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戦う女性が好き。 男勝りで曲がったことが大嫌い。
たとえ目上の人であろうと、間違っていることをしていたらそれを正す。
強い信念を持ち、自分の道を突き進む女性でありたいと思っています。
来年の大河ドラマ「八重の桜」はそんな女性が主人公のドラマです。
福島出身の女性、旧姓山本八重。新島八重の物語。
私が好きな女性のひとりです。
福島県民でも「新島八重」という女性を知っている人は少ないと思います。
知られているのは会津地方の方、また、同志社大学関係の方ぐらいでしょうか。
今から144年前、明治維新に至る戊辰戦争において、袴姿に大小の刀をたばさみ、
七連発の元込銃を手に鳥羽伏見の戦いで亡くなった弟の仇を取るため、主君のため、
愛する故郷を守るために戦った八重はのちに”幕末のジャンヌダルク”と呼ばれる
ようになります。
八重は会津藩砲術師範の家に生まれ、兄の覚馬から鉄砲の扱い方を習い、
白虎隊の少年たちにも鉄砲を教えていたそうです。
会津若松城に籠城の折には城外へ出て敵陣への夜襲（ゲリラ戦）をかけたり、
また城内へ打ち込まれた不発弾を分解してその仕組みをお殿様に解説し
その鉄片を再利用して鉄砲の弾を作るなどして八重の知識の深さで籠城戦を
戦い抜きました。
戊辰戦争に敗れたのちは京都へ移り新島襄と結婚。
夫を支え現在の同志社大学の前身となる同志社英学校の設立に貢献する。
八重は夫である襄を「ジョー」と呼び捨てにし、車に乗り込む時も欧米の慣習に
ならってレディファーストで最初に乗り込みます。（これが「ハンサムウーマン」
とジョーから呼ばれるようになる所以でしょうか。）
そんな八重をまわりのひと達は「悪妻」と思っていたようです。
でもこれは明治という新しい時代にいち早く反応し、辛く悲しい古い時代を振り
切りたい思いがあったからではないかと私は思います。
男女平等になるまでは、まだまだ先は遠い時代に一歩先ゆく八重はまさに
「ハンサムウーマン」そのもの。本当にカッコイイ女性です。
そんな八重を寛大な心で見守る襄。
私もそんな旦那様が欲しかったな。
うちの旦那様も襄ほどではありませんけど、やんちゃで自由奔放な妻を温かい目で
見てくれております（笑）
一、年長者の言うことに背いてはなりませぬ
二、年長者には御辞儀をしなければなりませぬ
三、虚言をいふ事はなりませぬ
四、卑怯な振舞をしてはなりませぬ
五、弱い者をいぢめてはなりませぬ
六、戸外で物を食べてはなりませぬ
七、戸外で婦人と言葉を交えてはなりませぬ
”ならぬことはならぬものです”
これは会津藩にある什の掟（什のおきて）といわれる武士の子として
守らなければならないものです。
この掟を子供のころからたたき込まれ、立派な武士となるべく教育されます。
主に男子が守るべきものですが、女性である八重もこの什の掟は知っていて、
この精神で苦しい時代を乗り越えてきたのだと思います。
七の外で女性と話をしてはなりませんというのは、今の時代にはそぐわないかも
知れませんが、「誤解されるような行動はするな」という解釈に変えれば、
現代でも通用する規律だと思います。
（什の掟は藤原正彦著「国家の品格」でも紹介されています。）
私も祖父からこの教えをたたき込まれ、特にの四、卑怯な振る舞いをしてはなりませぬ。
はよく言われました。
「凛として潔く」これが祖父の口ぐせで、私もそのように生きたいと子供ながらに思っておりました。
今、思えは「凛として潔く」は八重のことを言っていたのかなあと思う節があります。
八重のように真っ直ぐに生きろと。
十数年ではありますが、こんな素晴らしい精神の生きづいた福島で暮せたことを誇りに思い「凛として潔く」の言葉を忘れないようにしていきたいと改めて深く強く思いました。
3.11から一年。
残念ながら福島は復興には遠い、戦のさなかにあります。
見えない敵と戦うことはどんなことより困難で辛いものです。
でも、幕末のジャンヌダルクの精神を受け継いだ福島の女性たち（男性も）は、八重のような強い意志で戦いを続けることでしょう。
遠い場所からではありますが、エールを送り寄り添い続けます。
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東日本大震災から丸6年
あの日のことを忘れないよう
語り継がなければいけない
今、この時代に生きる私たちの役割を果たしたい
そんな思いで書いた過去記事です
