
お天気がしばらくのあいだ崩れそうということで、予定を繰り上げて6月1日、2日で山へ行ってきました。山の写真ばかりですが、ご興味おありでしたらおつきあいくださいませ。
先日書きましたとおり、選べるギフト・旅バージョンのなかから近場を選び、宿泊先だけを決めていました(https://beautist.cosme.net/article/216676)。
泊まったのは Viscos(ヴィスコス)という村にある La Grange aux Marmottes(ラ・グランジュ・オ・マルモット)というホテルですが、ホテルというよりは auberge (オーベルジュ/料理屋兼旅館)という雰囲気、とても感じがよかったです。
ヴィスコスは住人50人の小さな村、村全体がこぎれいで、手入れの行き届いたところでした。あちこちで丹精して育てられたことのうかがえる、菖蒲やばらなどが綺麗に咲いていて、ほんとうに素敵でした。
写真を1枚も撮らなかったのがシンジラレナイ ><
仏語と英語のみのホテルのホームページですが、ご興味ある方はご覧くださいませ。
・La Grange aux Marmottes
http://www.grangeauxmarmottes.com/
楽しみにしていたお食事は・・・今ひとつでした。近所のビストロの方が数段おいしいです。
ところで marmotte という動物、皆様ご存じでしょうか?【写真 2 】
私は知りませんで、初めはモルモットのことかと思いました。手元の大辞林によれば、リス科マーモット属の哺乳類の総称だそうで、うさぎ大でずんぐり、褐色。とのことです。ピレネー山脈には多く生息するそうです。
夫によると、とても興味深く可愛い動物だそうで、集団で社会生活を送り、見張りの役目を果たすマーモットは後ろ足で立って周囲を監視し、危険が近づくと独特の声で知らせるのだそうです。冬眠を終えて活動している時期のはずですが、残念ながら最後まで会えずじまい。
grange というのは英語同様、穀物をしまっておく納屋のことです。ホテルの建物の一つがもとは納屋だったようです。
遠いフランスのことですので、簡単に地理を説明いたしますと・・・
フランスの北東にはベルギー、東にはドイツ・スイス、南東にはイタリア・モナコ、南西にはスペインとの国境があります。私の住んでいるのは南西部、スペインとの国境に近いところで、ピレネー山脈が臨めます。
今回宿泊したヴィスコス村は私の住むところから東へ、南へといったところ、ピレネー山脈のなかの一つの山にある村です。
朝の10時に自宅を出発し、高速道路ではなく国道をのんびりと東へ、そして南へ。Lourdes(ルルド)の市街地を通り抜け、ホテルのあるヴィスコス村へ行く前に、ピレネー国立公園を散策しようと、ルルドの南、Gavarnie(ガヴァルニ)というコミューンの、Cirque de Gavarnie(シルク・ドゥ・ガヴァルニ/ガヴァルニ圏谷)を目指しました。【写真 1 】
Cirque(シルク/圏谷)というのは手元の大辞泉によれば、氷河の浸食により、山頂直下の斜面がすくい取ったように円形に削られた地形のこと。飛騨・赤石・日高山脈にみられるそうです。
Mont Perdu(モン・ペルデュ)というのはピレネー山脈の高峰、孤独な山、といった意味合いの名前です。Pyrenees - Mont Perdu(ピレネー・モン・ペルデュ)は、世界遺産リストに登録された名称で、モン・ペルデュだけでなく、その周辺を含むようです。
実は私たち、モン・ペルデュが世界遺産であることを知りませんでした。
夫にとっては子どもの頃、年に数回訪れていた想い出の場所なのですが・・・
ガヴァルニの圏谷に近い駐車場に車を停めたら、駐車料金を徴収する女性がやってきたのですが、そのお値段5ユーロ。夫曰く、フランスで払った駐車料金でいちばん高かったそうです。「え~?!いったいなぜ??」と叫んだ夫にその女性が説明してくれてはじめて、世界遺産になっていることを知ったのです。その女性によれば、世界遺産であることと、ルルドに近いことから、世界中から観光客が集まるそうです。
1枚目の写真は、駐車場から圏谷を目指して歩き始めて1時間くらいの場所から撮ったもの。さらにここからずんずんと歩いて行きました。合計2時間半ほど歩いて見た光景はこんな感じ。【写真 3 】
ここからもう少し歩きました。簡単なトレッキングコースが終わっているのと、雲行きが怪しくなってきたのとで、そこで折り返しました。途中ぱらぱらと雨が降りましたが本格的に降る前に車に戻れてホッ。ちなみにこの日の最高気温33度、日差しも相当強く、かなり暑かったです。道すがら、あちこちにクリスマスローズが群生しているのを見かけました。【写真 4 】
そんなこんなで夕方5時頃にガヴァルニを後にしてヴィスコス村へ。ホテルには6時頃到着しました。部屋の窓からの眺めはこんな感じ。【写真 5 】
長くなってしまいました。翌日もまた別の場所にお出掛けしたのですが、行き先はもちろん山です。ヴェレダのバスミルクについての感想とともに、2日目のお出掛けについても書きますので、山しかないのですが、ご興味おありでしたら引き続きおつきあいくださいませ^^
マーモットの写真はウィキペディアからいただきました。




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