ヘルスケア
2019/07/13

どうしたらいい?更年期検査。体験談Q&A

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生涯で分泌される量がたったのスプーン一杯ほどと言われる、貴重な女性ホルモン。加齢と共にその女性ホルモンが減少すると、心身共にさまざまな問題が発生します。今までと同じ生活をしているはずなのに、首から上の滝汗、コントロールできないイライラや落ち込み、ぽっこりお腹、高血圧、さらに肌や髪の不調。女性ホルモン欠乏で、今までとの明らかな違いに恐怖を感じた方はいませんか? 担当エディターもそんなひとり。
しかし、ただ落ち込んでばかりではいられません。後半の人生も快適に過ごすため、更年期外来へ行ってきました。お邪魔したのは女性医療クリニックLUNAネクストステージ(横浜市元町)。女性更年期専門外来で、延べ1万人以上の更年期女性を診てきた女性泌尿器科医の関口由紀先生に疑問をぶつけながら、更年期障害治療体験をリアルレポート。まずは検査編からご紹介。今回の診療は全て保険診療の範囲内なので、気になる方は必見です!

◆更年期で病院へ行くイロハ

女性ホルモン減少によって起きてきた心と体の不調。全てが更年期のせいなのかさえもわからないけれど、とにかく辛い日々。いったいどんな症状、どんなタイミングで、病院の何科に行けばいいの? 女性ホルモン補充治療って安全なの? いくらかかるの?といった基本中の基本から、関口先生に質問して、解きほぐしていきましょう。

Q:どんな症状を感じたら病院にいけばいいの?

更年期障害は人によって症状がさまざま。
・肩こりがひどくなった
・疲れやすい
・頭痛が重くなった
・のぼせ、ほてりが気になる
・発汗が気になる
・腹痛、腰痛がある
・眠れなくなった
・イライラする
・不安が強い
・陰部が痒くなる、痛くなる
・性交痛
・頻尿・尿漏れ

「これらは特徴的な症状ですが、程度に個人差が大きいです。これらの症状が女性ホルモン低下で起きているのか、はたまた違う病気が原因なのかを確認するためにも医療機関へいくべきです。原因がわかれば必要な治療をスグにしていくことができます」
やはり躊躇せずに医療機関に行くのが正解。

Q: 何科にいけばいいの?

「産婦人科、泌尿器科、女性外来、更年期専門外来などが良いでしょう。ただ、老眼がひどいなら眼科、骨折したら整形外科というわかりやすさがないので、どこに行くにも腰が引けるとの声をよく伺います。一番いいのは友人からの信頼できる情報です。他にはHPなどを見て、情報を精査して足を運んでみてください。ドクターとの相性もありますので、まずは一度受診してみましょう」
大量の情報から自分で精査するのが大事。受診して納得がいかなければ、セカンドオピニオンを求めるのも手。

Q:どのタイミングで病院にいくべき?

「閉経前後でいわゆる不定愁訴を感じて、悩んでいるのなら、医療機関へ行くのは早ければ早いほどいいと思います。もしも、女性ホルモン補充療法を希望する場合には、60歳を過ぎていると血栓症のリスクを高めると言われていますので、遅くても閉経後、5~6年までには受診しましょう。」

待合室もピンクで病院という雰囲気はゼロ。スタッフはぼぼ女性なのも安心

更年期障害って何をどう診断するのか体験

いざ病院を訪れる時に、検査で「下着を脱ぐの?」「何を着ていけばいいの?」と悩みませんか? 今回の場合、結果的には服を脱ぐ検査はありませんでした。ただし、乳がん検査や子宮がん検診、泌尿生殖器症状がある場合は、検査着に着替えます。

Q:問診で聞かれることは?

・出産経験の有無、過去にかかったことのある病気(既往歴)
・家族がかかっていた病気の傾向(家族歴)
・子宮がんと乳がん検診を受けているか

閉経後の女性ホルモン補充療法では、乳がんと子宮がんのリスク因子が増えるという説もあるので、婦人科疾患と合わせてしっかりと確認されます。包み隠さず伝えましょう。他にも聞きたいことがあればコンパクトにまとめて質問するのがコツ!

Q:どんな検査があるの?

