーサンスクリーン 美白ルースパウダー
ルシャトー ドゥ ボア リップスティック 
ルシャトー ドゥ ボア ロールオン
エムアイエムシー ミネラルハニーグロス 113
エムアイエムシー ミネラルリキッドアイライナー ブラック

おすすめのビューティグッズを教えてください。

今すごく気に入っているのがこのファンデーションブラシ。これ最強ですよ。まだ1本しか持っていないのですが、下地もファンデーションを塗るのにも、すべてに使っています。スポンジや手で塗るよりも圧倒的に早いし、毛穴が消えるんです。リンパに沿ってなぞったらフェイスリフトにもつながりますし、アンチエイジングにもなるんじゃないかなと思っています。年齢を重ねると、肌の色ツヤが変わるなど、いろんな変化がありますし、それをカバーするためにどうしても手順が増える。それなのに若い時よりも億劫になりがちですよね。その矛盾を解決してくれるんです。「簡単に綺麗になる」ということは、「簡単にきれいになる」ということは、幸せに美しく歳を重ねる上で、必要なテクニックだと思っています。

野宮さん私物のアーティス ブラシ

『上質なものを優先順位をつけて揃えていく』という項目がありましたが、野宮さんの洋服選びのこだわりを教えてください。

若い時はデザインが可愛ければチクチクする服も我慢できたけれど、年齢を重ねるとそういうものが不快になります。更年期にも関係があると思いますが、上質なもののほうが肌に優しいので、必然的に質がよいものを身につけることになります。でも着心地も大事なのですが、それよりカラフルな色に魅かれてしまうので、質だけにこだわらず自由に好きなものを選んでいます。その方がおしゃれを楽しめると思います。

グリーンが目を引く本日のファッションについておしえていただけますか?

私のクローゼットの半分ぐらいを占めている、マッセメンシュのお洋服です。私が一番好きなスタイルが60年代のデザインの服なんですが、デザイナーさんと趣味が合うんですよね。今日のコットンシルクのスカートは素材にもこだわっていて、鮮やかなグリーンが大人の女性を引き立ててくれるんです。トップスは凹凸のあるイタリアのレースのものです。素材感が面白いものが好きなんですよね。

野宮さんにとって、優先順位が高いファッションアイテムは何ですか?

靴は良いものを履いた方がいいですね。洋服は上手に取り入れればファストファッションでもおしゃれに見せることはできますが、靴だけはくたびれていたり、安っぽいものだとすべてが台無しになってしまいますから。安い靴を3足買うのなら、是非その分で一足の良い靴を買ってください!

今年5月にはアルバム『野宮真貴、ヴァカンス渋谷系を歌う。』のリリースもありました。36年間ほぼ変わらないプロポーションを保つ秘訣は?

プロポーションは変わりましたよ、加齢によってすべてが下がっていきますから。でも今はジムなどには通っていません。無理なく続けられることが大切なので、これまで様々なところに行って学んだことを日常に生かして自分なりにやればいいと思っています。例えば、家ではリラックスしても良いのですが、外に出たら姿勢を良く、ウェストを一番細い状態にして、首を長くしてさっそうと歩くこと。そして、なるべく歩いたり階段を使うようにしています。それだけでもおなかも引っ込むし、姿勢が良いだけで若々しく見えますよね。

ほうれい線やしみ・しわなどのA-beauty世代の悩み。野宮さんはどのように対処されていますか?

笑うしかないです(笑)。笑うと口角があがり、百難隠してくれますから。そのためには笑顔も練習が必要です。実は、年齢とともに顔の筋肉も衰えるので、すごく笑っているつもりでも写真で確認すると、不機嫌そうな表情に見えたという経験が私にもあったんです。上の歯が10本見えるくらいの笑顔を心がけるといいですよ。
実は、シミ・しわ・ほうれい線よりも、顔の各パーツの位置が下がってきて、老け顔という印象をあたえるんですよね。なので、メイクで口角を上に描くとか、アイラインをはね上げるとか、なるべく上昇線を描くといったテクニックで微調整していくのがいいですよ。ジェーン・バーキンも、『笑顔は10歳若返る』と言っているように、笑顔が基本ですね。笑うと免疫力も上がりますし、いいことばかりですからね。

これからの40~50代に向けて人生を楽しむためのアドバイスをお願いします。

<今持っているものでベストを尽くす>ということ。若かりし頃の自分と比べることはせずに、今一番素敵になることを考えて実践する、ということが大事だと思います。やはり40代以降は、年齢とともに嬉しくない変化があります。私もそれを補おうと必死になって、『美魔女』のようになりかけたこともあったんですが、あるとき頑張りすぎてる自分というのが逆に老けて見えると気づいたんです。髪も加齢によってツヤもコシもなくなった髪に変わっていくのに、トリートメントにカラーリング、ストレートに伸ばしたり…とお金も時間も手順もかけていました。そんな中、艶々の髪という額縁の中の「もう若くはない自分の顔」にギャップを感じたんです。ちょうどその頃、フランス人のマダムが薄化粧で赤い口紅をつけて、ラフにしているのを見て素敵だなと思い、年を取るとより自然に見えるように手をかける、ということが大切だと気づいたんです。年齢を重ねたら、若さよりもエレガントでいたいものですよね。

野宮真貴

シンガー・フィトテラピスト(植物療法士)
1981年『ピンクの心』でデビュー。「ピチカート・ファイヴ」三代目ヴォーカリストとして90年代に一世を風靡した「渋谷系」ムーブメントを国内外で巻き起こし、音楽・ファッションアイコンとなる。その後も独創的な存在感と歌声で、音楽、アート、ファッションなど多岐にわたって活動。2010年に「AMPP認定メディカル・フィトテラピスト」の資格を取得。現在、音楽活動に加え、ファッションやヘルス&ビューティのプロデュース、エッセイストなど多方面で活躍中。著書『赤い口紅があればいい』、ニューアルバム『野宮真貴、ヴァカンス渋谷系を歌う』好評発売中

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