当時、娘は学童に通っており、同級生の男子が迷い鳥を見つけ、学童で保護しました。
飼い主を探す為にDSやスーパーに貼り紙をしたのですが、飼い主は見つからず、飼い主も引取り手も見つからなければ、可哀相だが逃がそう・・・という事になりました。
元々鳥好きでしたが、今までは親が育てていたため、自分の手で育てられるか自信はなかったので、しばらく悩みました。
しかし、逃がしても他の野鳥や動物に襲われたり、餌を見つけられなくて死んでしまうかも…と思い、思い切って引取る事にしました。
なんと言っても、娘を迎えに行く度、ピーに声を掛けると、顔を近づけて「顔の周りを掻いて欲しい」というアピールにノックアウトされました。

それからは、ピー中心の毎日。
私以外の人間にはあまり慣れておらず、人に預けられなかったので、実家に帰省する時も一緒に連れて帰りました。
最初、学童の先生からはオスだと聞いていたのですが、後にメスだと判明。
万年発情して、恐らく100個以上無精卵を産みました。
発情過多で、卵管が体から飛び出してしまったり、腹水が溜まりすぎて、去年はさすがにもうだめかも・・・と思ったぐらいです。
有名な鳥専門の病院に連れていきましたが、
「手術してもしなくても正直同じ。手術して原因を知って納得するか、何もしないで、最期まで一緒に看取るか」と告げられました。
小さい体にメスを入れるのを憚ったのと、金銭的(手術費10万円!!専門医が少ないので、妥当な金額だそうです)に厳しかったので、最小限の薬を投与し、腹水を抜いてもらい、一緒にいる事を選択しました。
ここ5年、私の傍らにはいつもピーがいました。

たかが小鳥、と思われるでしょうが、セキセイインコは実に表情や感情が豊かで、人間の様子をよく観察しており、私たち人間が食事中だったり、楽しそうだったりすると、「出たい!!」と勝手にカゴを開けて飛び出してきて、ちゃっかり肩に止まってたりしていました。
私がPCに向かっていたり、化粧をしようと鏡を持ち出すと、
「ねぇねぇ、何やってるの?つまんないから構ってよ!!」
と言わんばかりに飛びついてきて、鳥好きとしては
「忙しいのに・・・。でもたまんないなぁ(はあと)」
と思ったものです。
ここ1年はやはりお腹がふくらみつつも、なんとか騙し騙しやってきましたが、今日(というか、昨日8月27日の夜12時近く)に、息を引取りました。
飛び出した時に強くお腹を打ってしまい、内臓に負担が掛かったようです。
今までにも何度か、飛び出して同じ様にお腹を打ち付けた時、苦しそうに「カッカッ」と咳込む事はあったのですが、今回は年齢的にも、体調的にもダメだったようです。
今日は元気にしていたのですが、体調が急変し吐血してしまい、本当にあっという間の出来事でした。
あの時カゴから出さなかったら、もう少し長生きできたかも・・・と本当に悔やまれます。
私をはじめ、家族も可愛さ余って構いすぎる傾向があったので、もう少し距離感をとって、大事にしてあげていれば、と反省しきりです。
あまりに突然すぎて、きちんとお別れもままならず、娘と二人ショックを受けています。
私たち人間からはピーに対し、愛情を注いだつもりですが、もしかして人間のエゴだったのではないか、ピーは最期まで幸せだったのか、などは知る余地もありません。
しかしピーからはたくさんの愛情と、充実した日々をもらいました。
「命ある物は、いつか必ず死を迎える」事は頭の中では判っていましたが、小鳥1匹がいないだけで、こんなに哀しく辛いとは思いませんでした。
もうインコが傍にいない生活は考えられないので、また遅かれ早かれインコを飼うかもしれません。
しかし、次に後悔しないように家族全員が責任を持って最後まで看取れるようにしたいです。
ピーちゃん、今までたくさんの喜びを与えてくれてありがとう。そして安らかに。
(発情中のピーの様子)
※インコといえばモリ×2を思い出す…と、くだらない記事に「いいね」やコメントを下さった全ての方々に感謝を申し上げます。
しばらくは元気がないかもしれませんが、今まで同様お付き合い下さいます様お願い致します。美容ブログなのに湿っぽいお話で申し訳ありませんでした。
こちらはほぼ覚書なので、気分を害された方がいらしたら申し訳ありません。