医療従事者なので、いちおう流行の動向や居住地から最も近い指定医療機関はどこになっているのか等は気にしています。現在のところ、感染率はインフルエンザと同等またはインフルエンザよりも低いのではと言われていますが、最終的には感染の流行が終息した時点でのWHOの公式発表を待つしかありません。

予防的な意味でのマスクの効果は、ごく限定的です。なので、糖尿病やがん、慢性呼吸器疾患などの基礎疾患があったり免疫抑制剤を内服していたりという場合を除いては、特にマスクをせずに外出しても問題は無いと考えます。それよりも感染している（可能性のある）人がマスクをする方が効果は確実です。
たとえば、自分は全く咳などの症状が無く、隣に咳をしている人がいるとします。マスクは１枚しかありません。そんな状況では、自分はマスクはせず相手にマスクをしてもらう方が、逆のパターンよりも自分の感染リスクは低くなります。

マスクの着用よりも、徹底的な手洗い・手指消毒を励行する方がよっぽど効果があると思われます。あとは鼻や口、目などの粘膜からも感染しますので、粘膜の防御機能が低下しないようにする（＝乾燥を予防する）ために、加湿器などの利用、こまめな飲水などが有効かと思います。