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紫外線を浴びると、肌に活性酸素が増加し、ダメージを与えます。日やけをすると、肌が黒くなるのは、紫外線から肌細胞を守るために、メラニン色素が作られるためで、肌を守る役割を果たしています。
メラニン色素は『メラノサイト』という細胞から作られています。適度な日やけであれば、メラニン色素は、新陳代謝によってやがて元の肌色へと戻ります。しかし、日やけをしすぎて、新陳代謝の容量を超えたメラニン色素が作られると、元の色に戻れなかった色素が肌に残ります。これがシミの正体だと考えらえています。加齢、老化により肌の新陳代謝が低下すると同じ量の紫外線でも、肌に残る色素は増え、シミができやすくなります。

シミの種類もいろいろとありますが、代表的なものが、境界線が比較的はっきりしている、老人性色素斑（日光性黒子）です。これがいわゆるシミで、紫外線を浴び続けることでできます。

もう一つの大きな要因に、吹き出物やケガ、虫刺されなど皮膚が炎症を起こした後、一時的にメラニンが増える、炎症後色素沈着反応というものがあり、日やけもこれにあたります。

その他にも肝斑、雀卵斑（そばかす）、さらには先天的なものまであり、シミの原因も一つではありません。

紫外線に対する反応は、元々の皮膚のもつメラニン色素の量によって違います。もちろん、人種によって違いますが、日本人などの黄色人種は、個人差はありますが、紫外線に当たると最初赤くなって、その後多少黒くなる方が多いようです。肌の代謝（ターンオーバー）が乱れている、または遅くなっている人も、シミができやすいので、肌や体へのケアが大切です。

まず気をつけなければいけないのは日やけ止めの塗る量です。少なければ当然期待する効果が得られません。実際、日やけ止めは必要量の2／3位しか塗られていないという調査結果もあり、効果は半分くらいとなってしまいます。また汗で流れたり、顔を触ることでとれてしまうので、SPFの値をそのまま信じてしまうと思わぬ日やけをすることに。3時間を目安に塗り直しましょう。うっかり日やけをしやすい首の前と後ろ、耳、サンダルを履く時は足の甲、指先までしっかり塗るよう心がけてください。最近ではべたつきの少ないものや、敏感肌向けなど、日やけ止めの種類も豊富なので、肌質にあわせて選ぶと良いでしょう。

また帽子やサングラス、手袋などのアイテムも、日ごろのUVケアに是非取り入れて。帽子や手袋に関しては、UVカット効果があり、色の濃いもので、生地の目が細かいもの、帽子のツバは広い物が紫外線防止にはおすすめです。