まな板の鯉というのは大袈裟ですが、血液、尿、骨密度、PWV(血管硬化度)を測る検査を受けました。これが更年期障害診断に必要なベーシックなものです。女性ホルモン低下で自分の体内がどうなっているのか、興味津々!

その1 SMI(更年期指数)

出典 / 小山嵩夫「簡略更年期指数:SMI」

まずはこの質問用紙の記入から開始。更年期指数(SMI)は、簡便に更年期の不調をチェックするスタンダートなもの。50点を越えると更年期障害の可能性があり。ただし、たとえ点数が低くても、辛い症状がひとつでもあるならばリスクあるので医療機関に行く判断基準になりますので、ぜひチェックしてみてください。

その2 血液&尿検査

今の自分のホルモン値が判明する大切な検査です。
FSH(卵胞刺激ホルモン)40mIU/mL 以上でE2(エストラジオール)20pg/mL以下だと閉経と診断されます。閉経後は、E2は10〜20pg/mLが多く、より高齢になると測定限界値11.8pg/mL以下が多くなってきます。
他にも女性ホルモン低下による、尿酸値、悪玉コレステロール、中性脂肪上昇などもチェック。
更年期障害と似ている甲状腺の病気かどうかも甲状腺機能までもれなく判定してくれます。

その3 血圧と血管の硬さ?

洋服を着たまま横になって、ABI/PWV検査で、両腕と両足首の血圧を測り、血管の硬さを測ります。頸動脈部分のエコー検査で血管の状態をチェック。もしも、詰まって細くなっているところがあると血流スピードが速くなります。水道管のホースを手でギュッとつまむと早くなるとのと同じ。

「ホルモン補充療法は、動脈硬化を予防しますが、ひどい動脈硬化がすでにある場合は、
血栓症のリスクが高くなるので、動脈硬化判定は、必要な検査です」

その4 骨密度

「女性ホルモンは骨を守っているので、閉経後は骨密度を調べて骨粗しょう症の治療が必要かを判断するための検査です」。
最新鋭のDEXA(デキサ)法のX線骨密度測定器で、大腿骨と腰椎で骨密度測りました。今まで経験していた指での検査(MD 法)より精度が高い! これも撮影台に横になり3分程度じっとしていれば終わり、結果もスグにでます。

自分を知ることができる!

問診と全ての検査は60分程度。血液&尿検査を含めて全てのデータが揃うのは約10日後。そのタイミングでデータ詳細がわかり治療方針が決まります。
今回は診察から検査まで約1時間で、費用は約8000円。子宮がん、乳がん検査が加わると費用はプラスされますが、これも保険適応内です。何よりドクターに「これは更年期のせいですか? 違いますか?」と直接質問できるのが医療機関の最大のメリット。ただし、ドクターは多忙なので、聞きたいことは事前にコンパクトにまとめておきましょう。

更年期で特に自覚症状がなくても、閉経前後のタイミングで検査を受け自分を知ることはとても大切だと痛感。自分を知れば、リスクマネジメントができます。さて、結果は……。治療については次回に続きます。

女性医療クリニックLUNAグループ
関口 由紀先生


日本では数少ない女性泌尿器科専門医である。日本泌尿機能学会指導医・専門医。日本東洋医学会指導医・専門医。日本性機能学会専門医。日本排尿機能学会専門医。経営学修士(MBA)。「女性の身体は、全身的に診ていく必要がある」と、婦人科、女性泌尿器科、内科、漢方内科、乳腺科、皮膚科、美容皮膚科、などを揃えた女性医療クリニックLUNAグループを展開中。『横浜元町女性医療クリニック・LUNA』(婦人科)『女性医療クリニックLUNA・ANNEX』(女性内科・漢方内科・ヘルススタジオ)を横浜元町に開院。さらに子宮脱や尿失禁の治療、手術を多く手がけてきた経験から、骨盤底筋群の重要性に早くから着目。理学療法士や運動療法指導士などとチームを組み、患者の生活の質をあげるための診療、治療を行う『LUNA骨盤底トータルサポートクリニック』(女性泌尿器科、乳腺科、美容皮膚科)を立ち上げ、現在はLUNAグループの理事長を務める。2015年には、『女性医療クリニックLUNA・心斎橋』もオープンした。

取材・文 熊本 美加

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