「嘘つきっ！」の裏にあるもの
こんにちは。

私は子どもをちょっと教えていたことがあるので、おじゃまいたします。

まず、
ここで１番問題なのは、

「お面を作ってあげられなかった」ということではない

ということです。

では、立場を変えて考えてみましょう。

私達大人だって、
みんなが
「握手して～」と
有名人の握手会に１０００人集まったとしましょう。

１０００人目の自分の前で
「はい！すいませーん！次の収録があるんでー！」
と９９９人の前で「自分だけが握手してもらえなかった」
しかも、みんなと同じ条件で並んで待っていたのに！

これって…公衆の面前で自分だけ！→少し恥ずかしい。
もっというとはずかしめられたような気持も混ざりませんか?

人って、よく道路でコケたりすると、バツが悪そうにするじゃないですか＾＾；

はたから見たら、
（あ…。コケたのね。）
程度のことなのに、本人にとってはボソッと小声で何か、とりつくろうようなこと言ったりしてますよね。

つまり、
子どもにとっては、他の子の前で
「自分だけがもらえなかった」！！
子どものボキャブラリーでは、このモヤモヤした心理をたくみに表現できませんが、

ただ「お面がもらえなかった」
という物理的に、満たされなかったことだけでなく
精神的に、何か期待を裏切られ他の子と、なにゆえにか、不当にも違う扱いを受けた、
納得のいかなさ
悔しさ
先生、どうして?
ひどいじゃないか！
…いろいろ、ない混ぜになった複雑な感情を
「ッ嘘つきっ！」
という単語に詰めて発したのだと思います。

子どもの感情…

とても内気なAちゃんは、自分の感情を誰にも現わせませんでした。
そんなAちゃんをとても大切に、人より早く来るようにさせて
私は２人っきりの時間をこっそり作ってあげていました。

ところが、
ある日
Aちゃんより先に、他の子が来たので、私は当然Aちゃんとの、いつもの時間を初めて作れなかった日がありました。

すると
Aちゃんが物を投げて、他の子に反抗的な態度をとったのです。

↑これに似た現象を他の子でもたくさん経験しました。
Aちゃんの場合、「反抗的」という外に向けて攻撃的態度に
またある子は、「泣き出す」という内に向けて内向的態度にでたわけです。

私は最初どうして一様にこんな感情をむき出しにした態度になるのか、理解ができませんでした。

しかし、

では、「はいはい。握手会の時できなかった分。」
と後で握手さえしてくれたら、心が満たされるのか?
というと大人でも
「握手だけじゃなかった」何かを感じると思います。

１０００人の時の高揚感だったり
みんなで「わーッ！もう手、洗わないでいようねーッ！」の輪の笑顔に入りたかった…だったり

ですから、
●そのお子さんの担当の先生に
「こんな事があったので、これを渡したい。」
と経緯をお耳に入れて

●お面FOR YOU
と

●保護者の方へ一筆箋でもいいから
「やむを得ず、
○○ちゃんに作ってあげる時間がもてなかったので、
私自身、気になっていました。
○○ちゃんの気持ちを思うと心苦しかったです。
おくればせながら心をこめて作りました。
○○ちゃん　よろこんでもらえたらうれしいです。」的な
フォローを入れておいたほうが、

ママ（保護者のかた）にとっても
お子さん（当事者）にとっても
ハピラブ☆★様にとっても
しこりが残らないのかなと思ったりします。

↑そのAちゃんが私と２人きりの時、
私がサングラスをカチューシャ代わりにしているのを見て
「先生、どうしてこんなのしてるの?貸してあげるっ！」
と自分が付けて来た子供用のヘアピンを私に貸してくれました。

その後、私は確かに返却して、Aちゃんがポケットにしまうのを目撃したのですが、
その子が「返してもらってないよ?」
と言うので、それ以上水かけ論的なことはしませんでした。
その代わり、
「親切」へのお礼だと思い、
似たようなピンを買って保護者の方とお話する際、
「せっかく善意でしてくれたのに
いやな思いをさせちゃったみたいでごめんね?」と
●小さなリボンをつけて
●他の保護者さんがいない時（←ここが大事！）に渡しました。

●↑皆の前でそれをすると、
舞台裏で事情があってそうしている事
しかも、公平公正をはかってしている事でも
そこだけ切り取って見られると
Aちゃんだけプレゼントをもらったとなるからです。

…ご参考になればと寄稿させて頂きました。