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導入美容液(ブースター)とは?

導入美容液(ブースター)とは?

コスメはコスモス……宇宙と同じ語源を割り当てられるほどに、人類が熱意をもって取り組んできた分野です。それだけに、日進月歩の勢いで進化を続けています。かつては新しいアイテムとして登場した導入美容液も、今ではすっかり当たり前の存在になったのではないかと思う今日この頃。

とは言え、私が調べた限りでは、導入型美容液が登場したのはおよそ34年前のこと。そもそも美容液自体、日本国内で製造されるようになった時期が1975年で、公正取引協議会が新たな種別項目として認めたのが1986年になってから。まだまだ「歴史」とも呼べないほどに経歴が幼い分野というわけです。


コスメの取捨選択は自己責任。どんなコスメにどんな効果があって、どのメーカーがどんな理屈でそのコスメを製造しているのかを知れば、おのずと自分にフィットするコスメと、その使い方が見えてくることでしょう。


今回のブログ記事では、導入美容液がどのようなアイテムなのか、また、どんなタイプがあり、どんなメリット・デメリットを持つのかを解説します。みなさまが理想のケアに到達するための手助けになれば幸いです。


●導入美容液とは?


導入美容液はブースター、先行型美容液とも呼ばれるコスメです。
化粧水にさきがけて使用するもので、美容成分がお肌の奥深くまで届くように助け、美容効果を高める目的で開発されました。

国内メーカー各社からも発売されていますし、コスメ市場には完全に定着したと考えて良さそう……だけど、導入美容液がどうして「先行型」なのか、どうやって化粧水や乳液、美容液、美容クリームの効果を高めているのか、そのメカニズムを自分の言葉で解説できるか、となると……?

微妙かもしれませんね。少なくとも、私は改めて調べるまで、きちんと理解できていませんでした。


●導入美容液がコスメの効果を引き上げる仕組み


導入美容液、ブースター、あるいは先行型美容液が、その後に使うコスメの美容効果を引き上げる仕組みを、コスメメーカーの流儀で説明すると、こうなります。

『導入美容液にはスキンケアにふさわしくお肌の環境を整える効果があります。そのため、化粧水や乳液、美容液に含まれる美容成分の、肌深部への浸透率が高まり、コスメのパフォーマンスが最大限に発揮される仕組みです』

多くの化粧品メーカーがこの言葉を使っています。

『お肌の環境を整える』

私は思いました。環境を整えるってどういうこと?と。

さらに踏み込んで調べてみたところ、『整える』の正体が判明しました。

健康なお肌はバリア機能があり、コスメの美容成分も異物として弾いてしまいます。角質層を軟化させる成分を加えた「導入美容液」を使用することで、お肌が美容成分を受け入れる環境を作る、これが『お肌の環境を整える』という言葉の意味だったのです。



お肌のハリをアップさせる成分や、美白成分は、表皮の外側に留まっていては真価を発揮できないですよね。アンチエイジングや美白ケアを目的とするなら、導入美容液はきっとあなたの味方になってくれるはずです。



いかがでしょうか、導入美容液(ブースター、先行型美容液)に興味が湧いてきたようでしたら、嬉しい限りです。では最後に、導入美容液の大まかなタイプ、種類をご紹介して、今回の記事を終わりにしたいと思います。


●肌質に合わせて選びたい!タイプ別導入美容液


導入美容液は界面活性タイプと油性タイプに大別できます。

界面活性タイプの主流は、界面活性剤の力で角質層のタンパク質結合に隙間を作り、コスメの成分がそのまま入っていけるように道を切り開く仕組みです。

油性タイプは、皮脂と馴染むエモリエント効果によって、コスメの美容成分をお肌と一体化させるという考え方です。


導入美容液を使用すると、その後に使うコスメの選別も、なおさら慎重に行う必要が出てきます。また、それぞれのタイプにメリット・デメリットがありもします。

界面活性タイプでは、コスメの成分がそのままお肌に浸透してしまうのです。防腐剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤などが多くのコスメに配合されています。これら石油由来の成分がお肌に吸収される……体内に入ってしまう……

何が起こるかを調べるまでもなく、あまりいいことではなさそうだな~と想像できてしまいますよね。

油性タイプの導入美容液では、オイルの性質上、その次に化粧水を使っても弾かれてしまう点が問題です。親油性のあるコスメで揃えるなど、それぞれの成分や性質にまで配慮が必要になるでしょう。


年齢相応の美しさは健康に基づいて養われるもの。化粧水、乳液は、「肌深部に入り込むもの」という意識で、成分に注意を払って選ぶことをおすすめします。もちろん、導入美容液そのものについても、価格や入手しやすさではなく、成分にこだわって選ぶことが大切です。

いくつか具体的に商品をピックアップしておきます。ご参考までに!


コスメデコルテ リポソーム アドバンスト リペアセラム
https://www.decorte.com/site/g/gJVAN/

私が確認できた中で、最も古い導入美容液です。元祖と呼ばれるロングセラー。価格はお高めながらもリピーターのこころとお肌を掴んで離さない効能が注目ポイント。界面活性タイプ。界面活性剤には肌刺激性があるためパッチテスト推奨。



ONE BY KOSE セラムヴェール ディープリペア【医薬部外品】
https://maison.kose.co.jp/site/p/onebykose-serumveildeeprepair.aspx

日本初の美容液を開発したコーセーより、こちらも界面活性タイプ。日本人のソウルフード、お米の力を取り入れた導入美容液。アルコール消毒で手荒れする方はパッチテスト推奨。



発酵導入美容液(無印良品)
https://www.muji.com/jp/ja/store/cmdty/detail/4550583451295

オリーブオイル由来のアルコールが添加されていますが、基本的には油性タイプの導入美容液です。コストパフォーマンスに優れ人気の模様。パッチテスト推奨。



リペアモイストWエッセンス
https://blcl.jp/products/detail/7

石油由来の合成成分無添加で作られた国産オーガニックコスメ。水をはじくセラミドに親水性を持たせて配合、水性と油性の橋渡しをしてくれる導入美容液。植物由来の成分が濃縮されているため、パッチテスト推奨。

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