ブラウンの深い闇、、、

人間ってのは偏っている。

私はいつも思うのだが、口紅や頬紅には大枚をはたく癖にアイメイクとなると
いきなりケチになる、という人間だ。

アイメイクものの口コミがこの人「香水とかに比べてすくねーな」と思われてもしょうがないくらいアイメイクは苦手意識があります。

ただし、周囲の人は「あなたはリップよりアイやチークに凝った方が化粧映えしていいんじゃないか」と言いますので、なんというか勿体ないことをしているには違いありません。

アイメイク、私は強烈に覚えているシャドウはインウィの真っ白のパールのバリエーションのシャドウ、他インウイのシリーズですかね。
でもやっぱり「男受け狙ったらテスティモじゃない？」という友人の声に押されてテスティモも毎シーズン買っていたこともあったです。（今はコフレドールになりました。）
テスティモ全然ピンとこなかったですねー。

色で見ていたらなぜかダントツ青を買っていました。
私の若いころは「シャドウ=青」ってのがまだありました。
周りのおねえさんも青でしたし、化粧をしろと言った父も青いシャドウをしていると
「いいじゃない」と言ってくれました。
か、紫、オレンジあたりを買っていました。

いつからか周囲が全く持ってブラウン全盛になってしまい、
青信者の私にとってはつらい時期がやってきました。
なんだろう、アイシャドウって割に出会い頭の恋に近いので、「お」って思った色を
そのまま買ってしまいますね。
私が２７，８のころから「全然いい青がないよ！！」って感じになりましたもん。

そのころからま、私も自分の価値観やら何やらが揺れ動き、正直
「化粧どころじゃない」くらい人生が変わり始めました。
周囲が私をなぜか30までに結婚させたくて、お見合いをはじめたり
（あの頃の連敗記録はすごかったぜ）
会社でも一般職から総合職に移って転勤を経験したり、
趣味で習い始めていた語学をそろそろ「仕事で使うためには転職した方がいいかな」
と思い始めたり、
そろそろ「真剣に自分の人生を考えよう」という時期だったのかもしれません。

結局私の選んだ道は新卒で働き続けた会社を退職→留学でした。
留学を終えて日本に戻ってきて就職活動を始めたころ、やっぱりブラウンのシャドウを見て「ほしいな」と思いましたね。
友人がこぞってルナソルを使い始めたころで、大人っぽく見えてうらやましかった。

再就職が決まってお金まわりがよくなってきてから、やっとルナソルのカウンターへ行きました。が、ブラウンじゃなくって、お金出して買ったのは「フジバカマ」とかそんな名前のついた紫のシャドウ。
勿体なさすぎて一回くらいしかつけなかったな。
その時、ディオールのカウンターもまわって結局スキで買ったのはパープル系の「サンククルールイリディッセントのペタルシャイン」でした。
どこがブラウン系やねん！！（あとこのときどーしてもほしいと思っていたのがシャネルのムラーノです。）

結局です、ＤＮＡに組み込まれたものは変えられないのかもしれません。
もうしょうがないんだよね。ブラウンはもうレブロンとかで探して毎日使うようにして、お高いのはホントに気に入ったときに買えばいいや、と思っていました。

が、今年の夏のシャネルでそういう考えも変わったかな、
2色のオンブルコントラストデュオででた「サーブルエムバン」（37）というベージュと茶色の組み合わせの美しさにノックアウト。
ようやくＤＮＡにも「きたー」と思わせる力作が出てきたのでした。
（次点　ＮＡＲＳのオールアバウトイブ）
あと、シャネルの4色のやつの「プレリュード」もお気にです。
この辺のアイテムに出会ってからはメイクが楽しくてしょうがないです。

今回サンローランで紫のシャドウを買いましたが、なんとなくですが、ディオールのブラウンも素敵かなと思いました。
口コミでは古典と名高いサンククルールの「30番」インコグニートが今になって
「素敵！！」とおもえるようになりました。
どうやって手持ちと合わせればかっこよく決まるか、とか服はこんなのに合わせたら楽しそうとかイメージが沸くのがなかなかに素敵です。

ブラウン、奥が深そうですね、ふふふ。

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